煉獄さんのお母さんに「煉獄さんを生んでくれてありがとう」と言いたい『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』
【個人的な満足度】
2025年日本公開映画で面白かった順位:-(リバイバル上映のため対象外)
ストーリー:★★★★★★★★★★
キャラクター:★★★★★★★★★★
映像:★★★★★★★★★★
音楽:★★★★★★★★★★
映画館で観たい:★★★★★★★★★★
【作品情報】
原題:-
製作年:2020年
製作国:日本
配給:東宝、アニプレックス
上映時間:117分
ジャンル:アニメ、アクション
元ネタなど:漫画『鬼滅の刃』(2016-2020)
公式サイト:https://kimetsu.com/anime/kimetsutheater/
【あらすじ】
※映画.comより引用。
大正時代の日本。鬼に家族を皆殺しにされ、生き残った妹の禰豆子も鬼に変貌してしまった炭治郎は、妹を人間に戻し、家族を殺した鬼を討つため、鬼狩りの道を進む決意をする。
蝶屋敷での修業を終えた炭治郎たちは、短期間のうちに40人以上もの人が行方不明になっているという無限列車に到着する。炭治郎、禰豆子、善逸、伊之助は、鬼殺隊最強の剣士の1人、煉獄杏寿郎と合流し、無限列車の中で鬼と立ち向かう。
【感想】
「鬼滅シアター」によるリバイバル上映での鑑賞。4年ぶりに観ましたが、やっぱり泣きました。。。原作漫画もアニメも追っていましたし、内容は全部知っているのにそれでも心を揺さぶられるのは、煉獄杏寿郎という男の生き様に尽きますね。。。
<この映画の真骨頂は後半から>
前半の魘夢との戦いでは、夢から覚めるために何度も自決する炭治郎の胆力の強さを描くと同時に、煉獄さんの冷静かつ圧倒的な戦闘力が示されています。でも、この映画の最大の見どころは、後半で描かれる煉獄さんの覚悟と生き様なんです。魘夢との戦いが終わり、ほっとしたのも束の間、上弦の参・猗窩座の登場によりトーンが一気に変わります。ここからは完全に煉獄さんの物語。尺で言えば30分ほどですが、彼の人生観や価値観がセリフや行動によって濃密に描かれています。
<煉獄さんを煉獄さん足らしめているのは母親の影響>
もともと、煉獄さんって割とぽっと出のキャラだったと思うんですよ。産屋敷邸で炭治郎と禰豆子の処分を決めるときには、あんなギョロ目でまばたきひとつせず、笑顔で「斬首だ!」と断言するイところや、本作の冒頭における「うまい!」を連発して弁当を頬張るシーンなど、「やべぇやつ」と思わせるだけのキャラ立ちはしていたものの、その人間性に触れる機会は少なかったです。だからこそ、後半での豹変ぶりに衝撃を受けますよね。
特筆すべきは煉獄さんの倫理観です。これは母親の影響が大きいでしょう。彼女は幼き日の煉獄さんに「なぜ自分が人よりも強く生まれたのかわかりますか?」と尋ね、「弱き人を助けるため」だと諭します。それが彼のすべての行動に一本筋を通しているんです。猗窩座の「鬼になろう」という甘言にも決して揺らがず、ボロボロになりながらも炭治郎たちの盾になることを厭わず、誰一人として死なせないという意志と覚悟の強さ。
もはや言葉では語り尽くせない説得力がありました。
<目を奪われる熾烈な戦い>
アニメーションのクオリティも圧巻です。煉獄さんと猗窩座の戦いは、目で追うことすらできないスピードと一瞬でも気を抜いたら命を落とすギリギリのせめぎ合い。それもただの派手なバトルというだけでなく、技と意志がぶつかり合うドラマとして成立しています。最後の煉獄さんの姿、左目を潰され、腹を貫かれてもなお、猗窩座の腕を自らの体に挟み込み、逃がすまいと全力で抗う光景に覚悟の強さが窺えますよね。
<心を燃やし続けたからこそ出る言葉>
結局、猗窩座には逃げられてしまいますが、最後に炭治郎に語った煉獄さんの言葉が胸に突き刺さります。
「胸を張って生きろ。己の弱さや不甲斐なさにどれだけ打ちのめされようと、心を燃やせ。歯を食いしばって前を向け。君が足を止めてうずくまっても時間の流れは止まってくれない。共に寄り添って悲しんではくれないーー」
これで20歳ですからね、煉獄さん。一体どう生きたら20歳でこんな生き様になるのでしょうか。尊い、、、尊すぎます。。。
<そんなわけで>
煉獄さんの生き様が色濃く描かれ、直近のアニメ映画の中で最高の作品です。煉獄さんは死んで終わるキャラではありません。死してなお、その生き様で物語を牽引する存在だと感じます。本当に煉獄さんみたいな先輩や上司いたらいいのにって思う人、たくさんいそうですよね(僕もですがw)。ぜひみなさんも劇場でぜひもう一度心を燃やしてほしいです。
