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果物への憧れ
果物を好きなだけたくさん食べることに憧れていた。
デザートやスイーツもそうだけど、特に果物。
子どもの頃は、果物を家族で分け合い、自分が食べられる分はわずかだった。
もっと食べたいなあ、と果物を食べるたびにいつも感じていた。
みかんやバナナは比較的好きなだけ食べることができたが、いちごやももやメロンなどなかなか食べられない果物に対する憧れは強かった。
どれくらい強かったかというと、将来果物屋さんになりたいと思っていたくらい。
さて、好きなものを自由に買えるようになった今でも、果物への憧れはなくならない。
ケチな私は、果物の価値がより鮮明にわかるようになった今だからこそ、なかなか果物に手が出せない。
スイーツ並みの高級感。
栄養素もしっかり含んでいるという安心感。
生ものだからすぐに食べなければならないという刹那感。
果物の価値はすごい。
朝はフルーツを必ず食べるとかいう話を聞くと、なんと贅沢な、と羨望の眼差しを向けてしまう。
キウイにしてもバナナにしても決して安くはないではないか。
果物が食べられる朝食なんてなんと優雅な。
朝の生フルーツスムージーとか聞くと、あああーと頭を抱えるレベル。
と、そこで思い返すと、子どもの頃の朝の食卓に半キウイが必ずあったのを思い出す。
1人あたり食べられる量は少なかったけど、お弁当にも入ってたし、私は恵まれていたんだなと思う。
いやいや、そんなに食べたいなら果物食べればいいじゃんって、思うよね。
憧れの対象である果物を、当たり前の存在にはしたくないなっていう、ちょっとした頑固さもあるかもしれない。
要するに、果物は今も昔も、私の心をときめかせる存在なんです。
