【検証】同じ1語プロンプトで「2回目」を生成したら、AIは全く同じ絵を描くのか?
こんにちは!AI画像生成の可能性を模索するプロンプト実験シリーズです。
前回は「Mineral(鉱物)」「Botanical(植物)」「Liquid(液体)」という、たった1語の英単語だけでどこまでクオリティの高い画像が作れるかを実験しました。
そこでふと、一つの疑問が湧いてきました。
「もし、もう一度まったく同じ言葉を入力したら、AIは同じ絵を描くのだろうか?」
すでに他の画像生成AIで試したときは「似ているけれど違う画像」が出た経験がありました。
今回も同じような結果になるだろうと予想しつつ、実際にGeminiでもう一度同じ1語を入れて検証してみました。
さっそく結果を比較してみていきましょう。
1. Mineral(鉱物)の検証
まずは「Mineral」という言葉での2回目です。
私の事前の予想では「似ているけれど、違う種類の鉱物が生成されたら面白そう」と思っていました。


【比較と気づき】
1回目は、渋みのある茶褐色の煙水晶(スモーキークォーツ)に、小さな黄鉄鉱(パイライト)が散りばめられたリアルな質感でした。
そして2回目は……なんと鮮やかな紫色の結晶「アメジスト」が登場!
アメジストの中にサイコロのような綺麗な立方体をした黄鉄鉱がゴロッと結合しています。
事前の予想通り「違う種類の鉱物」が出てくれたのですが、面白いのはその「構図」です。
背景のトーン、下に敷かれた黒い岩の質感、そして「水晶系の結晶×金属光沢のある鉱物」という組み合わせのシチュエーションは驚くほどそっくり。
AIの中に「Mineralといえばこの構図」という強いベース(癖)があることがよく分かります。
2. Botanical(植物)の検証
続いては「Botanical」です。
こちらも「違う種類の植物が出たら面白そう」と予想していました。


【比較と気づき】
1回目は、どこかの深い森に自生しているリアルな「シダ植物」のみずみずしい写真でした。
しかし2回目は植物の種類どころか、世界観ごとガラリと変化!
古い植物図鑑や解剖図を思わせるような、セピア調の「ヴィンテージ風イラスト」が飛び出してきました。
葉の形状も細かく分かれた全く別の植物(ニンジンやシダの解剖図のよう)になっています。
「同じ1語」なのに、写真からイラストへと画風そのものを180度変えてくるあたり、AIの予測不能な気まぐれさが全面に出た大番狂わせとなりました。
3. Liquid(液体)の検証
最後は、1回目で最も独特な世界観を見せた「Liquid」です。
前回は細胞のような生々しさがあったため、「今回もまた生物っぽくなるのかな?」と予想して挑みました。


【比較と気づき】
これまた1回目とは全く違う驚きの結果になりました!
1回目は深海や顕微鏡の奥を覗いたような、青緑色の「細胞や未知の生物」を思わせる質感でした。
対して2回目は、サラサラした液体というよりも、精巧に作られた「ガラス細工」や複雑な模様が閉じ込められた「宝石」のような硬質な美しさを持ったしずくが現れました。
ただ、よく見ると中央のしずくの中には、金属的なゴールドの網目のような構造があり、1回目の「生物的なドロドロ感」の面影がどこかデザインとして引き継がれているようにも見えます。
周りにスポイトや精密機械が描かれ、「最先端の実験室で未知の物質を研究している」ようなSF風の世界観に大変化したのも、1語プロンプトならではの面白い飛躍ですね。
まとめ:同じ言葉で2回生成して見えたこと
今回の「同じ1語で2回目を試す」という検証実験を通して、AIの面白い特性がハッキリと見えてきました。
構図の安定感(Mineral):言葉によっては、中身(種類)を変えつつも全体の配置やシチュエーションを頑なに守る「お気に入りの型」がある。
画風のガチャ感(Botanical):1語だけだと指定が緩すぎるため、写真からイラストへという劇的な変化が平気で起こる。
要素のカスタマイズ(Liquid):言葉の持つ本質(ドロドロした質感など)を残しながらも、周りの背景(実験室風など)を勝手に足して世界観を広げてくる。
ただ「似ているけど違う画像」にとどまらず、写真から図鑑イラスト、生物からSFガラス細工へと、大きく変化する結果となり、大満足の検証回となりました。
次回は、まだ未定です。
この結果を踏まえたうえで「言葉を2語に増やしてみる実験」にステップアップするのもいいかもしれません。
言葉を足すとどうなるのか。ぜひ次回の実験もお楽しみに!
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