猫が天国で生まれた日。マルコが教えてくれたこと。
あなたにも、忘れられない家族がいますか?
私はいます。
名前はマルコ。
21年一緒にいてくれた猫です。
※この文章には猫の看取りの描写が含まれます
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猫との出会い
あれは、私が最後の会社に入社した年だから、平成13年(2001年)のこと。
まだ若かった私は、大阪の繁華街で友達と待ち合わせて呑みに行ったんです。(そんな頃から超絶立派な酒飲みでした。今は断酒継続中)
阪急電車の梅田駅から、待ち合わせ場所に向かう途中、どこかで猫ちゃんの鳴き声が。
みゃぁみゃぁと必死に鳴いてるんだけど、そこは絶対に猫がいるような場所じゃないんです。
キャッチのお兄さんとかお姉さん、ナンパ待ちの女の子やナンパ目的の男の子がウロウロしている、ネオン煌めく思いっきり夜の街。
しかも当時は大阪キタエリア開発の真っただ中で、あちこちで工事中。
猫がいるような場所じゃないのに。
なんだか気になりつつも、わたしは待ち合わせの時間を気にして、その時はそのまま待ち合わせ場所に向かい、
気の合う友達3人とワイワイ、いつも通りお酒を呑んで美味しいものを食べて、近況報告をしあったのでした。
だけどお酒を呑んでいても、どうしてもさっきの猫ちゃんの鳴き声が気になって仕方なかったわたしは、思い切って友達にお願いし、一緒に探しに行くことにしたのです。
3人で猫ちゃんの鳴き声がしたあたりに行くと、やっぱりまだ鳴いてる!
あれからもう2時間くらい経ってるのに、ずっと鳴いてたんだ。
どこ?
どこで鳴いてる?
ちょっと離れたところの工事現場が怪しくて、そこにはパイプみたいなのが積まれてて、それが小さな空間を作ってて、
そこを覗き込むといたんです。
めっちゃちっこい猫ちゃんが、小さく座り込んで、みゃぁみゃぁ必死で鳴いてた。顔は怯えきっていて、怖くて怖くてたまらないよって言ってるみたいだった。ほんとにそんな顔してたの。そんな風に見えた。
こんなところにいたら、絶対、死んじゃう!!!
気が付いたらもう、必死で腕を伸ばして、猫ちゃんを引っ張り出してました。
それが、マルコ。
その時、一緒にいた友達がその場で名前をつけてくれたのです。

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ヴィトンにオシッコされた
その時、深さのある、トート型のちょっとしっかりした皮のバッグを持っていたので、中身の化粧ポーチや財布とか全部取り出して、その中にマルコを入れて連れて帰ってきたのでした。
阪急電車に乗って。
その時、バッグの中でオシッコされた。
(いつまでも、それ忘れない🤣)
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猫歴史
わたしは、小学2年生の頃から保護猫ちゃんと暮らしてきたから、連れて帰るのに、なんの違和感も抵抗もありませんでした。
マルコで4代目の猫ちゃんです。
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マルコと歩いた人生
いろんなことがありました。
今、自分がこんな風に生きてるなんて、マルコと出会った時は想像もつかなかった。
何度も引っ越したし、
脱サラして小料理屋とか始めちゃうし、
まさか結婚して母になるなんてビックリ仰天だし、
母は脳内出血でいきなり介護だし。
そのうえ、息子がまさかの猫アレルギーなんて!
本当に人生はわからないもんだなと思ってしみじみしちゃいます。
どれくらい、マルコにお話をしただろう。
両手広げて、ぜんぜん、足りない。
いつもただ黙って、じっと聞いてくれました。
わかってるのかわかってないのか、ちょっととぼけた顔してることもあれば、絶対通じてるなって思う時もあった。
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マルコと息子
わたしの面倒もよくみてくれたけど、マルコは息子のおじぃちゃんみたいな存在でした。
息子に何をされても動じない😆
もう、この頃はおじぃちゃん猫だったから、面倒くさかっただろうなぁ。
そう言えば、息子がまだ小さくて喋れない時、息子に「マルコどこ?」って聞いたら、だいたい、こたつ周辺を探してました。

猫ちゃんはみんなこたつが大好きですね。
あったかいところと、涼しいところを探す天才でした。

そしてもはや相棒に。

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晩年のマルコ
頭を撫でてやったらいっつもゴロゴロとのどを鳴らしてくれる猫でした。

爪切りもぜんぜん嫌がらなかった。
いやまぁ多少は嫌がってたけど。🤣
とにかく、寂しがりやでおとなしい猫ちゃんで、いっつもベッドに来て、枕の上で一緒に寝てたな。

時々、おやつをあげていたんだけど、なんだかお腹の調子が悪くなった気がしたので、おやつは禁止しました。
晩年は味気ない食事だったかもしれないなぁ。ごめんね。
年取ってからはベッドに上がってこれなくなっちゃって、一緒に眠れなくなっちゃって、
いつも座布団の上か、こたつの中で丸くなってた。

でもトイレもごはんも、2階のキッチンのところにあるのに、ちゃんと粗相もせず、2階と3階を行き来してくれてたなぁ。
階段の上り下り、すごくゆっくりになっちゃって、見つけたら必ず抱っこして連れてってたな。

息子のたどたどしい抱っこにも快く応じてくれてました。
本当にずっと、マルコは、息子を見守ってくれてた。
ずっと、一緒にいれたらいいのに。
せめてもう少し息子が大きくなるまでは、そばにいて欲しいなぁ。
そう願わずにいられなかった。
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マルコの誕生日
マルコの誕生日は息子が決めたんです。
マルコだけお誕生日がないのはかわいそうだって言って。
7月8日。
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あの日
だけど、そろそろかなぁ。
もう21歳だもん。
そろそろかなぁって、だいぶ前から思ってたんです。
覚悟しなくちゃいけないって。
そしてもう、その覚悟は自分ではできてるつもりでいました。
最近、元気がなくなってきたなぁ。
もう本当にいよいよなのかなぁ。
でもまだ、ちゃんと3階まで上がってくるし、朝はごはんもトイレもしてるから、
もう少しは大丈夫だよね?
こたつでゴロゴロしてるし。
そう思って見ていたんだけど、初めてその日、粗相をしたんです。
おしっこ。
2階に降りていく体力がなかったんだと思う。
私はびっくりして、ごはんとかお水を持って上がってきて、
「2階に行くのがしんどいんやったら、ここで食べな。」
って。
心配だけど、そのまま仕事に降りて(1Fが店で上が住居)
息子が帰ってきてすぐ、マルコにただいまを言いに行ったと思ったら、泣きそうな顔して戻ってきて、
「マルコがしんどそう」だって。
夫も、息子も、わたしも、みんなで様子を見に上がってきて、マルコを見て、わたしはすぐにわかってしまった。なんでかわからないけど、すぐにわかってしまったんです。
夫と息子は、
「今日はもう、お店を閉めてマルコを病院へ連れて行こう」
って言うんだけど、
かかりつけの病院はお休みで、
近所にあるもう1軒もお休みで、
連れていけなかった。
だから、夫にも息子にも、
「明日の朝に連れて行こうね。」
って、わたしはそう言ったけど、本当は気づいてたと思う。
それに、私はこれでよかったと思ってるのよ。
だってもう、どう見たってわかる。
ペットキャリーに入れて自転車に乗って病院って、そんなの負担になるだけ。
最期の時を少しでも安らかに。
どんなに頑張っても、ああもう逝っちゃうんだなって、なんか、わかってしまったのです。
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「お水飲もうか。」
って、マルコをお水のところに連れて行ってやったら、
ペロリペロリと舌を出して少しだけお水を飲んで、
そのままお水の器の上に頭をもたげて横になったの。
病院には連れて行けなかったけど、その日は店を休んで、ずっとマルコのそばにいて、頭をなでたりしながら様子を見てました。
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猫が天国で生まれた日
夜、息子を寝かせて、
深夜3時、みんなが寝静まった頃、
シューシューって音がする。
私のベッドからたった1mくらい先で横になって寝ていたマルコが、頑張ってここまで歩いてきてくれていて、ベッドのすぐそばにいました。
枕元から下を覗き込むと、ベッドに寄り添うみたいにマルコが横になっていた。
わたしは、
「今度は私がそばにいる番だ」
ってそう思って、
マルコをそっと抱っこして、
膝の上に乗せてずっと頭を撫でました。
猫は100万回生きるっていうから、
もしかしたら生まれ変わるかもしれない。
今度、生まれ変わってもうちにおいでね。
なんか困ったことあったら、
またあの時みたいにたくさん鳴いて教えるんやで。
母ちゃん、ぜったい、見つけるからな。
また絶対、探して見つけるから、たくさん鳴くんやで。
ちゃんと教えてな。
そんでまた家族になろう。
また一緒に暮らそうね。
いろんなことを思い出して涙が止まらなくて、たくさん話しかけて「ありがとう」って言って、頭を撫で続けていたら、
ふわってしたんです。
あって思って、思わず顔をあげた。
本当に、「ふわっ」て。
何の音もなく、でも確かに感じたの。
マルコが、お空に行ったんだなって。
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マルコの天国の誕生日
何をしててもマルコのことを思い出してしまって、
ちょっと油断したらすぐに涙があふれてきてしまって、
でも、生きていかなきゃならないし、
息子の前でいつまでも泣いてられないし、
頑張らなくちゃと思っても、もうどこにもいないのが信じられなくて、
放り出してるバッグがマルコに見えたり、
今、鳴いたような気がしたり、
風が通り抜けるたびにマルコを感じて、
このままこの悲しみが癒えることなんてないんじゃないのかと思っていた時、自転車の後ろにのっていた息子が、
「母ちゃん。マルコの誕生日っていつ?」
って聞いてきた。
「7月8日やろ。自分で決めてたやんか~」
って答えたら、
「違う違う!天国で生まれた日のこと!」
って。
ああ、命日のことか。
そうか。
あの子は天国で生まれなおしたんだな。
…そうか。
天国で生まれたんだな。
マルコがいつも優しく見守っていてくれた、息子に救われました。
ありがとう。
「3月3日やで。マルコが天国で生まれた日やな😊」
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本当は今でもまだまだとっても悲しい。
だけど、今日もまた、少しずつ。
マルコがくれた毎日を、大切に生きていきます。

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最後に
マルコを見送ってから3年が経ちました。
この記事は、当時の私が書いたブログ記事に、今のわたしの思いを繋げて書きました。
実は、わたしのnoteのID(って言うのかな?)は、「marukotoganbaru」(マルコと頑張る)なんです😊🐈
だから、いつか、マルコのことを、記事にできたらいいなぁと思ってました。
同じように大切な存在を見送った人へ。
少しでも優しい気持ちになれますように。
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自己紹介はこちら👇
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