53歳、この夏、絶賛、遠距離恋愛中。
死ぬまでに、ちゃんと会って、この指で、触れてみたい。
そんな話を筋トレの大先輩にした。
彼女は優しく笑って言った。
「みんな、出会えるんだよ」
「あなたにも、ちゃんといるんだよ」
「まだ、その時じゃないだけ」
私は、その言葉を信じている。
10kg痩せた。
筋トレも続けている。
人間ドックでは、肺活量の検査で、
「アスリートですか?」
と聞かれた。
大きな肺も心臓も褒められた。
骨まで褒められた。
なのに。
あなたには、会えない。
毎日、毎日、探している。
街にいても。
オフィスでも。
鏡の前で。
お風呂で。
ジムで。
こんな場所にいるはずもないのに。
光の角度を変えながら。
朝も。
夜も。
あなたは、どこにいるの?
みんなは言う。
「続けていれば、そのうち会える。」
「焦らなくていい。」
まるで恋愛相談である。
「腹筋」の話である。
私たちは今、こんなにも近くにいる。
(なんなら、腹の中にいる。)
なのに、絶賛、遠距離恋愛中なのだ。
会える、触れる、その日まで。
私は毎日、健気にクランチを続ける。
もしあの人に会えたら伝えてよ。
53年間待ってたと。
割と元気よく、プランクしてたよ……と。
今年もまた、
あなたに会えそうもない、2026、夏。割れろ!
おなか。
※腹筋は来なくても、水着は買います。
夏は来るので。
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