見出し画像

落ち目の役者がやたら強いし、生きたり死んだりのハードルが低すぎるし、ツッコミどころ満載なのに熱量の高さですべてカバーできてる『モータルコンバット/ネクストラウンド』

【個人的な満足度】

2026年日本公開映画で面白かった順位:18/53
  ストーリー:★★★★☆
 キャラクター:★★★★★
     映像:★★★★★★★★★★
     音楽:★★★★☆
映画館で観たい:★★★★★

【作品情報】

   原題:Mortal Kombat II
  製作年:2026年
  製作国:アメリカ
   配給:東和ピクチャーズ、東宝
 上映時間:116分
 ジャンル:アクション
元ネタなど:ゲーム『モータルコンバット』(1992-)
      映画『モータルコンバット』(2021)
公式サイト:https://mortalkombat-nextround.jp/

【あらすじ】

※映画.comより引用。
人間界と魔界の命運をかけた格闘大会「モータルコンバット」では、人間界がすでに9度の敗北を喫しており、あと1敗で世界の存亡が危ぶまれる状況にあった。

最終決戦を前に、人間界の戦士たちは新たな仲間としてハリウッドスターのジョニー・ケイジ(カール・アーバン)を迎え、魔界の皇帝シャオ・カーン(マーティン・フォード)率いる勢力との戦いに挑む。

【感想】

映画『モータルコンバット』シリーズ通算第4作目かつリブート版第2作目。
原作ゲームはいまだプレイしたことはないんですけど、YouTubeなどで目にするプレイ動画を見るに、キャラクターと残虐シーンの再現度は過去最高レベルじゃないかと思いますね。
「残虐格闘ゲーム」の実写化として文句ないクオリティですが、マジで容赦ないスプラッターだから、グロ耐性がない人は鑑賞注意です(笑)

<濃ゆい新キャラ登場!>

ストーリーは前作から続くシンプル設計です。「モータルコンバット」と呼ばれる武術大会で、すでに魔界が9回勝っている中、あと1回勝つと人間界が征服されてしまうので、みんなでその阻止に挑むというもの。
前作で集められた戦士たちは全員続投し、鍛錬を繰り返す日々を過ごしていましたが、今回はそこにジョニー・ケイジ(カール・アーバン)が合流します!
って、ゲームをやっていない身としてはピンとこなかったんですが、どうやらシリーズの中でも人気キャラクターらしいです。
シリアスな世界観なのに完全にコミカルに振り切っていて、『ストリートファイター』シリーズ(1987-)に登場する火引弾(ダン)的なポジションを彷彿とさせます。
まあ、ダンと違って腕は立つんですが(笑)

<設定の粗さをカバーする熱量の高さ>

今回の映画、先日観た『マスターズ・オブ・ユニバース』(2026)と通ずる部分があるんですよね。それは、ツッコミどころの多い設定ながらもノリと勢いで突っ走る熱量の高さがあるところです。
一番のツッコミどころは、ジョニー・ケイジがしょっぱなから割と戦力になっていることですよ。
彼の本職は役者なので、本来であればすぐには戦力になるはずがないんです。
若い頃は空手の黒帯だったことも明かされますが、相当なブランクがありますし、アクションスターとはいえ、危険なところはスタントマンに任せている様子。
にも関わらず、それなりに戦える不思議。
そもそも、空手の黒帯レベルであの人間離れした魔界のやつらと戦えるかって話ですけどね。
神様が80億人の中から選んだ人材らしいので、それなりに意味はあるんでしょうけど、それにしたって都合よすぎじゃないですかって(笑)

もうひとつのツッコミどころは、死の概念がなさすぎることです。
前作で死んだはずのキャラもネクロマンサーの手によってあっさりゾンビ復活。
その反面、人間界の主要キャラなどが容赦なく死んでいくんですが、ラストのやり取りを観る限り、復活の可能性はありそう、、、?
こちらも都合よすぎだと思いましたけどね(笑)

他の映画ならこういう都合のよさはあまり印象がよくないんですが、もはや何でもありな世界観で「もう別にいいかな」って思わせるのも『モータルコンバット』の特権かもしれません。

<残虐だからこそのリアルな痛み>

あとやっぱり注目したいのが、原作ゲームのウリである残虐シーンです。
頭部は叩き潰されるし、体は真っ二つにされるし、脳はスライスされるしで、血肉がぶっしゃぶしゃ飛び散る表現はスプラッター映画そのもの。
そういう痛々しさがあるからこそ、戦いの壮絶さが生々しさを帯び、観ていてゾクゾクしちゃうんですよ。
正直、「そうはならんだろ」ってぐらいありえない死に方もあるんですが、これぐらい振り切っていた方がエンタメとしては楽しめますね。

<そんなわけで>

登場人物が多い上にひたすら戦うだけなので、ストーリー的な意味でのドラマ性はやや薄いんですが、それも含めて格闘ゲームの実写化らしい作品だと思いました。
真田広之と浅野忠信という定常的にハリウッド映画に出る数少ない日本人俳優の活躍も拝めますし、大迫力の格闘シーンは見ごたえ抜群なので、これは映画館の大きなスクリーンと爆音で体験していただきたいです。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集