パルグループは何故増収増益なのか
私は前回、エレコムのスマホクーラーについて、述べています。
私はペルチェ式スマホクーラーを買おうと思った際に、エレコムの新型とスリーコインズの新型で迷っていたのですが、偶然家電量販店で見かけたことで、エレコムの旧型を買うことにしました。
今回はスリーコインズの親会社、パルグループについて述べます。
パルグループは増収増益
今回私が述べようと思ったのは、下記のニュースが Google Discover に表示されていたからです。
パルグループは増収増益なんだそうです。
パルグループが増収増益と聞くと、どうしても、スリーコインズが好調であるからかという仮説を立ててしまいがちになります。
けれども、衣料品の値引き販売抑制が奏功したとあります。
雑貨類が好調であったためか、と見てしまうのは早計であるということなんですね。
衣類ロスの問題解消
では、増収増益の原因は何か。
上記の流通ニュースを細かく見ましょう。
商品企画・生産・販売のMDサイクルを短期化し、新商品の店頭展開期間を4週間程度に設定することで、常に新鮮な売場環境の維持に努めた。
さらに、5月末時点で社員インフルエンサーのSNS総フォロワー数が2650万人を超え、自社ECプラットフォーム「パルクローゼット」のアプリ会員数が前年同期末比で200万人以上増の1407万人となった。
顧客基盤の構築が一段と進み、これらの強固な顧客基盤を背景に、SNSマーケティングやECにおける先行予約・購買行動から得られる膨大なデータを分析。
トレンド変化の早期把握、適時適量発注の精度向上へとつなげている。
これらの取り組みを通じて在庫管理を徹底し、値引き販売を抑制した結果、売上総利益率は大きく向上した。
これは衣類ロスの問題解消の側面を持ちます。
服はフードロスのような衣類ロスがあります。
特に婦人服は紳士服の2倍生じます。
(廃棄される服の7割は婦人服です。)
流行を早く掴み、早期に提供して、定価販売することができれば、衣類ロスは減るということ。
鮮度の良い服を鮮度の良いうちに売り切ることができれば、理想的ではあるのです。
これはフードロスと完全に同様で、適量を定価で完売にできれば、半額弁当も廃棄弁当も生じないということなんですね。
衣類ロスにおいても、半額以下の服や廃棄される服を減らすことができていれば、売上総利益率が大きく向上し、増収増益になるのです。
衣類はナマモノであり、鮮度が大事
衣類、特に流行の衣類はナマモノであり、鮮度が大事であるということなんです。
新鮮なうちに新鮮なものを売る。
そういう意味で、婦人服は生鮮野菜や生鮮果物に近いものがあります。
婦人服では、流行のサイクルが紳士服よりも早いので、スピードが求められます。
そのスピードを確保できた要因の一つだと見られるのが社員インフルエンサーとフォロワーです。
さらに、5月末時点で社員インフルエンサーのSNS総フォロワー数が2650万人を超え、自社ECプラットフォーム「パルクローゼット」のアプリ会員数が前年同期末比で200万人以上増の1407万人となった。
2,650万人というのは相当な数です。
総フォロワー数なので、SNSでの重複はあるとはいえ、個々の社員インフルエンサーが相当以上の努力をしていないと、ここまでにはなりません。
私はこれを、量が質に転化した証拠であると見ています。
投稿の「量」は投稿の「質」に転化するのです。
現在大人気の社員インフルエンサーも、投稿量が少ない時点では投稿の量と質ともに拙いですが、投稿量をこなすことによって、投稿の質が劇的に向上していくからです。
新鮮な服をさらに新鮮にする仕組み
ただ、これを情報発信の成功と単純にくくるのは早計です。
パルグループが増収増益であるのは、新鮮な服を新鮮なうちに売ってきたから。
そして、社員インフルエンサーが、そんな新鮮な服を、さらに新鮮にしてきたからです。
新鮮な服をさらに新鮮にする仕組みがあるから、現在の成功があるのです。
新鮮な服をさらに新鮮にする仕組みとは何か。
それはインフルエンサー監修アイテムです。
私が見た中では、最も成功したインフルエンサー監修アイテムは、「みれかデニム」です。
みれかさんの身長、発信、そして、監修アイテムというチャネル、この三つが揃って初めて可能になったのが、みれかデニムというわけです。
みれかデニムは、極めて売れ行きが良く、即完売するほどの超人気アイテムです。
146cmのみれかさんには、履きたくても履けないデニムがある。
そういうニーズをいち早く掴み、そしていち早く履けるデニムを商品化したという意味で、みれかデニムは大成功であるように思います。
パルグループが増収増益で、絶好調であるのは、みれかさんのおかげである、と言っても過言ではないでしょう。
流石にそこまで言うと過言ですが。

