合鍵は隙間にあった【『合間』連載③】
この記事はコラボレーションアルバム『合間』の連載企画です。
Iceky / 由末イリ / manika Collaboration Album『合間』のリリースに併せて、マジカルミライ2026(以下マジミラ)の開催期間である七月末から八月末にかけて、三人でのnote連載企画を行います。内容としては、制作秘話・イベントの話であったり、「合間」にまつわる話、それぞれの普段語られない生活の合間の話などを、それぞれの気の赴くままに書き記してゆく予定。連載の内容に関するスケジュールなどは決まっていないので、とりとめのない連載になるかもしれませんが、暑い夏の合間に、一種夕涼みの日陰のような場所として、立ち寄っていただけると幸いです。
代替案はあれば良い。それも幾つか。
誰かに見せる自分の姿は一つじゃない。心は裸か棘まみれか、その想いがどうであれ、最深部に到達するには剥き出しで無ければならない。
最近、誰かと深く関わる為に必要なのは何かを考えていた。私は自分の手札は出来るだけ開示して、総てが見えるように心掛けている。その手札のどれかに食いつけば糸を引けるし、そうでなくとも地雷を踏む危険を取り除ける。そういった方法しか知らない故最善の策を求めているが、結局の所、その方法に落ち着いている。
欲しいものを手に入れる、その為に出来ることはする。その理念に急かされて、先程の手法を試みている。人生の海は流れが早く、私の船では多くを取り逃してしまう。小さな船に多くを載せるにはそうするしかないのだ。素材に耐久力、旋回性能に対波性能、あらゆる情報を開示して「それでも良いか」と尋ねるしか知らない。合致しない条件を振り落とす為か、そんな私を愛して欲しいのか、なんと愚かな策である。でもそれしか方法は知らないのだ。
親しき友と一つの作品群を制作した。名前は「合間」。合間とは、ある事や物と他の事や物とのあいだらしい。私は上記で書き連ねた内容に少なからず関係していると思う。他者との関係、即ちその「合間」をどう取り扱うのか、人生の課題である。
私はこの作品群に於いて、「伝える」をテーマに曲を書き下ろした。生きる苦しみ、変えられない結末、その総てを認められるようにと筆を執った。それは合鍵のような、絶対的な答え以外での回答方法。私はそれを「合間」と呼んでいる。
合鍵は隙間にあった。それを見つける為の時間でした。
「合間」をよろしくおねがいします。
好きな合間3
親密な他人との距離感
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