白湯を注いだだけなのに、器が何かを言った気がした。
香りだった。土の、時間の、使い込んだ日々の香り。
萩焼の小福茶碗には、あみだくじのようなひびが走っている。
貫入と呼ばれるそのひびは、焼かれるときに生まれ、使うたびに深まる。
傷ではなく、器が生きている証だと、今は思う。
くじ運の悪かった私が、この器を選んだのか。器が私を選んだのか。
答えは、白湯の香りの中にある。
L’Eau est la poterie. Le vent est la porte. Le parfum est l’ombre.
Tsu, Blue, Ta, Na, Voies, Ray, Mets, Mont, Yo, Ta, Quai, Mets, Goumi.
「つぶらたな われめもんよう たけめぐみ」
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