IRON MAIDEN The Number Of The Beast

ボーカルのポールディアノが脱退して、ブルース・ディッキンソンデビュー戦となったアルバムで、ファーストから叩いていたクライグ・バー最後の作品。
後のアルバムも非常にクオリティーが高いんですが、パンクの匂いがまだ残っていたこのアルバムぐらいまで(ファーストからこの3rdまで)が最高だったと思います。
なにげに、クライグ・バーのファンは多いと感じていて、ニコはうますぎるんですよね。このアルバムでも決してテクニカルではなくどちらかというとバタバタとしたドラムがそれまでのメイデンたらしめていて好感がもてた気がします。頑張っている姿が音にも出ている感じが妙に愛らしくなります。
ブルースもディアノと比べると上手すぎるんで、このアルバムがそれ以前の2作と、その後たくさん続く作品のターニングポイントになったのは間違いないです。
1曲目のInvaderは挨拶がわりのパンキッシュな楽曲ですが、ディアノであれば全く歌えなかったでしょう。逆にブルースはディアノ時代の曲を歌っているものの、本家は絶対に超えられてない。
個人的にはディアノ・ブルースのどっちが偉大かなんてナンセンスでどっちが好きかという至極私的な感想しか成り立たないんじゃないかと思います。
ちなみに、私はディアノ派です。音域はそんなに広くないし、ハイトーンも超苦しいところがあるんですが、勢いだけでなんとか歌い切る日本人が好きな根性論を体現してくれている気がして笑
ただ、ブルースじゃないとこのアルバムで収録されている数々の名曲は生まれなかったわけで、面白いもんです。
ファースト、セカンドの匂いが強いですが、より正統派メタル感が増したオープニング曲。ベースで弾くと1曲で指攣りますよ。この速さの曲を2時間とか弾くんだからハリスさんの手はどうなっているんでしょうか。
個人的にはこのアルバムでは1.2を争う大好きな曲。ドラマティックさはブルースにしか出せなかったでしょうね。イントロから徐々に盛り上がっていく様(低いトーンからハイトーンになっていくところが特に)はボーカルの表現力さまさまでしょう。6分以上ある曲ですが、最後までテンションとテンポが上がり続けるので聞いていて全く飽きないですよ。
