見出し画像

焦ると、見えなくなるもの。

まさ:急いでる時に限って、車の鍵が見つからなかったり…さぁもぉ…。

エミ:あるある!(笑

まさ:笑ってないで!何か理由が?

エミ:真沙美に聞いてみよう!

真沙美:呼ぶの早いわね!


📖 真沙美の解説


①トンネリングって何?
「視野が一点に集中しすぎて、それ以外が見えなくなる」現象のことなの。焦りや不安で脳のリソースが持っていかれると、目の前にあるものでも、視界には入っているのに認識できなくなることがあるの。

②「欠乏」がトンネルを作る
締め切りが近い、時間が足りない。そんな「欠乏」の状態にあると、目先のことしか考えられなくなるの。行動経済学者のセンディル・ムッライナタンは、これを「欠乏の心理学」として研究しているわ。


まさ:あぁ、わりと単純な話なのね。

エミ:そうね、落ち着け!ってことね。

まさ:落ち着いても見つからないものは、見つからない!

真沙美:…それを言われると身も蓋もない…確かに。でも落ち着くと見つかる確率が劇的に上がるわ。


🖋真沙美のあとがき

トンネリングって、意志が弱いとか、注意力が足りないとかいう話じゃなくて、脳が「今、目の前の脅威」に集中しすぎた結果として起こる、ごく自然な反応なのよね。
実はこの現象、お金が足りないときにも同じように起きるの。
生活費が逼迫すると「今月どうするか」ばかり考えてしまい、仕事のミスが増えたり判断が甘くなったりするわ。
欠乏は時間だけでなくお金でもトンネルを作る…。
まず「視野が狭くなってるだけかもしれない」と気づけると、少し落ち着けることもあるんじゃないかしら。


Sendhil Mullainathan & Eldar Shafir(センディル・ムッライナタン&エルダー・シャフィア)"Scarcity: Why Having Too Little Means So Much" (2013):欠乏の状態が人の思考や判断力に与える影響を、心理学と経済学の両面から論じた一冊。「トンネリング」という概念もここで詳しく扱われている。


いいなと思ったら応援しよう!