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ぼくの弱点

 数年前、寝ている時に咳がなかなか止まらず、苦しんだことがある。
『このままだと死んでしまう』と思ったぼくは、近くの呼吸器科に行った。

 するとそこの医師が、
「前からぜんそく持っていたでしょう?」と聞いてきた。
「えっ、ぜんそくなんて言われたの初めてです」と言うと、
「そんなことはない。これはぜんそくの症状です」と、その医師は一方的にぼくをぜんそくと決めつけた。実際にぜんそくなんてなったことがない。
『このままこの病院に任せたら、ぜんそく患者の処方をされてしまう』と思ったぼくは、その病院を見限った。

 一応その病院で処方された咳止めを飲んで、少し咳は治まったが、体調はなかなか元に戻らなかった。

 そんなある日のこと。仕事が終わり家に帰ってうがいをしていたら、突然鼻の辺りがうずうずしだした。『おかしいな』と思って鼻をかんでみると、変な色の鼻水が大量に出た。

『もしかしてこれが原因?』と思ったぼくは、その翌日耳鼻科に行ってみた。
「副鼻腔炎ですね」
「副鼻腔炎?」
「ええ、蓄膿症のことですよ」
 どうやら咳込みも、そこから来ていたらしく、そこで処方された薬で、それまでの不調がすべて解決したのだった。

 そういえば小学生の頃、よく鼻の病気をして、耳鼻科に通ったものだった。歯痛の多くも鼻から来ているようだし、ぼくの弱点は鼻ということになるのかなあ。

 しかし嫌だな、蓄膿症持ちなんて・・。

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