平日のテニスコートで日本の未来が集まった
おはようございます。室温24.7℃、昨日の畑薬(114/75/87)今朝は(123/90/69)。
日本の原力
目 次
動く井戸端会議、再び
「ラリーは会話のオマケ」という新常識
日本の未来は、彼女たちの「口」にかかっている
活動内容・解析結果
彼女たちがいる限り、日本は安泰だ
動く井戸端会議、再び
平日10時のテニスコート、そこは「未知の領域」だった
木曜日、朝10時。
いつものように定年「Love All」の仲間6人で、
軽快な足取りでテニスコートへ向かった。
普段は土曜日しかしないので、休日は大勢の老若男女が来て楽しんでいる。
しかし、初めて平日のコートに来て、
番匠免のフェンスの扉を開けた瞬間、私は立ち尽くした。
「……何かがおかしい」
そこには、私が知っているはずの「スポーツ施設」の姿はなかった。
1番から8番コートまで、ほぼ満員ではあるが違和感がある。
それは、コートを埋め尽くすのは圧倒的な40代主婦軍団。
ボールの音よりも先に、笑い声と噂話が空を舞って聞こえる。
まるで、どこかの秘密結社が運営する「動く井戸端会議」の現場に迷い込んだような……
いや、これはもしかして、壮大な社会実験に巻き込まれたのかもしれない?

「ラリーは会話のオマケ」という新常識
彼女たちのテニスは、私の知るテニスとはルールが違っていた。
サーブを打つ前に、まずは近況報告。
レシーブを待つ間に、夫への不満を打ち明ける。
ポイントの最中に、今日の夕飯の献立が決まる。
会話がメインで、ボールはあくまで「場を盛り上げるための小道具」にすぎない。
ラリーが続くのではない。
会話が途切れないから、ラリーが続いているのだ。
我々定年組3人と、遠くの8番コートで肩を寄せ合う70代の男性2人。
気づけば、コートの主役は「健康」ではなく
「平日の時間を制する中年女性たち」に入れ替わっていた。
日本の未来は、彼女たちの「口」にかかっている
ふと思う。この圧倒的な「群れの力」の差は一体なんなのか。
技術でも体力でもない。
ただ、「集まり方」の流儀が違うのだ。
あの8面を埋めるには、
事前の連絡、人数調整、コート確保、時間の共有——
これ、立派な組織運営ではないか。
テニスをしながら、口と手足を同時にフル稼働させ、
ストレスをラリーと共に空中に放出する。
夫の愚痴も、介護や子の悩みも、
すべてボールに乗せて打ち返してしまえばこっちのもの。
そうか、分かったぞ。
日本の平均寿命が長い理由。
それは、女性たちがこうしてコートという「地下組織」で日々作戦会議を行い、
ストレスを完全にデトックスしているからに違いない!
いままで日中、都会でウロウロしていた夫には分かるまい。

活動内容・解析結果
活動時間・・・平日10時~(夫が職場、子は学校)
主な議題・・・夫の愚痴・介護・子供・近隣情報
身体効果・・・足腰・手首・口・全部鍛えてる
精神効果・・・ストレス完全放出、笑いあり、涙なし
口と手足を同時に鍛え、
笑いながらストレスを発散する。
これほど完成度の高い健康法が、他にあるだろうか。
彼女たちがいる限り、日本は安泰だ
結論を出そう。
女性の平均寿命87歳。
世界トップクラス。
その秘訣が、
あの8面に詰まっていた。
運動・会話・笑い・仲間。
病院より安く(1コート5人で1000円)、薬より効く。
政府よ、少子化対策より先にオムニのテニスコートを増やすことだ。
主婦たちが勝手に健康になる。
平日10時のテニスコートは、スポーツ施設ではない。
「日本の未来を支える、最強の健康維持プラットフォーム」
だ。

誰もルールを変えていないのに、風景は自然と彼女たちの色に染まっていく。
その圧倒的な生命力を目の当たりにして、私は清々しい気持ちになった。
「なるほど、これなら日本はしばらく安泰だ」
そう確信して、私はラケットを握り直した。
我々男性も負けじと、まずは今日のビールランチの話題から作戦会議を始めるとしようか。
さあ、今日も一日、全力で楽しんでいきましょう!
