ブルースマイノリティについて
ブルースマイノリティは、30年前に
「ある女のブルース」というタイトルで発表したアルバムをリメイクした作品。
全曲、22歳から23歳の頃に作った楽曲で構成されている。
自分は、家庭環境の中で
愛されない感覚や、
ただ生きているだけで悪いことをしているような
罪悪感を植え付けられて育った。
理由ははっきりしないまま、
心の奥に重たいものだけが残っていた。
その苦しみを、
自分なりのブルースとして曲にしていった。
できることなら、
同じような感覚を抱えながら生きている人の気持ちも代弁できる作品になればいい。
そんな思いも、このアルバムには込められている。
当時、この作品は自分にとって7枚目のフルアルバムとして発表した。
その頃は、常にアルバムを作ることを念頭に
曲を書いていたと思う。
きっかけになったのは、
ある日、父親に対する強い怒りが湧き上がったとき、ギターを手にして20分ほどで書き上げた
「ナルシストのブルース」だった。
この曲ができたことで、
自然とアルバムの構想が見えてきた。
歪んだ関係性や感情をテーマにした
コンセプトアルバムにしようと決め、
そこから曲を書き進めていった。
「再会の日」や「二人のブルース」を作る中で、
若くして亡くなった従兄弟に捧げた「幻想」が生まれ、また、宗教団体によるテロ事件が起きたことで「室村美のテーマ」ができた。
当時の出来事に敏感に反応しながら、
アルバムは形を整えていった。
今回のリメイクでは、
当時のデモテープを
できるだけ活かしたいと考えた。
今聴いても、悪くないアレンジが
ところどころに残っていたからだ。
「再会の日」のイントロは、
当時のアレンジをほぼそのまま使っている。
「ある女のブルース」の弦のフレーズも、
一部は当時のものを引き継いだ。
4トラックのMTRで録音していた頃の
雰囲気を残したかったので、
楽器の編成はできるだけシンプルにし、
デモテープのようなサウンドを目指した。
自分の原点に近づけるための音作りだった。
作詞、作曲、編曲、演奏まで、
ほぼすべてを一人で手がけるスタイルは、
当時も今も変わっていない。
ポール・マッカートニーの
アルバム「McCartney」に強く影響を受けた、
自分なりのやり方でもある。
今回唯一、
「ある女のブルース」の弦アレンジでは
Satou Kazuoさんに協力していただいた。
長年思い描いてきた響きがようやく形になった。
ブルースマイノリティは、
夜のアルバムだと思っている。
夜のドライブや、
眠る前の時間に聴いてもらえるといい
眠れなくなってしまうかもしれないけれど。
それも含めて、
楽しんでもらえたら嬉しい。
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ブルースマイノリティ
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本日、アルバム『ブルースマイノリティ』が
各種ストリーミングサービスにて配信開始となりました。
30年前に生まれた楽曲たちを、
現在の視点と音で再構築した作品です。
詳細や関連情報は、
孤独なレコーズ公式サイトにまとめています。
よろしければ、そちらもご覧ください。
https://dokurec.com/
