AIでハイリスク化する世界には倫理教育が不可欠だ
AIの普及により、犯罪のハードルが驚くほど低下しています。
チャットGPTを使って不正プログラムを自作し、「バンダイチャンネル」の約4万6800アカウントを、登録者本人の許可なく無断で退会させた高校生が逮捕されました。
しかもなんと、逮捕された高校生は事件当時中学生だったといいます。
小さい頃から独学でプログラムを学んでいたところにAIが現れ、どんどんと少年の好奇心に応じてAIがプログラミング知識を提供し続けていった結果、中学生であっても社会に大きなインパクトを与えるサイバー攻撃の武器を作り出せるようになってしまったのです。
集団内で麻痺する価値観
この事例でもそうなのかも知れませんが、価値観の似た者同士が集まると、同じ価値観の中で互いの秀でた所を称賛し合う空気が生まれることがあります。
このような集団の中では、良い言い方をすると、探求心や向上心が刺激され、互いに切磋琢磨してそれぞれが自分自身のスキルを磨いていきます。
さらに、そのような集団の中では、その集団内での価値観以外は重要視されなくなることも往々にしてあり得ます。
もしかしたら、倫理観や道徳感が置き去りになったまま、探求心が暴走してしまうケースもあることでしょう。
今回のケースがこのようなパターンに当てはまるかどうかは分かりませんが、今、私が申し上げたことは例え今回のケースに当てはまっていなかったとしても、十分にあり得るシチュエーションだとは思います。
AIが犯罪のハードルを下げる
最近、AIを使った犯罪が増えています。
これまで犯罪を犯すためには、ある種の“知識”や“スキル”が必要な犯罪も多々ありました。
それが、AIの普及によって、そこまで熟練した“知識”や“スキル”を持っている訳ではない人でも、簡単に高度な犯罪を実行できるようになってしまいました。
そういう意味では、犯罪の一線を越えてしまうハードルが格段に低くなってしまっていますし、犯罪行為を行った場合でも社会に与えるインパクトが以前に比べて巨大化している傾向があるのだと思います。
AIが犯罪を低年齢化する
近年、サイバー攻撃の実行者が低年齢化しているといいます。
これはやはりAIの普及とも無関係ではないのでしょう。
しかし、このことを理由にAIを悪者にして排除しようとするのは早計です。
これからますますAIが普及し、社会活動を進展させていくためにはAIの存在は不可欠です。
今、AIによって犯罪への障壁が下がっているのであれば、私達はAIを規制するのではなく倫理教育によって犯罪への障壁を高めるべきです。
若者がAIを使ったサイバー攻撃に足を踏み入れてしまうのは、若者がAIを使って知識を獲得するスピードに、倫理教育のスピードが追い付いていないということなのだと思います。
これから私達が社会でAIを普及させていくつもりなのであれば、それと同時に社会に倫理教育ももっと本腰を入れて普及させていかねばならないのだと思います。
松本 佑介 @ 枚方を動かす新しいチカラ
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