ロジウラーズブレンド3〜Cold Brew Edition 〜
夏が近づくと、コーヒーの味は少し変わる気がする。
正確には、味が変わるというより、思い出の方が先に溶け出してくるんだ。
氷の入ったグラスに、
ゆっくりとコーヒーを落とす。
カラン、と小さな音。
それだけで、遠い季節がふっと近づく。
最初にコーヒーを「ほろ苦い」と感じたのは、たぶんあの夏だった。
名前を呼ぶことすら少し照れくさくて、
目が合うだけで胸の奥がざわついて、
でも何も言えないまま、
季節だけが先に進んでいった。
帰り道、自販機で買ったブラックコーヒー。
本当は甘いのが飲みたかったのに、
なぜかその日は、苦いものを選んだ。
一口飲んで顔をしかめて、
「大人ぶってるな」って、自分で少し笑った。
僕の恋かもしれない想いが終わった、あの夏の日のことだ。
あのときの味は、きっとコーヒーの味じゃなくて、
言葉にならなかった気持ちの味だったんだと思う。
今年の夏、息子が少しだけそわそわしている。
メールアプリを立ち上げる時間が増えて、
返信を打っては消して、また打っている。
「なんでもないよ」と言う顔が、いちばん雄弁だ。
そんな彼に僕が淹れてあげるのは、浅煎りのアイスコーヒー。
少し明るくて、少し酸っぱくて、
でもちゃんと甘さがあとからやってくる。
「これ、美味しい」
そう言って飲む横顔は、もう子どもじゃない。
たぶん彼の中にも、
言葉にならない何かが、少しずつ育っている。
その味は、きっと甘酸っぱいんだろうな。
そして、いつか。
まだ少し先の話だけれど、
娘が誰かの話をする日が来るんだろう。
何気ないふりをして、
でも少しだけ頬がゆるむような、そんな声で。
そのとき僕は、どんなコーヒーを淹れるんだろう。
少しだけ深くて、
少しだけやさしくて、
飲み終えたあとに、静かに余韻が残る一杯。
言葉にしなくても伝わるような、
そんなコーヒー。
それはきっと、
これまでの夏を全部溶かし込んだような味になる。
コーヒーは、不思議だ。
ただの飲みものなのに、
時間を越えて、記憶と記憶をつないでしまう。
あの夏のほろ苦さも、
この夏の甘酸っぱさも、
まだ見ぬ未来の戸惑いも。
すべてが一杯の中で、静かに混ざり合う。
ロジウラーズブレンド3。
それは、ただのブレンドじゃない。
季節を越えて、誰かの時間にそっと寄り添うためのコーヒー。
氷が溶けていくみたいに、
記憶も、想いも、ゆっくりとほどけていく。
この夏、あなたの中にもあるはずの、
まだ言葉にならない「何か」に。
そっと触れる一杯になりますように。
🌻
ロジウラーズブレンド3
〜Cold Brew Edition 〜
この夏リニューアル、予約開始するよ♪
今回は大幅に使用するお豆を変更しました。
ケニアの明るさ、
パプアニューギニアのやわらかさ、
エチオピア・ナチュラルの甘い余韻。
浅煎りから中深煎りをミックスした絶妙なブレンド。
果実のように、風のように。
グラスの中で、夏がほどけていく。
販売に合わせて、再びパッケージイラスト募集します♪
#なんのはなしです夏
な思い出の場面。
そんな1枚をお待ちしております😌
🌻
そしてもうひとつ、夏にあう
コーヒーをはじめようと思うんだ。
コロンビア🇨🇴キャンディオ
インフューズド ライチ ハニー
ライチの香りに包まれる、特別な一杯。
ひと口飲めば、みずみずしいライチの果実感がふわりと広がり、白い花のようなやさしい香りがあとを追いかける。
「にわには」イベントのために少量仕入れていたんだけど。完売したんです。
「美味しかった」「また飲みたい」と
好評価頂いたので、この度予約販売開始します♪
日常にほんの少しの驚きと余韻をくれる特別な一杯。
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