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noranekopochi
おかえり
子供の頃、母はいつも内職をしていました。
おまけのような小さなお人形を作ったり宛名書きをしたり。
編み物が好きだったのか習いに行ったらしく、機械編みをして編み賃をいただいていたこともありました。
私が小学校4年生の時から父が勤めていた会社の部品組み立ての内職を始めました。
働きに行くことも考えたそうですが、
子供が帰ってきた時に
「おかえり」
と言ってあげたい
その思いから外には出ずずっと内職をしていました。
内職のお金は私の東京での生活費になり、自分が旅行に行くお金になり兄妹が困っていた時の助けになり。
母を豊かにしてきました。
「おかえり」が言いたくて始めた内職は時代と共に発展して、妹たちが少し規模を大きくして続けています。
87歳になった母は、今でも母でないとできない仕事を手伝っています。
