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【自動シャットダウンの罠】完璧なオールナイト計画が途中で強制終了!? 爆光のM8(干潟星雲)に救われた夜


完璧なオールナイト計画のはずだった

読者の皆様、こんにちは。 久々に「一晩中晴れ」の予報が出た夜のお話です。

この日は気合を入れて、夕方から明け方までのオールナイト撮影スケジュールを組みました。 前半は西の空に細い月が輝いているため、月明かりの影響を受けにくい「銀河」を中心に。そして月が沈み、夏の天の川が昇ってくる暗い後半は「散光星雲」を狙うという、我ながら完璧な布陣です

いつものようにスケジュールをSeestar S30に流し込み、「あとはお任せ!」とばかりに私は暖かい布団へ。明け方に機材を回収して、本体のSSDを確認する……という、お決まりの爆睡観測スタイルでした。

……しかし、途中たまたま様子を見て、私は愕然としました。 「あれ? Seestar、停止してる!?」

自動シャットダウン設定の罠

原因を調べてみて、すぐに合点がいきました。 私がSeestarの設定で「自動シャットダウン」をオンにしていたのが運の尽きでした。

どうやら、22時頃に一時的に雲が湧いて星を見失い、撮影がストップしてしまったようなのです。 通常であれば、雲が晴れるまで待機して撮影を再開してくれるはず?ですが、「自動シャットダウン」がオンになっていると、15分何事もないと、撮影続行不能と判断され、レンズが格納されて、Seestar本体の電源が強制的にOFFになってしまいます。

つまり、この設定にしたままスケジュール機能でお任せ放置すると、「一度雲に邪魔されてストップしたら、二度と再開してくれない」という非常にリスキーな状態になります。 Seestarでオールナイト放置撮影をされる皆様、自動シャットダウンの設定にはくれぐれもご注意ください!

爆光のM8(干潟星雲)に救われる

さて、そんな機材トラブル(というか私の設定ミス)もありつつ、撮影したのが、本日のターゲット「M8」、通称「干潟星雲(Lagoon Nebula)」です。

2026.4.22 印西市 Seestar S30 赤道儀モード 60秒x62枚 LPフィルター Siril

トータル「1時間(60分)」ほどしか露光していませんが、そこは夏の天の川の主役、M8。 非常に明るい「爆光」の星雲として知られているため、たった1時間の露出でも、赤いガスが画面いっぱいに広がる迫力ある姿を見事に捉えてくれていました。トラブルで落ち込んでいた私の心は、この真っ赤な星雲に救われました(笑)。

HDR処理で中心部を描き出す

このM8のもう一つの魅力は、ただ明るいだけでなく、中心部に暗黒帯が複雑に入り組んだ「干潟」のような構造(これが名前の由来です)を持っていることです。

そこで今回の画像処理(Siril)では、この中心部の複雑な様子をしっかりと表現するために、「HDR_multiscale」というスクリプトを使ってみました。

このスクリプトを使うと、星雲の淡い周辺部を明るく持ち上げつつ、中心の明るすぎる「爆光」部分が白飛び(飽和)してしまうのを防ぎ、細かい構造をクッキリと描き出すことができます。 画像処理ソフトを使われている方は、明るい星雲の中心部が潰れてしまって悩んだ際に、ぜひこのHDR処理を試してみてください。

また、Veralux_Vectraスクリプトで、赤を好みの色調に調整しています。

自動シャットダウンの教訓と、画像処理のちょっとしたノウハウ。一晩中晴れ(るはずだった)の夜は、色々な意味で実りの多い夜となりました!


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