金融業界では天才的な発明?リボ払いの裏側をExcelでシミュレーション!
⚠️注意!
これは、エンタメとして
楽しんでいただく記事です。
実際の返済条件や手続きについては、
金融機関に必ず確認してください🙇♂️
先日、使用期限が更新されて
新しいクレジットカードが届きました。
封筒を開けて書類を確認すると、
申し込んだ覚えのないリボ払い枠が
設定されていました。
それも、
毎月の返済額がたった1万円で…
リボ払いとは:
利用残高に関係なく、
毎月の支払額を一定に固定する返済方式。
その一方で、高い金利がかかり続けます。
すぐに
カスタマーセンターに電話しましたが、
なかなか繋がりません。
20分くらい待ちました。
保留音を聞きながら、
どうしてこんなに強引に
リボ払いを推してくるのだろう、
と考えられるくらい長かった。
なんとか電話が繋がって
リボ払い枠を廃止してもらいましたが、
次のカード更新でも同じように
自動的に設定されるらしい。
ここまで企業が推してくるということは、
かなりの 儲かる仕組み があるはずです。
単なる『金利が高い』という話ではない、
天才的なポイント があるはず。
そこで今回は…
リボ払いの仕組みを調べて
Excelでお金の流れを計算します。
そして、
その天才的なポイントを
探し出すことにチャレンジします!
✔︎ リボ払いについて調べる
今回の件があって、
金融機関の視点で
リボ払いの仕組みを整理してみました。
まずは、
金融機関が
どのように収益を得ているのか…
全体像を把握するために
下図のような系統図を
ブレーンストーミングで
ざっくりと作成しました。

こうして並べてみると、
リボ払いにはいくつもの
よく考えられた仕組みがあります。
返済を長期化させる設定、
破綻リスクを抑制する工夫、
これらに関わる要素を
たくさん組み合わせています。
その中でも、
私がシミュレーションしたいのは、
次の要素を組み合わせたときです。
① 定額返済(元利均等返済)
② 貸出残高に対して利息を計算(複利)
③ 貸出残高が増えやすい初期設定
⑤ 利用上限額を設定
これらを組み合わせたとき、
💥金融機関の視点
💥リボ払いの利用者側の視点
この2つの視点で何が起き得るのか、
計算モデルを作って再現していきます!
✔︎ 計算モデルの構想図
計算モデルを作るにあたり、
金融機関の視点で
構想図(フローチャート)を
簡単に作成しました。(下図)

まず最初に、
金利や返済額、利用上限額といった条件を
まとめて設定します。
ここで決めたパラメーターが、
このあとすべての計算の前提になります。
※金利:月利に換算して入力
次に、
時間(月)を1ヶ月ずつ進めて
お金の動きを計算していきます。
※計算期間が設定値以上になったら終了
お金の動きは、
ケース①とケース②の両方を
1か月ごとに計算していきます。
ケース①は、
リボ払いの場合。
まず、貸出金の残高が
あるかどうかを確認します。
残高があれば、
その月の利息を計算して
残高に加算します。
そして、
『毎月の設定返済額』と
『限度額からの超過分』を比べて、
大きい金額の方を回収します。
ケース②は、
無リスク金利で運用する場合。
初期の貸出金と同じ金額を、
無リスク金利で運用する場合の
利益を計算します。
そして最後に、
利用者の返済状況と
金融機関の収益を計算します。
※簡易計算なので経費等は除く
利用者の返済状況は、
『残高』と『累積返済額』で
把握できます。
金融機関の収益は、
『リボ払い』と『無リスク金利』の
累積差益で把握できます。
このように計算すれば、
リボ払いが金融機関と利用者に
どのように影響するのか、
ハッキリと見えてくるはずです。
✔︎ Excelでシミュレーション
文中に🔍があるところは、
後述の 🔍私が作成したリボ払いモデルの世界 で
詳しく深掘りしています。
今回の計算条件は次の通りです。
▶ 利用限度額:100万円
▶ 月の返済額:1万円
▶ リボ金利:月1.25%🔍
この条件は、
私に設定された、
実際のリボ払い枠から
引用しました。
この条件を使って、
金融機関から見たお金の動きを
月ごとに計算していきます。
以降では、
金融機関から見たときの
お金の流れを扱います。
そのため、
『返済額』を『受取額』に
置き換えて話を進めます。
👉 Excel計算モデルの概要
先ほどのフローチャートを元に、
Excelで計算モデルを作成しました。
Excelモデルは、
後述の 🔍私が作成したリボ払いモデルの世界 で
ダウンロードできます。

経過月に対する受取総額などを
計算できます。
リボ払いの利息は
本来『日割り』で計算されます。
しかし、時間刻みは月ごとにしました🔍
👉 貸出元本 vs 受取総額
まずは、
全体像から見ていきます。
ここでの全体像とは、
貸出元本と受取総額の関係です。

貸出元本が増えるほど、
受取総額が大きくなっています。
しかも、
比例的に増えるのではなく、
2次曲線的に増えています。
貸出元本が30万円なら
受取総額は約40万円
💥差益:約10万円貸出元本が50万円なら
受取総額は約80万円
💥差益:約30万円貸出元本が70万円なら
受取総額は約170万円
💥差益:約100万円!
貸出元本を増やせば、
受取総額が一気に増える…
なぜ、一気に増えるのでしょうか?
👉 貸出元本 vs 受取期間
次に、
完済されるまでに
何ヶ月かかるのかを
見ていきます。

こちらも
比例的に増えるのではなく、
2次曲線的に増えています。
30万円なら約40ヶ月
50万円なら約80ヶ月
70万円なら約170ヶ月
返済が長引くほど
もともと大きな利息が
さらに複利で積み上がります。
受取総額が一気に増える理由は
ココにあります。
👉 経過月 vs 残高
今までのグラフには、
貸出元本の初期値が¥700,000までの
計算結果しかプロットしていません。
そこで、
貸出元本の初期値が¥900,000のときの
残高がどのように変化するのかを
見てみましょう。
下のグラフが、
そのときの計算結果です。

残高が減るどころか、
逆に増えています。
最終的には、
利用限度額(100万円)に
到達しています。
利用者からすると、
しっかり返済しているのに
残高が減っていかない…
ウワサに聞くその状況が
そのままグラフに現れています。
👉 経過月 vs 受取額
最後に、
そのときの返済額の推移です。

利用限度額(100万円)に到達するまでの
受取額は、毎月1万円。
到達してからは、毎月1.25万円。
その差額は2500円…
一見すると小さい。
小さいから
気づけない人もいるでしょう。
だからこそ、
返済が進んでいると思っている人は
多いのかもしれません。
しかし、実際には…
残高が限度額付近に到達したら、
高い利回りで安定して
金融機関にお金が流れ込み続ける。
まさに、
天才的なシステムの出来上がりです。
今回の計算は、設定値を変えると、
結果が想像以上に大きく変わります。
金利を変えるだけでも
大きく変わります。
気になった条件があれば、
まずは先ほどのフローチャートと
Excelモデルを見比べてください。
次に、
条件を変えて
計算してみてください。
他にも金融機関に有利な
天才的な点が隠れていると思います!
フローチャートに記載した、
無リスク金利で運用した場合の影響は
無視して検討を進めました🔍
✔︎ おわりに
リボ払いを調べてみると、
仕組みの巧妙さがはっきりと見えてきます。
利用者は気づきにくい高い利回りという
メリットを持ちつつ、
金融機関は審査と毎月の返済額設定で
貸し倒れリスクを抑えられる。
この組み合わせによって、
金融機関にとっては
驚くほど効率の良い収益源として
成立しているのでしょう。
クレジットカードは、
安定した収入がある人だけが
持てるものです。
だからこそ、
リボ払いはその安定した収入から
毎月チューチューと吸い取っていく
天才的な発明だと言えます。
まさに、
高金利なのに低リスクで回る、
特別なジャンク債のような存在です。
もし、
こんな商品がETFとして組成されたら、
私も買いたいくらいです。
もちろん、
こうした収益があるからこそ、
リボ払いを使わない人でも
カードのポイントやサービスを
受けられるという側面もあります。
ただ、
その仕組みを知ったうえで、
自分はどちら側にまわるべきなのかは
知っておいた方が良いと思います。
フローチャートから分かるように、
毎月の返済額を
リボ利用限度額に設定すれば、
リボ払いは実質的に無効化できます。
しかし、
私はリボ枠そのものを廃止して
使えなくしました🔍
ある人、曰く
借金に対し
君達はあまりに無防備だ。
極寒の地で全裸で凍えながら、
なぜつらいのか
分かっていないようなもの。
これ以上、
心身に負担をかけると、
しにかねないよ。
🔍 私が作成したリボ払いモデルの世界
本文では触れきれなかった部分に、
じつは重要なポイントがいくつかあります。
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