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ワールドカップが終了しての日本のサッカージャーナリズムについて思う事

 私にとってニューヨーク近郊の現地時間7月19日 はビッグマッチの連続で20日の未明からずっとテレビを観ていました。

ヤンキースタジアムではヤンキース対ドジャーズのダブルヘッダー。
ニューヨーク・ニュージャージースタジアムではサッカーワールドカップ北中米大会はの注目の決勝戦でした。

世界一の大都市ニューヨークはサッカー一色ではなく、野球のクラシック対決もそれなりに盛り上がっていました。




戦い終わって…


結果は、メジャーの方は山本由伸の完投勝利、大谷翔平のタイムリーも見えてのドジャースの1勝1敗。

サッカーはスペインが延長戦の末1対0でアルゼンチンを撃破し、4大会ぶり2度目の優勝を果たしました。

こちらは大方の予想通り、スペインがかなり押していての順当な優勝という事でしょう。

前回のワールドカップでは日本がスペインを破っているだけにスペインの優勝は今後の日本代表にも期待出来て嬉しいですね。

3位は前日の試合でフランスを6対4で破ったイングランド。
得点王は、決勝戦で無得点のアルゼンチンのエース・メッシを抑え、フランスのエムバペが10得点で得点王に輝きました。

そして気になったのはアルゼンチンのラフプレイの多さ。

なんでもかんでも勝てばいいっていうもんじゃないし、特に決勝戦は後味が悪かったかなと言う印象です。


個人的には日本代表も決勝ラウンド32で強豪ブラジルに1対2で惜しくも負けてはしまいましたが、甘いと言われようともよくやったと思います。

決勝ラウンド32ではオランダ、ドイツなどの強豪国も負けてますしね。
今回もくじ運が悪く、ワールドカップは運の要素も強いかなと思います。

現在日本のFIFAランキングは18位で、今大会のワールドカップベスト4もFIFAランキング4位以内が順当に上がってきているので特別成績が悪いわけでもないでしょう。

そこで私が以前から気にしているのが日本の特異なサッカージャーナリズム。

ライターとしてサッカーの他、プロ野球、ボクシング、プロレスなどのプロスポーツも書いているので少し思うところを。

日本のスポーツ界では特に厳しいサッカージャーナリズム


 お笑いコンビ・ウエストランドの井口浩之氏が自身のYouTubeチャンネルを更新し、北中米大会についてのジャーナリストへの投稿について自身の思いを語ってました。

問題なのは、ワールドカップの決勝戦では日本代表監督の森保一監督がNHKでのゲスト解説でニューヨークに行くことになった件についての事です。

これに対してサッカージャーナリストの小澤一郎氏が自身Xで、「現地中継にのこのこと出ていくあたり本心で『優勝』を目指していたのかな?と私は思ってしまいます。
本気で目指していたんでしょうし、帰国後の露出は『日本サッカーのため』という大義名分なんでしょうが、グループステージ2位通過、くじ運悪くR32でブラジルと当たり惜しくも逆転負けしたことで何となく満足していそうな本音を感じなくもないです。
JFAは目標設定を、森保監督は選手選考や采配のミスを、これからも曖昧にぼかして何となくメディアからの追求もなくしれっと半年であっても第三次森保体制を始めるのでしょうが、外から見ているとモヤモヤします」と投稿しました。



これに対してDAZNの現地リポーターだった井口氏は、「僕は楽しんでいる人を冷ます必要はないと思います。YouTubeで取り上げて再生数で収益を得ているなら、リスペクトは絶対忘れてはならないと思います」
「さすがにジャーナリストと名乗る人が思い上がってるように思う。
そして、SNSやYouTubeではそれに意見を流されて、素直な自分の感想を見失っている。
監督を含め、選手が全力で戦っているから、みなさんも批評する事ができているんじゃないですか?
それを収益にできているんじゃないですか?リスペクトはどこへ?」と続けざまに投稿した。  

私はまっとうな意見だと思いましたが、井口氏は7月19日午後になってこの投稿を削除。

井口氏は「Xの方で語気を荒げていろいろ書いてしまい、すみませんでした。
不快な思いをした方もたくさんいらっしゃるだろうし、ここで謝ったから許してもらえるようなことではないかもしれませんけど、本当に申し訳ございませんでした」と謝罪し、「正当化するつもりもないですけど、ずっと思っていたことが噴火してしまった」とも話していました。

批判も必要なことだとし動画では、「誰がどこで言うのかも大事。
影響力のある人がSNSで発信すると『これが正しいのか』となったりする。それはそれで別に悪いことではない。発信している方が気を使って発信していたとしても、そこから誹謗中傷のようなことになる恐れがある。かなり慎重に発信していく必要がある。『日本サッカーのため』という大義名分が言えちゃうのが、ある意味怖くて」とも語っていた。

井口氏はこれまでも一部の戦術を語るYouTuberの批判もしていて、「サッカーはたくさんの人が気楽に楽しめるもの。ニッチな学問になってほしくない」と本心を語っていました。  

また小澤氏も動画を公開し、「日本代表が基準を引き上げてくれたからこそ、自分の持ち場で考えてみました」とXにポスト。
動画のタイトルは「サッカー中継にアイドルも芸能人もいない。積み上げ型で実力主義のスペインと日本のメディア比較。W杯、サッカーの扱い方。日本代表の功績」だった。

小澤氏はサッカージャーナリストとして比較的温厚だと思っていただけに、
「現地中継にのこのこと出ていくあたり本心で『優勝』を目指していたのかな?」という投稿に、私も井口氏と同じくショックでした。

日本と同じくラウンド32で敗退したドイツやオランダといった強豪国も優勝を目指していたと思いますがどうなんでしょう。

私の大会を終えての感想はやはり、日本代表の最大の弱点は個の力不足ですかね。

戦術やコーチング、モチベーション、組織論でとやかく言うより、特に「背番号9」、世界的なセンターフォワードの出現でしょう。

監督を叩いてそんなに面白いのか



日本代表の監督業はどのスポーツでも大変です。
特に人気のプロスポーツはそうですね。
隣国・韓国サッカーも今も絶賛炎上中です。

世界一連覇を狙っていたWBCでベスト8敗退、選考が懸念されていた野球の日本代表「侍ジャパン」の新監督に、元千葉ロッテマリーンズ監督で現役時代は大リーグでもプレーした井口資仁氏が内定しました。

大リーグ経験者が侍ジャパンの監督となるのは初めてということです。

今春のWBCの優勝は、本命のアメリカや日本、ドミニカ共和国ではなくベネズエラでした。
4年に一度の球技の世界大会なんてこんなもんです。お祭りでもあります。
特に一発勝負のトーナメント形式ではね。

真の戦いを観たければ、野球ならMLBやNPBを見るべきでしょうし、サッカーなら、ヨーロッパチャンピオンズリーグやヨーロッパ5大リーグ、Jリーグを観るべきでしょう。

特にサッカーでの戦術論や監督論は、お気に入りのクラブチームでどんどん議論すべきです。

短期間の代表戦で高度な戦術はなかなか落とし込めないですし、サッカーの個性の強い達人同士、プライドなどもあるでしょう。

森保監督の次は大岩監督と言われているだけに、いろんな面で耐えられるかどうか心配でもあります。

日本と対戦したブラジル代表の名将カイル・アンチェロッティ監督は大会最高の年俸約17億5000万円であることは有名です。

一方の日本の森保一監督は大会29位で約1億6000万円の安さ。
森保監督は約16億円の年俸格差であと一歩までブラジルを追いつめました。

そんなブラジルもハーランド率いるノルウェーに負けてしまいましたからね。

日本と同じような試合をしていたのは、ベスト8でノルウェーに勝ったイングランド。
準決勝のアルゼンチン戦、日本対ブラジル戦と同様1対0リードで後半戦へ。
イングランド代表の監督は稀代の戦術家で知られるドイツ人のトーマス・トゥヘル。

トゥヘルならまあ逃げ切れるかと見てましたが、森保ジャパンと同じく1対2の見事な終盤での逆転負け。
メッシの2アシストが光り、メッシの個人技に負けたかなの印象でした。

トゥヘル監督は破れたアルゼンチン戦後の会見で、一部マスコミから「臆病」と言われた準決勝の采配については、「決断そのものに後悔はない」と繰り返し説明し、「責任は私が負う」と敗戦の責任を全て引き受けました。

一方で、選手や自身への批判合戦には加わらない姿勢を貫いています。
指揮官は外部の雑音には一切耳を貸さないようです。

最近日本と戦ったカイル・アンチェロッティもトーマス・トゥヘルも試合後、日本代表や森保監督をリスペクトしています。

前大会も、日本に負けたスペインのルイス・エンリケ監督やドイツのハンジ・フリック監督からも同様の意見が聞かれました。

日本のサッカージャーナリズムの問題点




 バカやアホ、間抜け、戦術がない、部活レベルと酷評するのが正しい日本のサッカー文化なのでしょうか?

夢を見るサッカー少年に厳しさを教えるのはいいですが、スポーツで大切な礼節を欠いているようにも思います。

プロ化のJリーグの発足、ドーハの悲劇以降ずっと日本のサッカーを観てきましたが間違いなく強くなりました。

今の大会方針だと、ワールドカップでは今後もグループリーグ予選突破は確実でしょう。

私のスポーツジャーナリズムの原点は、ノンフィクション作家の沢木耕太郎氏の「一瞬の夏」でした。
プロボークサー・カシアス内藤の内面の物語で感動しました。

それ以降、スポーツ雑誌「Number」の創刊とともに日本のスポーツジャーナリズム界の「たら・れば」傾向が強くなったと感じます。

サッカージャーナリズムも「Number」を中心に、スポーツライターの金子 達仁氏の記事や本は面白く監督批判も的を得てるように思いました。

しかし金子氏が強く推薦したジーコが日本代表の監督になったあたりから、代表戦は、まてよ監督や戦術だけではないなと感じるようになりました。

金子氏もそれにいち早く気付き、カタール大会前はJリーグで3度の優勝と実績のある森保監督を支持していました。

金子氏の弟子の木崎氏も反森保から最近マイルドに変わって来てますしね。

戦術はそんなに重要ではなく、組織や一体感、フィジカルコンディション、グランドコンディション、個の重要性が結構重要だと分かったんでしょう。

日本サッカー協会の育成システムも徐々にファンから支持されるようになってきたかなと思います。

ただいびつなのは、実際に修羅場を潜り抜けたサッカーのプロ、代表クラスの説得力のある論客が野球界に比べて圧倒的に少ないので、サッカー経験のないジャーナリスト達が幅を効かせ好き勝手に言われているのだと思います。

日本のプロ野球はいい意味での素人を寄せ付けない圧倒的な迫力と実績がありますからね。

これは戦前から培ったプロ野球の伝統なのでしょうか?

プロ野球も昭和から平成にかけて辛辣な意見も多かったですが、野球ジャーナリズムも今は成熟して来たかなと感じることも多いです。

サッカーも実績を積んできたので、これから成熟化していくのでしょうが……。

プロのサッカー監督にはサッカーライセンスが必要ですが、プロ野球にはそれがないのにもかかわらず、プロ野球ほど反駁できないのは残念です。

理論的にもジャーナリストやユーチューバーに負けているような気がします。

サッカーライセンスの講義でもっと理論的なものを教えた方がいいのではと素人ながら思います。

論理的に反駁できないのなら、長時間のライセンス講義の意味がない様な気させします。

なんのためのライセンスなんでしょうか?

森保監督もトゥヘルのように理論で反論すればある程度納得すると思いますが、やはり言われているように言語能力が乏しいのでしょうか、もっと是々非々できつく反論すべきところは反論すべきかなと思います。

サッカーライセンスはチームや選手のためなのは分かりますが、今の時代ファンやジャーナリスト対応や言語化能力も加えるべきです。

とは言っても、アルゼンチンの蛮行例を持ち出すまでもなく、これからも相手をねぎらいリスペクトし、良いものは良いと言い合えるジャパニーズ・ウエイは貫いてほしいものです。

ヨーロッパ、南米風に無暗やたらに監督を叩くのを格好いいとはいえませんし日本の文化に合うとは思えません、叩いても強くならないし叩くのはホドホドにね。

特に代表監督は激務なのでもっとリスペクトを。




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