ITエンジニアによる超速カトルカールの作り方
今回はITエンジニアあまり関係ありません。
一応味に関係ない工程は簡略化したり冗長な表現を避けたりは心がけてます。
香月美夜さんが書いた「本好きの下剋上」というラノベに出てくる「カトルカール」というお菓子を作ります。
そもそも僕がお菓子作りを始めようとオーブンやハンドミキサー(電動イルゼ)を揃えたのはこの「本好きの下剋上のカトルカール」が作りたくなったからでした。

「カトルカール」とは本好きの下剋上のマインの言葉を借りると
「えーと、『カトルカール』というお菓子を作ろうと思ってます」
カトルカールはフランス語で四分の四のことだ。小麦粉、卵、バター、砂糖を同量ずつ配合するケーキだ。カトルカールなら、同量ずつだから重さの単位がわからなくても、秤で同じずつ量れば作れる。パウンドケーキとも言う。
です。
作中の中世を思わせる厨房でも作れるので現代の文明の利器をもってすれば誰でも作れます。
スポンジケーキは難しいらしいのですがこのカトルカールでは大きく失敗したことはありません。
マインの
「うん、大成功の味」
目指して頑張りましょう。
必要な時間
事前準備…バターと卵を室温に戻すので1~2時間
手順1…10分(卵と砂糖をハンドミキサーで混ぜる)
手順2~3…10分(生地と薄力粉とバターをヘラで混ぜる)
手順4~5…30分(10分+20分オーブンで焼く)
手順6~7…30分(冷やして盛り付ける)
合計 1~2時間 + 1時間20分
必要な道具
ケーキの型
口が18cmx9cmの長方形で高さが6cmくらいのケーキ型を使いました。オーブンレンジ
今使っているのはシャープのヘルシオ AX-XJ1
その前に使っていたのは格安日立MRO-RT5大きめのボール
バター温める小さなボール
小麦粉を篩う大きなボール
材料を混ぜて生地を作る大きなボールの3つハンドミキサー(電動イルゼ)
今使っているのはパナソニックのMK-H4ヘラ
材料を混ぜるのに使います篩(ふるい)
小麦粉を篩いダマをなくすとともに空気を含ませます。ミトン
オーブンで焼いている途中で一回出すのでミトンないと死にます。包丁 切る
キッチンスケール 測る
クッキングシート
型に生地がくっつかない様に竹串
焼け具合を確かめるのに使います。細長くて刺されば菜箸などでも可。
材料
A. 卵 2個(120g前後)
B. 砂糖 OR グラニュー糖 120g
(ちょっと甘すぎるので減らしたいけど減らしすぎると膨らまない)
C. 薄力粉 120g
D. 無塩バター 120g
工程
この作り方は「ジェノワーズ法」と言うらしいです。
本好きの下剋上のマインのセリフなどを引用しながら進めます。
事前準備
Aの卵は冷蔵庫から出して常温にしておきます。
バターと卵が冷たいとモロモロになるらしいです。Dのバターも常温にしておきますが面倒なのでレンジで1分温めて中途半端に溶かしました。
完全に液体になってしまうと膨らむ力を失うそうなので気を付けて。
バターが砂糖と絡むと空気を含むらしい。
「はい。まず、分量を量って、卵と砂糖を人肌くらいの温度で泡立てます」

Cの薄力粉は2回篩にかけます
ちなみに篩の上で丸く残った塊は指で押し潰して落としてしまっていいです。
「後は小麦粉をふるっておこうか。たっぷり空気を含ませておくとふんわりするよ」

ケーキの型に生地がくっつかない様にクッキングシートを敷いておきます。
「材料が量れたから、次はケーキを取り出しやすくするために、型にバターを塗っておこうね」
鉄鍋にバターを塗って、小麦粉を薄くはたいておく。紙がないので仕方ない。


手順
手順 1
Aの卵をボールに入れBの砂糖を2回に分けて入れながら泡立てます。
「卵と砂糖を泡立てるのが一番重要なんです。もったりするまで泡立てて、ふるった小麦粉を入れて、切るように混ぜます。そして、溶かしたバターを入れて、これも泡立てた卵をなるべく壊さないようにさっくりと混ぜ合わせるんです」
まず卵と砂糖を量って、湯煎して人肌程度の温度でイルゼにひたすら泡立ててもらう。この泡立てでケーキの膨らみと美味しさが変わるのだ。その間に二人で小麦粉とバターを量った。
イルゼのように卵と砂糖を混ぜますが僕はお嬢様なのでハンドミキサー(電動イルゼ)を使います。
「やってみるかい、お嬢様?」
「えぇ!」
嬉しそうにガシャガシャ回し始めたけれど、フリーダはすぐにリタイアした。ハンドミキサーを使わないケーキ作りは腕力勝負だ。身食いのわたし達には荷が重い。
面倒なので省略してますが60度のお湯で卵を40度くらいの温度に湯煎しながら混ぜた方が良いらしいです。温度が低いとトロっとしないかも。
細かい手順はこちら
Aの卵をボールに入れハンドミキサーの低速で混ぜます。
混ざったらBの砂糖を半分入れて低速で混ぜ続けます。
だいたい混ざったらBの砂糖の残り半分を入れてハンドミキサーを高速にして混ぜ続けます。
空気を含んで色が白っぽくなり液体だったのがトロっとしてきたら混ぜ終わりです。
普通のレシピには「持ち上げるとリボン状に落ちる」等書いてありますがハンドミキサーを使ってるのに10分くらいはかかります。
イルゼのように手で混ぜるのは本職でもない限り不可能だと思います…高速にすると大きな泡がたってしまうので混ぜ終わりには低速でキメを揃えます。



手順 2
時間がかかるのでこのあたりでオーブンを190度に予熱しておきます。
Cの薄力粉を1度に加え粉っぽさがなくなるまでヘラで切るように混ぜます。
「はい! これに小麦粉を加えます」
ボウルの上にもう一度ふるいをセットして、粉をふるいながら入れた後、わたしは木べらで生地を切るようにして混ぜて見せた。
グルテンが発生したり空気の泡がつぶれると固くなるので混ぜすぎ厳禁です。
感覚的には1分も混ぜません。また練ってもダメなので切るように小麦粉をヘラの薄い方で生地に沈めるようにしたりボールの周囲からすくうように混ぜます。

手順 3
Dのバターを3回に分けて加えながらヘラで混ぜます。
均一ツヤツヤ(乳化)になるまで混ぜます。
「こんなふうに混ぜます。次はバターを入れます。溶けてますか?」
「あぁ、お湯を沸かした後の竈の側に置いておいたからね」


手順 4
型に流し込んで平らにしたら190度に予熱したオーブンで10分焼きます。
「型に流し込んだら、こうやってトントンって落として、空気抜きをします」
「これで、オーブンで焼いたらできあがりです」
うちはマンションなので空気抜きはうるさくて省略してますが型を10cmくらいの高さから何度か落として空気抜きします。

手順 5
10分経ったら一度取り出して真ん中にヘラで切り込みを入れます。
そうすることで膨らんでも真ん中からきれいに裂けてくれます。
そしてさらに190度のまま20分焼きます。

手順 6
20分経ったら取り出して一番厚い部分に竹串を刺して抜いてみます。
ベトッとした生地が付くようならまだ焼けていないので5分追加で焼いて串で確認するのを焼けるまで繰り返します。
イルゼがスッと棒を差し込んで様子を見れば、少しだけ生地がついてきた。
「まだ中まで焼けてないみたい」
「どうしてわかるの?」
「ここにちょっと生焼けの生地が付いてるでしょ?これが付かなくなったら、焼けた合図だよ」


焼けていたらクッキングシートごと型から出して濡らした布巾を被せて触れるくらいに冷やします(粗熱を取る)
30分くらいはかかると思います。


手順 7
切ってお皿に盛りつけます。
すぐに食べない場合はラップして冷蔵庫へ。
「本当は乾燥しないようにこのまま堅く絞った濡れ布巾に包んで二〜三日休ませた後、食べる方がおいしいんだけど、ちょっとだけ味見してみようか?」

「うん、大成功の味」

