夏至の日のことだ
noterさんの記事を読んでいて、
夏至の日だったんだと気づいた。
僕ら夫婦にとって、夏至は一年の中でも特別な日だったんだ。
とはいえ何かの記念日ってわけではないんだけど。
夏至の日に見たくなる映画がある。
その名も「夏至」。
トラン・アン・ユン監督のベトナム映画だ。
僕が妻に恋をしてた頃(今は家族愛に変化)。
もう20年くらい前の話。
毎年、この蒸し暑い季節になると
「夏至の日ってもうじきかな?」
と夫婦で確認し合っていた。
「確か明日だよ」ってことになると
TSUTAYAに行って、夏至のDVDをレンタルしてくる。
二人で生活し始めたお家、一緒に選んだ家具や雑貨、
そんな好きなモノに囲まれた部屋で好きな映画を見る。
昼下がりのひととき。
夏至の日なんて梅雨の最中だ。
部屋の中はとにかく蒸し暑い。
でも、じわっとした湿気を感じるくらいが、この映画を見るのには丁度いい。
窓を開けて時折カーテンを揺らす風が
気休め程度に僕らを癒してくれる。

緑の映像がキレイだったなって印象が残ってる。
アジアン料理が好きでよく一緒に食べた。
なかでもベトナム料理はあの頃も今もずっと好きだ。
バインセオ、青パパイヤのサラダ、生春巻き、フォーガー。
料理屋さんに行くと必ず頼むもの。
それと333(バーバーバー)。
忘れちゃいけない、ベトナムビール。
付き合い始めの時から、妻とは食の嗜好が合うんだ。
食べて飲むのが大好き。


お家のインテリアも二人で選んでいたら
なんとなくアジアンテイストになっていた。
僕らの暮らしていた古アパートに実に良く馴染んでいた。
あれから何年も経って、引越しもして。
部屋の雰囲気も随分変わったのかな。
子供が産まれて、生活の中で、
いろいろと変わるよね。
夏至、も10年以上見ていない。
またゆっくり見たいな。
妻と二人で、がいいのかな。
子供たちはきっと飽きちゃうだろうし。
ベトナムコーヒーを淹れるための器具も持ってたっけ。
カップの上に直接乗せるタイプのアルミ製ドリッパー。
とっても濃いコーヒーに甘い甘いコンデンスミルクを入れる。
独特な味わいの癖になるコーヒー。
何回か使って、そのあとどこかへ行っちゃったんだ。処分しちゃったんだろな。
勿体ないことしちゃったな。
今だったら大切に使いたい。
また飲みたいなあ、あの味。
ていうよりも確かめたいのかな。
味だけじゃなくて記憶や想い、あの時と今の自分の変化とか、
あるいは変わっていないこととか。

コーヒーはいつだって僕に色々と教えてくれる。
赤褐色いろの液体、
そのフィルター越しに見える世界は
とても優しい。
そこにコーヒーがあれば、優しくなれるんだ。
仕事から帰って、コーヒーを淹れる時間。
コーヒーを飲みながら妻と話すひととき。
子どものこと、生活のこと、他愛のないこと。
とても大切な時間をコーヒーがより潤滑にしてくれる。
梅雨のこの時期はやっぱりアイスコーヒー。
去年は毎日水出しコーヒーを飲んでたな。
息子がコーヒー粉を計って準備してくれたっけ。
最近は急冷式。
氷たっぷりのサーバーの中に
ハンドドリップで抽出する。
そして更に氷で満たされたグラスカップに注ぐ。
キンキンに冷えたそいつをゴクゴクと飲むしあわせ。
外の熱気でほてった身体を冷やしてくれる。


妻の手作りバスクチーズケーキと

梅雨らしくない、真夏のような日々が続いている。
でもこれからまたしばらく雨の日々が来るみたいだ。
自転車通勤の僕としては辛い時期だけど。
雨、じたいはそんなに嫌いじゃない。
雨粒ってなんかかわいいし、キレイだしさ。
レインドロップ、その響きもなんか好きだ。
梅雨が明けて、本格的な夏が来たら
流れるプールに行こう。
とても楽しみにしている子供たち。
パパだって、あのキラキラを見るのが待ち遠しい。
眩しいほどの日差しが水の中で揺らめく。
そして僕らを包み込む。
その瞬間がたまらなく好きなんだ。
夏至の日、一年で最も昼の時間が長い一日。
キンキンに冷えたアイスコーヒーを飲みながら
そう遠くない未来の夏の日に想いを馳せていた。

地元のお店、BACKENでテイクアウト。
エチオピアとかケニアとかの
フルーティーな浅煎りのアイスコーヒーって
とっても美味しい。
普段深煎りしか飲まない妻も
ゴクゴク飲んじゃうのだ。
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