スイッチのない玩具たち。【その2】昭和レトロ玩具が今の子に要求する「工夫」と「技術」竹トンボ
竹トンボと言っても伝統工芸品まで高めた国産品から、少し雑だけど遊べる中国製がある。ここで紹介するのは、駄菓子屋にも置いてあるような簡単な作りの方だ。
しかるに、今求めようとするとほとんどが中国製品ということになる。
駄菓子屋にある竹トンボ
一番安価な竹トンボは、芯棒と羽が最初から付いていて個箱に1ダースとか無造作に入れられているもの。たまに芯棒と羽が垂直になっていないものも見かけるが、品質にあまり文句を言えない。

問屋の社長は、この安物の竹トンボでも空中に舞い曲がっていく。
それくらいなら私でもできるが、高さは敵わない。
何より、一定の高さでホバリングさせたりなんか、製品が違うのではないかと思ったりする。
安価な竹トンボが、曲芸飛行?
野球のキャッチボールのように、向かいに立たせた数メートル先にいる人に平行に移動させる技や芯棒の持ち手の角度を変えるとブーメランのように、自分の元に戻ってくる。

これには、羽の部分をヤスリで整えたりナイフで削ったりして自分好みの試行錯誤をしながら調整をしていく。それをふまえた上で、基本は芯棒の軸の回し方や角度が重要な要素と理解する。
とっても高級な竹トンボを見たことがある。
空中へ離れる時から精度が違って見える。これには感動するが何か物足りなさを残す。
それは、精密な加工技術に基づいた確かな性能。
日本製=精密で正確な性能を保証してくれる。しかし、そのようなグレードアップしていった商品は価格もプライスレス。
子供どうしの会話や知恵が生まれない
1本100円程度の竹トンボが、宙を自由に操っている。
そのたのしさは、おもちゃ問屋の社長が操る竹トンボを見て、自分と同じ仕様なのにと目を輝かせている。

子供達に丁寧にその技を教えている。なかなか同じようにはいかないが、ずっと練習している子供達もいる。
助言をする。まだまだ体得できていないが、止めないでいる。
その様子には懐かしさや暖かさを感じる。
ブーンッと音を出しながら飛んでいた竹トンボを日本製に変えたら音もなく
芯棒と羽の少しのゆがみが、空気の摩擦を大きくしてたのだろう。耳で確かにこの竹トンボがどこに飛んでいくのか判断がついていた。
ところが、価格が何倍もする竹トンボは無音。さらに驚くのはコツも経験もいらずに天高く空中にフワーっと昇っていく。
精巧な作りで子供の遊びの枠を飛び出す「高級日本製竹トンボ」と「駄菓子屋の安価な竹トンボ」、なぜか雑な音のする安価な方が遊びの中に高揚感や成功感を味わえるような気がした。

晴天の公園で「ブーン」と飛ばしてみよう。
竹でできた羽と芯棒でできた単純な構造で、手の平で回転させて空中へ飛ばします。
簡単な動作ですが、最後の手首のスナップを効かせるタイミングがつかめないと、「高く飛ばない」と言われることが多い。(精度が悪い・不良品とか)
竹細工(近年はプラスチック製もあり)なので、精度がよくなくてと言われているが大抵の場合、人の動作を改善だけで空高く舞い上がって行く。
説明書も付かない裸売りの駄菓子屋にもある商品。飛ばしたことがないという大人も増えているらしい。
昭和からあったレトロ玩具は、人間の技術を引き上げることを求めてくる。上げることを求めてくる。
取扱説明書がなかったり、文字だけでは伝わらない手の感覚や指先の力加減など五感に頼るコツは伝わりにくい。
一番の解決方法は、竹トンボを何度も回すことである。大人が教えることができない世代になっているのが辛いが、そうも言っていられない。
YouTubeなど動画プラットフォームが、体験したことのない大人や子供たちの「救世主」になっている。
天気の良い公園で子供たちと一緒に遊んでみませんか?
大人になったらあなたなら新たな技を生み出せるかもしれませんね。
考える力をアップデート!科学玩具の豊富な「アーテック(artec)」から、竹トンボのラインナップがあります。
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