中国のピザハットは高級レストランだった
ピザハットが中国事業とそれ以外の地域の事業に分割されて売却されることになりました。
中国事業の売却額が12億ドルで、それ以外の地域の事業が15億ドルです。
なんと、中国事業の金額だけで売却金額の半分近くを占めているので、「ああ、もう中国の存在感というのはここまで多いくなっているのか」と思った方も、もしかしたらいらっしゃるかもしれません。
もちろん、中国の存在感や規模間という話もあるのですが、実はそれ以外にも、中国事業とそれ以外で業績が大きく異なるという事情もあるのです。
私たち日本人にとっては、ピザハットといえばデリバリーで食べる手軽な食べものなのですが、実は中国ではちょっと違います。
今でこそ変わってきているものの、昔の中国ではピザハットと言えばデートで行くようなおしゃれな高級レストラン的な位置づけのお店でした。
そのため、日本やアメリカでピザハットの業績が落ちてきている状況であったとしても、お店のポジショニングが異なる中国は事情が異なり今もなお好業績を維持しているのです。
好業績を出しているのであれば当然売却額は高くなります。
好業績を出している中国事業と、業績が低迷するそれ以外の地域の事業。
そりゃあ、中国事業が全体の売却金額の半分近くを占めますよね。
ちなみにピザハットが中国で高級路線を選んだのには理由があります。
ピザハットが中国に参入した当初、まだピザという食べものも殆ど知られておらず、ファーストフードという概念もありませんでした。
そこで、ピザハットは日本やアメリカのようなピザチェーンという形ではなく、西洋風の食事を体験できるお洒落なレストランとして売りだしたのです。
店内もゆったりした空間にし、さらには、ちょっとした高級感を演出しました。
当時は西洋風そのものがステータスだった時代です。
ピザハットはデートや特別な日などに食べに行くお店として選ばれるようになり、当時の人たちにとって、憧れの高級店として認識されるようになったのです。
今でこそ、中国でも西洋スタイルのお店が増え、また、本来の意味での高級レストランも増えてきましたので、ピザハットの位置づけは相対的に大衆化しましたが、それでもやはり、かつてピザハットは誰もが憧れる高級店だったというイメージは残っていますので、大衆化したとしても未だに人気店であることには変わりがないのです。
ピザハットが中国事業だけ分離されて売却されるというニュースを見ると、中国のプレゼンスの大きさに驚いてしまいますが、店舗の発展の歴史を知ると、また違った見え方も出来るようになりますね。
松本 佑介 @ 枚方を動かす新しいチカラ
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