情緒粉砕映画『レオン 完全版』の愛と狂気を全力レビュー
『レオン 完全版』を観て泣いた朝
何度も観てきた大好きな映画のひとつ。
今朝、久しぶりに観なおしてみたら、
レオンの感情も、マチルダの信頼も、スタンの狂気も…すべてがフルボリュームで押し寄せてきて、もう私の心の居場所がなくなりました。
涙流すだけじゃ追いつかないので、ここに置いていこうと思います。
もう30年以上前の映画なのに色褪せない。
可憐と狂気、純粋と暴力、
その両端のバランスが絶妙な名作映画。
観終わると感情の棚が全部ひっくり返ります。
ネタバレ全開というか、ネタバレしかしてませんけど、時効ということにしてください。
🎬『レオン 完全版』あらすじ(ネタバレあり)
ニューヨークの裏社会で生きるプロの殺し屋レオン(ジャン・レノ)は、孤独で無口な男。友は鉢植えの観葉植物。しゃべらないところがいいらしい。ソウルドリンク(たぶん)=牛乳。1日2パックのミルクで生き延びてるレオン、じわじわくる。
ある日、隣に住む12歳の少女マチルダ(ナタリー・ポートマン)の家族が、麻薬捜査官スタンスフィールド(ゲイリー・オールドマン)により惨殺される。
偶然その場にいなかったマチルダは、逃げ込むようにレオンの部屋をノック。戸惑いながらも彼女を匿ったことで、ふたりの奇妙な同居生活が始まる。
やがてマチルダは、復讐のため「殺し方を教えて」とレオンに頼み、レオンもまた彼女との関わりを通じて、人間らしい感情を取り戻していく。
しかし、スタンスフィールドとの対決は避けられず、ふたりに迫る影は濃くなっていく――。
🍿完全版だけの追加シーンも!
マチルダがレオンと一緒に仕事(暗殺)に出かける
二人の距離が近づく心の描写
エンディング前の心の交流の濃さもアップしてる!
🎬『レオン 完全版』シーン別レビュー
スタンの狂気がクラシカル
薬物でトリップしながら脳内でベートーベンを流し、4歳の子供にまで容赦なく引き金を向ける男。あろうことか、麻薬取締官。
めっちゃ奥歯かみしめて、薬物ぐちゃっとやってる。(今、吸収しちゃってる感ありありで怖すぎ)
もうね、スタンの後ろ頭がカクカクしだしたら、私の心臓がギュッとなる。
怖すぎるのよ。警報が鳴る。
首をぐるぐる回しながら、「…ベートーヴェンはいい…」って陶酔するあの表情、
名演というよりも、“こわれた人間”をフルスペックで見せつけてくる。
しかもその直後に、ものすごいテンション差で人撃ちにいくんだもの。
音楽と暴力のミスマッチで、観てるこっちは心が凍りつきそう。
マチルダに差し込む光
そんな中、レオンのミルクを買いに行ってたマチルダが帰ってくる。
レオンの部屋の前で「please」「お願い部屋に入れて」って懇願するマチルダ。
ここは、そのドアを開けるべきか、誰でも悩む。
巻き込まれたくないもの。
でも、戸惑いながらもレオンはドアを開ける。
ドアの向こうから差し込む光がマチルダの顔を照らす。
まるで、世界が彼女をもう一度迎え入れてくれたみたいだった。
そう。安全地帯、見つけたの。
しかも、台所でブタさん飼ってる。🐷
豚さんミトンのシーンは、レオンの優しさがにじみ出てます。好き。
レオンとマチルダの変装劇
あまりにも退屈な毎日にうんざりしてるマチルダが思いついたゲーム。
だれだか当てっこする変装ゲーム。
マチルダの可愛さ、あれだけでリピート上映していいレベル。
マドンナもヘップバーンも可愛かったけど、私が一番好きなのは、チャップリンかな。
「ひげ!ひげ!ほら、ココ見て、ひげ!!」
みたいなジェスチャーに、もう撃ち抜かれた。
可愛すぎるって罪!
10代にして、目線で人の心をかっさらう技、持ってます。
それにこのシーンって、レオンも変装して、ちょっと楽しそうなのがいい。孤独だった氷の心が溶けていく瞬間でした。
お腹ポカポカ事件と、愛の告白
12歳の小娘かも知れないけれど、マチルダはレオンを愛している。
愛にはいろいろな形がある。
それに愛の形ってほんと人を混乱させる….
少女が言う"お腹がポカポカする" というセリフは、ドギマギした。
これはもう、ギリギリ。
倫理観を問われる、危ういライン。
だけどこの微妙な、感情線をピンセットで摘んだような距離感、
これがあるからこそ、純粋な「絆」が際立つ。
プロと子どもの二人の関係が、本当にギリギリの危うさの上で成り立ってる。
誰も触れられない。
嵐の前の「ベッド気持ちよすぎ」事件
ピンクのドレスと愛の告白。
レオンの過去を聞いて納得したマチルダ。
「でも、お願い」
と、レオンとマチルダが、一緒にベッドで眠るシーン。
レオンが靴を脱いでベッドで眠るなんて、何十年ぶりのことなんだろう?
レオンの腕と、お布団にくるまって、ふわふわ幸せそうに眠る。
こんなに幸せなことってないよねって思えるような朝を迎える。
そして迂闊にも殺し屋レオンが、爆睡しちゃった夜だったのでした。
マチルダに内緒で、再びベッドに戻ったレオンが可愛くて好き!😆
えっぶりわーーーん!Everyone!!!!!
待ち伏せされていたマチルダ。
目の前で、スタン率いる重武装の部隊が、次々とレオンのいる部屋に突入していくクライマックス。
静かに、でも確実に、レオンにやられていく部隊。
ここで、スタンがブチギレて、目ひんむきながら叫ぶシーンが恐怖。
Everyone!!!!!!
総動員しろーー!
レオン一人に総動員。
見てるこっちも、命令された部下も、その場にいた全員が凍りついた瞬間。
ゲイリー・オールドマンの怪演が炸裂です。
ただの怒りじゃなくて、もうね、何かが壊れた。
レオンが初めて言った「愛してる」
壁に開けた穴から鉢植えとマチルダを逃がすシーン。
「俺は一人なら生きられる。だから行くんだ」
「君に会って、大地に根を張って暮らしたいと思った」
そして、たった一度だけの「愛してる」
ここで、泣かん人おる?😭わたし、号泣。
「そんな気休め言わないで!」
「一緒にいる!」
「一人じゃ行かないわ!」
え、まじでここで泣かん人おる?
わたし、これ書きながら、思い出しただけで泣いちゃいそう😭
「1時間後にトニーの店で会おう」
マチルダを逃がした後、普段すごく静かで武骨なレオンが、吠えるのを見て、思わずにいられませんでした。
レオンの嘘つき!!!😭
(結末知ってるだけに余計にそう思ってしまう観客目線)
一緒に来て欲しかった!
(…って、マチルダに感情移入しすぎるわたし。)
「リングトリック」の最後
出口の光に向かって歩くレオン。
どうかお願いだから、このまま、その光の先へ行ってほしい。
もうすぐそこだよ。幸せになってほしい。
そう願うのに、後ろにはスタンが銃口を構えてる。
お願い、気づいて。
レオンなら気づくはずなのに、なんで!!
胸が苦しくなる。
その後、レオン目線で視界が斜めに傾いていく時に、一緒にわたしのメンタルまで崩れ落ちていく。
あんなに願ったのに。
もうすぐそこに、出口が見えてるのに、そこにたどり着けない絶望感。
さらに、
「This is from… Matilda」
そう言ってスタンに渡したリングを見て、再び号泣。
最後までマチルダのために生きて、そしていなくなってしまった。
ラストシーン
マチルダが鉢植えを植えるシーン。
地面に根を下ろした植物見ながら、マチルダが言うところ。
「I think we'll be okay here, Léon.」
(もう安心よ、レオン)
ずっと動き回って、隠れて孤独に生きてきたレオンが、マチルダの一言で“帰る場所”に変わり、やっと、“鉢植えだった人生”が報われた、映画の中で一番、光が差す瞬間なのに、
レオンはもういない。
しかもBGMでスティング。
スティングの曲がかかった瞬間、ぞわってなった。震える。
「Shape of My Heart」
歌詞が「彼は心の形を知るためにカードをめくる」ってとこから始まるの、何よそれ。
心の形=ハートの形
ハートの形を知る=愛を知る。
だって、愛にはいろいろな形があるから。
最後まで泣いてしまったのでした。
1年に1回くらいはこの映画みて、心の新陳代謝あげてこうと思った😭
なんか、後付けみたいになっちゃって申し訳ないけど、トニーも好き。
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観た女、語る。
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