医療材料としてのキトサン(大火傷のコンスタンチン君を救った)
「1990年、ロシア、コンスタンチン君、大やけど」
と聞いてピンとくる方は僕と同年代です。あの時の話題をご記憶でしょうか?
ご存じない方は、一度、チズさんのnote記事「コンスタンチン君を救え」をご覧ください。
あの時の治療に大いに貢献したのが「キチン・キトサン・ファミリー」と言われるキチンを由来にして開発された医用材料だったようなのです。
当時の僕も「コンスタンチン君の大やけど」という話題自体は、マスメディアが大きく取り上げていたのでよく覚えています。が、治療に使われた医用材料がキチン由来物質だと知ったのはつい最近のことです。キトサン関連の著書やネット検索などを進めているうちに、偶然見つけました。
■医用材料としてキチン利用創傷被覆材が大いに貢献
1990年、サハリンで大火傷を負って札幌医大に入院したコンスタンチン君の治療にユニチカが開発した「ベスキチン」(登録商標)が用いられた。キチンは生体親和性が高く、正常な肉芽・表皮形成が促進され、創傷面への密着性が高いため、鎮痛効果、止血効果、殺菌効果もあり、副作用もない。ベスキチンは不織布、綿状、スポンジ状などがあり、熱傷、床ずれ、交通外傷など傷の程度により形状を使いわけている。
https://www.inpit.go.jp/blob/katsuyo/pdf/chart/fkagaku19.pdf
キトサンを配合したパンを作るにあたり、キトサンがカラダの中でどのように作用する可能性があるのか、AIに尋ねてみました。
昨日の記事で、キトサンに毒性がほぼ無いことは確認しました。
AI回答:
キトサンは
食品よりも医療分野での研究の方がかなり進んでいます。
特に
止血材として非常に優秀な素材として注目されています。
これもなかなか面白い話があります。
キトサンが医療分野で注目されている理由
の一つが、**止血(血を止める作用)**です。
① キトサンは血を固めやすい
キトサン には、血液と接触すると
赤血球
血小板
を引き寄せて集める性質があります。
その結果、血液の凝固を早める働きがあります。
つまり
傷口に当てると血が止まりやすいのです。
② 抗菌性がある
キトサンは
細菌の細胞膜に作用する
細菌の増殖を抑える
という性質があります。
そのため
傷口の感染予防
創傷治療
にも利用されています。
③ 体にやさしい素材
キトサンは
生体適合性が高い
体内で分解される
毒性が低い
という特徴があります。
このため医療材料として使いやすい素材です。
④ 実際の医療用途
現在キトサンは次のような用途で研究・利用されています。
止血ガーゼ
創傷被覆材(傷の保護材)
手術用スポンジ
歯科用止血材
ドラッグデリバリー材料(薬を運ぶ材料)
⑤ 軍事・救急医療でも使用
キトサン止血材は
戦場医療
救急医療
でも使われています。
例
米軍が採用している止血包帯
HemCon bandage
これはキトサンを使った止血包帯です。
銃創などの大きな出血を
数分で止める目的で開発されました。
まとめ
キトサンが医療で注目される理由は
血液を固めやすい
抗菌作用がある
体に安全
生分解性がある
このため
自然素材なのに医療材料として非常に優秀とされています。
