使い道ゼロ。それでも手放せない農地
無益で不要な農地を処分したい。
こんなとき、どうすればいいのでしょうか?
—— 売却する?
—— それとも、転用する?
しかし、いずれも一筋縄ではいきません。
というのも、日本では農地を簡単に手放せない仕組みになっているからです。背景には、「農地法」という高いハードルが存在します。
私は現在、手の施しようのない農地を所有しています。処分を検討しているのですが、その厄介さに頭を抱えています。
固定資産台帳で確認したところ、地目は「畑」と表記されています。もっとも、この土地は自分の意思で購入したものではなく、相続によって取得したものです。
ですが、その実態は、もはや畑というより原野に近い状態でした。

この農地は、もともと祖父が生前に密かに手に入れたものらしいのですが、私の知る限り、祖父は農家ではなったはずです。
しかも、土地は祖父の自宅から離れた場所に不自然に点在しています。農家でない祖父が、なぜこの土地を取得したのか、今となっては知る由もありません。
結局、この畑は一度も耕作されることなく、世代を越えて長年放置され続けてきました。そして今、その行き場のない土地は、父を経由して静かに私の手元へ回ってきたのです。
もはや「負動産」と呼ぶほかありません。
農地の条件も凄まじいものです。

【面 積】 合計400㎡
【場 所】 不自然な2ヶ所に点在
形状が特殊なため、農機の進入も難しそうです。現実的に見て、耕作はほぼ不可能でしょう。当然ながら、所有し続けるメリットは見当たりません。
そこで私は、この土地をどうにか処分できないかと思い、管轄の役所へ相談に行きました。農業委員会の担当者にも話を聞いていただきました。
がしかし・・・。
担当者:
「申し訳ありませんが、農地として活用できない土地は引き受けられません。また、これらの畑は農振区域ですから、転用も難しいです」
私:
「えぇ!? このままずっと持ち続けるしかないのですか?」
担当者:
「・・・そうなりますね」
ーー なっ、なんだと!? こんな使い道のない農地に、毎年税金だけを払い続けろと言うのか!?
その現実に、頭を鈍器で殴られたような感覚を覚えました。
後日、司法書士にも相談しましたが、結論は同じでした。法律上、打てる手段はかなり限られているとのこと。
その方が言うには、「ぼったくり農地法」なんだとか。耕作放棄地を法律で縛り上げ、所有者から半永久的に税金を吸い上げる仕組みらしいです。政府にとっては「貯金箱」のようなもの。
すべては農地を守るための制度なのでしょうが、相続によって“使い道のない土地”を抱え込んでしまった側からすると、かなり重い問題です。
さて、この耕作放棄地。
今後、どのように管理していくべきなのか。
今のところ、答えはまだ見えていません。
