映画『Winny』視聴記録
映画『Winny』を、繰り返し観ている。
ファイル交換ソフト Winny。
あの事件当時は、パソコンからデータを漏洩させる危険なソフトという認識だった。コンピューターウイルスの1種だと思っていた。
それが、映画をAmazonプライムビデオで視聴して以来、繰り返し観ずにはいられない。壇俊光氏の『Winny 天才プログラマー金子勇との7年間』もKindleで買って繰り返し読んでいる。私は、パソコンには今も全然詳しくないのだけど。
俳優達の演技、表情のひとつひとつやセリフのひとことひとことが印象的なのもある。
渡辺いっけいとか、憎々しくて素晴らしい。「そんなわけあるかいや!」とか、「初めて知りました!!」とか。
吹越満や三浦貴大なんて、ほんとの弁護士かと思う。吹越満については、タバコが小道具として印象的。
東出昌大もいい。そこに山があったから登った技術者、天才プログラマー金子勇。無邪気で、かわいらしい。
甘い物好きだったという金子氏。秋田弁護士・壇弁護士からのヒアリングのシーンでクリームソーダを子どものような表情で美味しそうに飲みながら、誓約書は手本をそのまま丸写しするように言われて書かされたのだと話す。いやいやいや…。そんな無防備な!
「後で訂正できるって言われて。誓約書ってそういうものなのかなと思って」。
…って!
法廷での表情やしぐさもいい。法廷でプログラムを動かしてプレゼンテーションするシーンも。
「まだまだこれからですよ。もっとバンクしましょうよ」。
このセリフが好き。
捜査や裁判の過程で、押収したアダルトビデオの写真がマスコミに流されたり、押収したパソコン内から見つかったデータとしてアダルトゲームのタイトルが明かされたりする。こうやって不名誉な印象を植え付けられる?
…不名誉な印象といえば、ちょっと、経済学者の植草一秀のことを思い出してしまった。
それにしても、どうしてこんなに何回も繰り返し観てしまうんだろうか。わからないまま、繰り返し観ていた。
『どうして?』の理由がひとつわかったので、記事にしておく。
映画の最後の最後で、実際の金子氏が話しているところが映し出される。
「誰かのせいにしてしまえばいいということで、私のせいにされたんだと思うんです。それはひとつのやり方ではあるんですが、それではなにも前に進まなくなってしまう」。
ある。
世の中にはそういうこと、ある。
そうして、技術者たちは萎縮し、無難であろうとする。
自分や自分の大事な人が決して損をしないように、可能な限り得が大きくなるように立ち回る。
見せしめにされた者のようにならないことを目指す。
大勢に理解できる範囲を飛び出さないように気をつける。吉岡秀隆演ずる仙波敏郎のエピソードとも重なる。
そして、もしかしたら、社会は静かに衰退していく………のではないか。
平凡な私にはわからないけど。金子氏のような人が身内にいたら、凡人の私は多分振り回されて困るんだろうけど。
損しないこと、絶対に自分は痛い目をみないこと、目先のわかりやすい得を決して取りこぼさず手にすることを目指して、この社会はいったいどこに向かうのだろうか。
結局私は、Winnyの技術がどういうものであったのかわかってはいない。事件当時に報道聞きかじりで持った『PCのデータをダダ漏れにする危険なソフト』という印象はお粗末過ぎたことぐらいは、映画や本のストーリーを追う過程でなんとなくわかったようなものの。その(私のような)レベルの人間が多すぎる世の中では、悪印象を植え付けるのも赤子の手をひねる容易さだろう。
私は、なんにもわかっちゃいない。国文科の学部卒なのでと言い訳してみる。
素晴らしい記事を見つけたので、繰り返し読んで理解したく、見失いたくなくて貼り付けさせていただきます(はしコップさま、もし、不快に思われたら引用をやめますのでお知らせください)。
画像のお礼
Winny で検索してお借りしました。ありがとうございます。
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