[2026.4.12]今夜の1杯と、今日のこと
「眠い、まだ寝られる」
そう確信して始まった日曜日は、予定をすべて白紙にすることから始まった。
午前中は、とにかく睡眠に全力を尽くす。
お出かけの計画を大幅に変更し、泥のように眠る時間は何物にも代えがたい贅沢だ。
ようやく起き出して、二人で近所の蕎麦屋へ向かう。
頼んだのは、蕎麦とカツ丼のセット。
炭水化物と脂質の幸福感に満たされ、当初予定していたカフェ巡りも「お腹いっぱいだね」の一言で見送ることにした。
少しだけ買い物を済ませて帰宅したとき、時計の針はまだ14時を回ったところだった。
「午後は何をしようか」
そんな会話を交わしたはずなのに、その記憶すら淡い。
気がつけば、私たちは再び深い眠りの中にいた。
次に目を覚ましたとき、部屋はすっかり夜の静寂に包まれていた。時刻は20時。
一日の大半を眠って過ごしてしまった。
「これで体力が回復したんだ。明日の活力になったと思えばいい」
そうポジティブに捉えようとする自分もいるけれど、やはり心のどこかでは「せっかくの休みを謳歌したかった」という小さな後悔がチクリと刺さる。
何もしない贅沢を選んだはずが、何もしなかった喪失感に包まれる。
休日の正解を見つけるのは、いつだって難しい。
それでも、たっぷり眠った後の体は確かに軽い。
この軽さを武器に、明日からまた日常を歩いていくしかないのだ。
