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シチリア島⑰ 雑草ではなく野草のシチリア島の草

ブラッドオレンジの木を見たくて、私はシチリア島を訪れました。

緑色の葉っぱに囲まれ、枝に揺れるオレンジ色の果実を見上げていましたが、足元にも豊かな世界が広がっていました。

日本では雑草と呼ばれますけど、シチリア島では野草。
その中には、食べられる草がいくつも混ざって生えていたのです。

先にお伝えしたボラ―ジもそうですけど――

ゼニアオイ、野生ルッコラ、野生フェンネル、タンポポ、野生ビート、フダンソウ、アカザ、スイバ、オオバコ、カタバミ、クローバー、イネ科の草などが入り混じって生えています。
さまざまな草花が重なり合う小さな草原のようでした。

ゼニアオイの丸い葉はやわらかな光を受け、野生ルッコラはほのかな辛味を想像させます。
ボラージは青い星のような花を咲かせ、フェンネルの細い葉は甘い香りを運んでいます。
スイバのほろ酸っぱさも、この土地の味なのですね。

これらの野草は、時には食卓にのぼる恵みなのです。

木の上の果実と、足元の小さな葉っぱたち。
その両方があるから、シチリアの畑はひとつの美しい風景になります。

火山灰を含んだ土と、やわらかな光が、木の上の果実とともに、木の下の野草も育てているのでしょう。

地中海の野草は、苦味や香りを含み、ビタミンやミネラルを豊かに含むといわれています。
そんな土と太陽に育まれた栄養が食卓にのぼるっていいなって思います。

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