玄海原発のドローン騒動その後
2025年7月26日(土)、九州電力の玄海原発(佐賀県)であったドローン騒動(既報)。その後。
【短くおさらい】21:00に 九州電力が原子力規制委員会に通報。23:09 「異常なし」と最終発表。翌日0:03に「ドローン3機」を捜索中と発表。12:09に、九州電力と規制庁と警察が情報を擦り合わせて「ドローンと思われる3つの光」に訂正した。)
その後
8月7日、原子力規制庁と九州電力が面談。
9月10日、原子力規制委員会が非公開の臨時会議を開き、「3つの光」となるまでの初動と今後の対応を検討(資料3「玄海原子力発電所周辺上空における光の確認事案に係る初動対応とその課題及び今後の対応方針」)。
ざっくり言うと、
・光が目撃されてから通報までに45分が経過したこと<即時性>
・判断が揺れたこと<正確性>
・機微情報の対外的な公表の在り方<広報>
などが課題とされた。
原子力規制庁も九州電力も改善策を検討、確認していくことになった。
この非公開の臨時会議後の記者ブリーフで、「そもそも、ドローンなのかどうか、最初に目撃した警備員なり警察官なりが、携帯やカメラで撮影できていれば混乱はないので、規則なりなんなりを変えればいいのではないか」を尋ねた。すると「規則を変えなくても、事業者の判断でできる」というので、驚いた。そうだったのか!
九州電力の改善策
9月16日、九州電力は「飛行中の機体が発する3つの光を確認した事案を踏まえた当社の対応状況の概要」で、課題と検討方針を明らかにした。
その一つとして、「飛行体等の不審な光を確認した際には、デジタルカメラ(スマートフォン含む)を用いて静止画や動画が撮影できるよう、カメラ撮影の運用を明確にしました」とあった。
原子力規制委員会の改善策、これから
では、原子力規制委員会としては、それを各社に水平展開をさせるべきではないか。9月17日の会見で尋ねた。
○記者 フリーランス、マサノです。先ほどの九電の玄海原発の件(略)、今後何かテロであるとか、事故であれ犯罪であれ何でもですけれども、その現場を撮影しておける体制を整えておくことというような、そういう規制要件というのも、規制委員会のほうから事業者に対して一律に求めるということは、あり得るのではないでしょうか。
○山中委員長 まず今回の、我々規制委員会として何か課題があったかどうかということは議論をさせていただきました。特にセキュリティーに関係するような情報を受けたときの、いわゆる発信の仕方に対するきっちりとしたマニュアルというのが整備でき ていなかったというところについては、問題であるということで改善をしていくとい う方針で、委員会としては一致したところでございます。
これから事業者に対していろんなケースのセキュリティー事案に対する対応については、今後も検討していく必要がございますけれども、関係機関と連携をしながら、その強化策等については、決定をしていきたいというふうに考えているところでございます。御指摘いただいたような点についても、十分これから検討していかなければならない点だというふうに考えているところでございます。
その後、9月19日に、また、驚く報道があった。
佐賀県警が県議会で「航空機の光をドローンと勘違いした可能性が高い」と答弁したというのだ。
何が真実であるにせよ。7月に事件が起きて約2ヶ月が経った頃に? この国の電力事業者と捜査機関と原子力規制機関の組み合わせに不安を覚えた。
【タイトル画像】
No Tech(みんなのフォトギャラリーより)
