『トイ・ストーリー5』感想|ジェシーの考える「おもちゃの役割」とは?【ネタバレ有】
こんにちは!
よろづ萩葉です。
7月中旬に見てきたトイ・ストーリー5がとても良かったので、そろそろみんな見たかな?というこのタイミングでネタバレ有りの感想を書いていきます。
映画を見た直後に思い出しながら走り書きした感想を元に記事を作っています。
一度しか見ていないため思い違いがあるかも。
ご了承ください。
過去作の感想
はじめに、僕の立場を。
僕はシリーズの中で1、2が特に好き。
1は純粋にワクワクするし、2ではおもちゃはいつか捨てられることに触れながらも、最後は悪役だったプロスペクターにも新たな持ち主が現れるのが良かった。
3の最後は寂しい気持ちになりつつ、「ウッディやおもちゃにとって何が幸せか」をアンディが考えた結果だったので、シリーズの最終話として綺麗な終わり方だと思った。
ウッディはアンディのおもちゃだから、ウッディの「友だちを見捨てない」という正義感は「アンディがウッディに求めるキャラクター」なんだと思ってる。
アンディがはじめ、もう遊ばないのにウッディを一人暮らしの家に持っていくつもりだったこと、他のおもちゃも捨てずに屋根裏で保管しておくつもりだったことは、トイ・ストーリーのシリーズの中でかなり重要なシーンだと思う。
それでも悩んだ末、おもちゃで遊んでくれるボニーに託すことに決めて、最後に一緒に遊んで後ろ髪をひかれながらも別れを告げた。
この時のアンディに、大人になった今の僕は強く共感できる。
(ちなみに僕は子どもの頃に遊んだお気に入りのぬいぐるみを一人暮らしの今の家に連れてきてる)
そして4は…正直に言うと、全く受け入れられなかった。
解釈違いの二次創作だと思ってる。
4が好きな方はごめん、これ以降の感想は不快な気持ちになると思うので読まない方が良いかもしれない。
アンディの気持ちを全く理解してないウッディ。キャラ変したボー。アンディから託された宝物であるウッディを大事にしないボニー。ポンコツなバズ。あっさり仲間を捨てたウッディ。
野良のおもちゃになるって、本当にウッディが望んでたこと?泣く泣く手放したアンディの気持ちは?ウッディのボイスボックスはもう戻らないの?
挙げ始めるとキリがない…
4がトラウマになっていたので、今回、5を見るかどうかは結構悩んだ。
でも4の公開時に制作者のインタビューで「4がシリーズの完結編」と言っていたにも関わらず、あまり時間を空けずに5を制作していたことを考えると、「きっと4の結末に納得がいってない人が作ったストーリーのはず…!」という期待もあった。
ということで、良いか悪いかは見て自分の目で判断するしかない!と強気な気持ちで見にいくことにした。
4の救済がすごい
結論から言うと、とっても良かった!
4の続きとして本当に最高だった。
4があんな感じだったので、正直、4の結末をなかったことにするしか納得できる展開にならないだろうと思っていた。
でも5では、4をなかったことにせず、それでいて4はあの展開で良かったのだと思わせてくれる内容だった。
どうしても4に納得がいかない部分はある。
でも、あの結末になってしまった以上、ウッディとボーのことは変えられない。
そういった制約がある中で、これ以上ない完璧なストーリーだったと思う。
おもちゃの役割とは
ジェシーが最後に出した結論が本当に良かった。
2の時点で、子どもはいつかおもちゃを手放すことを嘆いていたけれど、ジェシーの中でそのことについて解決はしてなかった。
3人の子どものものだったジェシーは、最後に、おもちゃの役割は「その子にとって必要な時期にそばにいること」という結論を出す。
おもちゃの物語として、最高の結論だと思う。
だから、今のボニーにとってジェシーが必要ないなら、それでもいい。
ここの流れが一番好きだった。
新キャラがトイレトレーニング用のおもちゃなのがまた良かった。
トイレトレーニングなんて、たった数ヶ月。
ぬいぐるみのようなおもちゃと違って、小さい子のおもちゃほど短い期間しか遊ばない。
でもその時の子どもにとって、確実に必要なおもちゃ。
たとえ忘れられてしまったとしても、それでいい、っていうこと。
「おもちゃの役割」が軸になっていて、これこそがトイ・ストーリーだ!という感じがした。
1、2ではアンディが悩む描写はなかったけど、アンディにとってのおもちゃはたぶん「いつもそばにいる」ことが大事だった。
ボニーとブレイズにとってのおもちゃは最終的に、友だちと一緒に遊ぶためのものになった。
エミリーはジェシーを手放したけど、あの頃に自分にとって大事な存在だったことは大人になっても忘れてなかった。
子どもごとにおもちゃとの関わり方があって、どの関係性も否定しないのも良かった。
4のウッディに対して、改めて考えると、おもちゃなのに子ども主体ではなくて「おもちゃの自由」が強調されているのが受け入れられなかった。
でも5を見終えて振り返ると、ウッディはアンディにとって必要な時期にそばにいて、ボニーがフォーキーを作るまでそばにいた。
そこで、ウッディの「おもちゃの役割」は終わった。
だから独り立ちして、野良になる選択ができた、のだと思う。
主人公はウッディではなくジェシー
トイ・ストーリーシリーズの主人公は今までずっとウッディだったが、今回の主人公はジェシー。
ボニーのためには仲間の手を借りるけれど、自分の悩みは自力で解決してみせる姿がかっこよかった。
4のボーは強い女性像としてあのキャラクターになったのだと思うけれど、今回のジェシーもまた違う方向性の強い女性だと思った。
そしてウッディは主人公じゃないけれど、ジェシーが悩んでいたら呼ばれなくても現れる姿が良かった。
アンディが3で言ってた「友だちを見捨てない」の通り、ちょっと行き過ぎなくらいの正義感は健在で、野良になってもちゃんとウッディだった。
しかもせっかく自由な人生を手に入れたのに、結局は困ってるおもちゃを助けていて、持ち主がいないだけで芯は変わっていなかった。
子ども部屋の外で活動しているおかげで世間のことにも詳しくて、4の結末が意味のあるものだったと感じることができた。
最後に「今回はジェシーに従っただけ」と、今回の主役は自分じゃないことを強調しているのも良かった。
バズのラブストーリー
今回のもう1人の主人公はやっぱり、バズだと思う。
前作と違って大活躍だったし、大事なところでちょっと抜けてるのもバズの魅力。
2の最後にちょっと匂わせて、3で明らかにジェシーが好きだと発覚。
ボニーと出かけたジェシーが帰ってきたらプロポーズする…と決めたところジェシーが帰って来ず、ジェシーのために頑張るバズはとてもよかった。
5のもう一つの主題はバズのラブストーリーだと思う。
そしてジェシーのことが好きなバズは、もしかしたらもうボニーの元へは帰らないかもしれないジェシーの選択を否定しない。
もしかしたらもう2度と会えないかもしれないのに。
これが素敵。
最後かもしれないところで告白しようとするもやっぱり緊張してしまって、結局ジェシーがリードするのもよかった。
そういえば3の時点ですでにバズの好意はジェシーにバレてた。
最後にちゃんとハッピーエンドなのもよかった。
バズ!よかったね!おめでとう!
身につまされるテーマ…
全体に目を向けると、やっぱり「子どもたちがネット依存症になっている」というのがかなり重く感じた。
タブレットを触る時の子どもの顔がもう…あれがリアルだと思うと怖い。
少なからず風刺は入っていると思う。
ボニーにとってはタブレットが悪いのではなく、友だちが悪かったと思う。
とはいえ、SNSを使った今時のいじめが描かれているのはゾッとした。
子どもたちがタブレットに夢中なのは問題だけど、最初の友だちはただ意地悪なだけ。
相性の良い友だちならたとえネット依存症だとしても、友だちの大事にしてるおもちゃを馬鹿にはしないと思う。
とりあえずあの友人たちとは距離を置いてほしい…
子どもにも悩みがある、というのはトイ・ストーリーらしくはなかったけど、昔と違って大人向けの作品になってることを考えたら、親世代に向けたメッセージもあると思った。
「ボニーは普通の子とは違う」というセリフがいっぱい出てくるのはちょっと違和感があった。普通って何?
もしかしてこれは和訳が正確ではないのかも、という印象を受けた。
リリーパッドの愛
最初は嫌なやつだけど、彼女なりにボニーのことを考えての行動だった。
リリーがフレンド申請した相手にボニーが傷つけられたことで、自分はいらないおもちゃだと感じて自ら消えるシーンは本当に辛かった。
昔からのおもちゃと、現代のおもちゃ、対立から始まるけどどちらも持ち主のことを想っているのが良い。
最新のおもちゃだからこそわかること、解決できることがあって、これこそ「現代のトイ・ストーリー」という感じ。
その他、細かい感想
4のボーにはかなり驚いたけれど、あのキャラクターを受け入れると、
5でウッディの人助け(おもちゃ助け?)を普通に手伝っているところも、ウッディを送り届けて「用事が済んだら呼んで!」と言って颯爽と去るところも、最後に花束をウッディに放り投げるところもよかった。
ウッディとボーの恋人同士の関係性が滲み出ているのが良い。
過去シリーズのオマージュがいっぱいあった!
2でザーグがパパだとわかる衝撃のシーンが好きなので、今回もそのネタが出てきて一番笑った。
バズとウッディの出会いのシーン、車に飛び乗るところ、喧嘩するシーンなども1のオマージュでよかった。喧嘩というよりバズの嫉妬だったけど。
でも喧嘩をしても長くは続かないところが1〜4で積み重ねてきた友情が垣間見えて嬉しかった。
バズ軍団、最初はどう本編に絡むかわからなかったけど最後に大活躍で面白かった。
キャンプ場で拾われて、おもちゃとしての幸せを噛み締めてたバズ、その姿を見て多分理解はしてないけど何かを感じたバズ…あのシーンが好き。
「バズ・ライトイヤー」は2で大量に売れ残ってて、戦略失敗した感じだったけど。
まさかその後、ハイテクなおもちゃになって再販?されてたとは…
子どもたちは新作バズを見つけて嬉しそうだったので、たぶんあれはメーカーが色々失敗してる…
毎回毎回、リセットだったり新品だったりで「初期バズはヤバいやつ」っていうのを思い出させてくれるの面白すぎる。
そして今や冷静になってしまった主人公バズ。成長したね…
ところで、PCの壁紙に夢中で家に入ってきたバズ軍団に気づかないブレイズのパパが一番ヤバいと思う。
ボニーに、「ママはいつでもボニーの味方」と言うシーンも良かった。
4では、ボニーがリュックを置き忘れても気づかないし、パパはおもちゃを踏んづけるし、あまり良い親だと思えなかった。
5では、両親も子育てに悩んでる様子を感じられた。
タブレットを買い与えるタイミングでも悩んだだろうし、そのせいで買うのが遅くなったけど友だちを作るためにちゃんと買ってあげるし。
でも問題が起きたらチャットを使えないようにするし。
ボニーのことを全部理解できる有能な親…としては描かれていないのだろうけれど、そこも良かった。
全部見終わってから振り返って気になったのが、ティーパーティー待ちのおもちゃたち。
忘れられたとはいえ捨てられたのではなく、自ら鍵をかけて閉じこもっていた。
一緒に部屋に戻る機会があったのにわざわざ過去に囚われているのは、ジェシーとの対比?
全体を通して改めて、1〜4を踏まえたトイ・ストーリーの完結編として本当に素晴らしい映画でした!
思いつくままに感想を書いてみました。
個人的に感じたことなので、見当違いはあると思う。
2回目見たらまた違う感想を抱くかもしれません。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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