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50代、私の趣味は旅ランでした

友人に誘われて始めたマラソン。

最初は、

「一度きり。」

そう自分に言い聞かせていました。

だって42.195キロですよ。

普通に人生を送っていたら、そんな距離を走ることなんてありません。

目標はただ一つ。

歩いてでもいい。

とにかく完走すること。

そんな気持ちでスタートラインに立ちました。

初めて走ったのは那覇マラソンでした。

そして私は、マラソンというより「大会」の楽しさにハマってしまったのです。

那覇マラソンスタート待ち

那覇の街が交通規制され、ランナーだけのものになります。

国際通りを堂々と走る。

沿道からは絶え間ない声援。

「がんばれー!」

「あと少し!」

途中には私設エイドがたくさん並びます。

飲み物や食べ物を差し入れてくれる人。

三線を弾いて応援してくれる人。

踊っている人。

まるで町全体がお祭りなんです。

「マラソン大会って、こんなに楽しいんだ。」

そう思いました。

そして友人が言いました。

「次はどこ走る?」

そこから私たちの"旅ラン"が始まりました。

ハーフマラソンも含めると20都道府県くらいは走ったと思います。

北海道。

新潟。

埼玉。

千葉。

山形。

茨城。

岡山。

大阪。

神奈川。

そして沖縄。

那覇マラソンだけでも7回くらい走ったでしょうか。

何の趣味もなかった50代のおじさんが、

毎月のように全国を旅して、その土地を走る。

こんな楽しい趣味が待っているなんて思いもしませんでした。

「こうなったら全国制覇だ!」

白地図を買って、走った県を一つずつ色で塗っていきました。

まだまだ途中でしたけどね(笑)。

まだまだこれからだったなあ

そして途中から、もう一つ楽しみが増えました。

どうせタイムを狙うランナーじゃない。

だったら目立ってしまおう。

そう思って始めたのがコスプレです。

選んだのは、

『トイ・ストーリー』のウッディ。

woody Debut

これが大当たりでした。

沿道から、

「ウッディー!」

「頑張れー!」

と、名前で応援してくれるんです。

役者を目指していた頃のクセでしょうか(笑)。

声援をもらうと、ついつい手を振ってしまいます。

するとまた大きな歓声。

もう気分はスターです(笑)。

海外でも走りました。

オーストラリアのゴールドコーストマラソンです。

街並みは美しいし、応援も最高。

しかもウッディは世界共通。

あちこちから、

「Woody!」

ゴールドコーストマラソン
ゴールドコーストマラソン遠藤のガールと一緒に

「Woody!」

と声が飛んできます。

思わず、

「ヒーハー!」

なんて返していました(笑)。

今思うと、本当に楽しかったですね。

誤解しないでください。

私は走ることが好きだったわけではありません。

42キロは苦しいです。

何度走っても苦しい。

でも、大会が好きなんです。

何万人もの人が同じゴールを目指して歩き、走り、笑う。

あの空気が大好きでした。

実は一番ワクワクするのはスタート前。

人で埋め尽くされたスタート地点に立つと、

「今日も始まる!」

と胸が高鳴ります。

そしてスタートした瞬間、

「もう終わりに近づいてしまう。」

そんなことを考えていました。

ちょっと変わってますよね(笑)。

那覇マラソンのテーマは、

「ジョガーの祭典」

まさにその通りだと思います。

私が最初に走った大会が那覇マラソンだったのは、本当に幸運でした。

沖縄の新聞に載ってました笑

そんな旅ラン生活を楽しんでいた私でしたが──

2020年。

突然、その楽しみがすべて消えてしまいます。

コロナです。

エントリーしていた青森も。

初めて走る予定だった鹿児島も。

次々と「大会中止」の連絡が届きました。

まさか、この出来事が私の人生を大きく変えることになるとは、その時は思ってもいませんでした。

その話は、また次回。

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