パレスチナの「自決権」を認めることからしか始まらない
パレスチナの「自決権」を認めることからしか始まらない
(早尾貴紀『イスラエルについて知っておきたい30のこと』を読んで)
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早尾貴紀さんは本書の終盤p241-243で、
ハミッド・ダバシ、サラ・ロイ、ジュディス・バトラーといった思想家・研究者の議論に共通する核心は
「パレスチナの自決権を認めよ」という一点にある、と強調します。
「和平を」「対話を」「経済繁栄を」と語る前に、
まずパレスチナ人自身が
✅ 自分たちの土地
✅ 国境
✅ 政治的将来
を持つ主体であることを認めなければならない(きちんと入植地を撤去してもらう、国境管理権を明け渡してもらうなどが必要)。
それなしの表面的な和平合意とか、停戦合意とか、復興とかいうことは何一つ根本的な解決には繋がらない(自決権を認めない上での’’停戦’’はいつでも終了できるから)、ということです。
またサラ・ロイの論として、
「占領」という政治的現実を議論の中から消し去り、問題を人道支援や慈善の話にすり替えている姿勢への強い批判が紹介されます。
「ガザの人々のエージェンシー(行為主体性)を認めろ」という視点です。
「かわいそう」「助けなきゃ」は持ちやすい視点ですし、今、報道もその路線に乗った「復興はどうする?」という向きのものになりがちになっていますが、
パレスチナ人の【自決権】をこそ回復することを求める、そのことが、いま議論から最も抜け落ちている、という指摘は、核心を突いています。
