自己紹介その③ーインテリアデザイン事務所ー
ここでは現職であるインテリアデザイン事務所のことについて書きたいと思います。
インテリアデザイン事務所でどんなことをしている?というところから、少し今感じていることを書いていきたいと思います。
1. インテリアデザイン事務所って?
インテリアデザイン事務所の仕事について簡単に紹介したいと思います。あくまで私が勤めている事務所でのことなので、一般的でない部分もあるかもしれません。
設計依頼をいただくものとしては商業空間、共同住宅、個人住宅、オフィスなど様々な用途があります。
建築の設計事務所では、住宅だったり商業施設であったり、その用途毎に得意不得意があることが多いです。それは扱う法規の範囲や、使い勝手として必要な機能が違ったり、複雑な条件を処理するため、それぞれ専門領域ができてきます。
インテリアデザインの世界でもこうした棲み分けはあると思いますが、私の勤め先では依頼をいただくものはまずは前向きに引き受けるので、社内では多種多様な案件が並走しています。
中には船の設計もあったり、またはそもそも何をするかイチから考える、といったものもあったりします。本当に多種多様です。
色々な案件がある中で、インテリアデザイン事務所として取り組む共通の姿勢があります。
それは、クライアントと一緒に目的を明確にし、そのために必要な空間の機能性や快適さを追求し、そこで過ごす人たちの「体験」をいかにデザインするか、ということです。
こうした多様なプロジェクトに取り組む中で、常に意識するのは、「人がいかに気持ちよく過ごせるか」という視点です。機能性と美しさを兼ね備えた空間は、そこで過ごす人の心に豊かさをもたらす――それがインテリアデザインの仕事であり、建築でも同じデザインの本質だと感じています。
2. 建築とインテリアの境界を越えて
建築全体の大きなスケールで空間を考える一方で、家具や照明、素材のディテールを徹底的に詰めていく。その二つは決して別々に考えられるものではなく、等価なものとして互いに作用し合います。
→別の記事で、私の好きなルイス・バラガン氏のプリエト・ロペス邸のキッチンを紹介したいと思います。
そもそも建築とインテリアは切り離れていないと思う方も多いはずです。ただ、インテリアデザイン事務所で業務を行っているものとしては、やはりそこには立場の違いもあり、構造的に設計を進める上での考え方の違いがあると感じています。
建築を操作するには、法規などの与件をクリアし、構造や設備といった要素を合わせた合理的・経済的判断が必要とされます。
インテリアデザインではより体験を重視した、空間のあり方や質感に多く焦点が当たります。
私が大切にしているのは、こうした建築的、インテリアデザイン的な視点のアプローチを、空間体験をデザインする、ということにおいて等価に判断していくことです。
インテリアデザインが建築という躯体に従属する訳ではなく、求める空間、そこでの体験のために建築もインテリアもどちらの視点からもアプローチする、という態度です。
「合理性」と「美しさ」、「大きなスケール」と「細部のディテール」の両方を意識しながら設計することで、目指すべき理想の空間を妥協なく追求することができます。
3.環境を変えることで見えてくるもの
最初のグラフィックデザイン事務所から、いくつか異なる領域に転職をしながら過ごしてきました。
設計事務所にいた頃は、身の回りに建築設計を上手くできる人はたくさんいました。ただインテリアデザインに移ってから、建築設計をやりながらインテリアデザインもするという人はあまり多くないことに気が付きます(素晴らしい仕事をする先人の方はたくさんいます)。
専門領域の細分化が進む中で、異なる複数の領域をまたいで仕事をするということは、当たり前の様に持っていた知識が思わぬ場面で役に立つことがあったり、自分の強みってこういうことかも、と発見するきっかけが生まれやすかったです。
noteを始めたのは、なるべくこれらの経験を整理して、目の前に向き合っていることに繋げていきたいという思いがあったからです。
これまでの経験から、今考えていることや、建築・インテリアに関する情報を発信していければと思います!
どうぞよろしくお願いします!
