チョウとガは何がちがう?
チョウとガは、どちらも「チョウ目(鱗翅目)」というグループの仲間です。
見分け方として色々な話があり、「昼に飛ぶのがチョウ」「触角がこん棒型ならチョウ」「羽を閉じて止まるのがチョウ」などと言われています。
ただ、これはどれも例外があるので、それだけで区別することはできません。
実は、見た目でパッと区別することはできないのです。
今では、DNAを調べることで、どの生き物どうしが近い仲間なのかを割り出すことができます。
その結果、チョウとよばれる仲間は、チョウ目の中で枝分かれした1つのグループであることが分かりました。
およそ一億年前、基本的に夜行性だったチョウ目の昆虫の中から、花の蜜を求めて昼に行動するようになったグループがいたと考えられています。
そのグループの子孫が、今のチョウです。
しかし、その後の進化の中で、夜行性になったチョウも、昼に行動するガも現れました。
触角の形や止まるときの羽の様子も、多くのチョウに見られる特徴ではありますが、すべての種類に当てはまるわけではありません。
そのため、活動する時間や見た目だけで、チョウとガを完全に区別することはできません。
チョウに対して、ガは一つのまとまったグループではありません。
チョウ目のうち、チョウのグループに入らないものを、まとめて「ガ」とよんでいます。
つまり、チョウではないチョウ目が、ガなのです。
参考:河原章人「昼と夜を分けた鱗翅目昆虫の進化」JT生命誌研究館
