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夫がユニークである


これはユニーク好きであるわたしが、
ユニークな夫と結婚して起こった実話である。

もう一度いう。
ここに書かれていることは全て実話である。

🐾🐾🐾

面白い人が好き

ユニークな人が好き

は違うと思っている。

わたしは、後者である。
求めるものはユニークさ。独特さ。

わたしはその、
ユニークさに
独特さに
面白さや魅力を感じる。

そのため
自分で言うのもなんだが
交友関係の幅は広い

学生の頃も
所属グループみたいなものが
出来上がっていたが
わたしは基本的に
遊牧民だった。

教室で
本を読んでいる子がいれば
「何読んでるの?」と
話しかけて、話を聞いて
最終的にその本を借りる。
わたしが貸すこともあった。

教室で
音楽を聴いている子がいれば
「何聴いてるの?」と
話しかけて、話を聞いて
おすすめのCDを貸してもらう。
わたしもおすすめCDを貸した。

教室で
絵を描いている子がいれば
「何描いてるの?」と
話しかけて、話を聞いて
自分の好きなキャラを描いてもらった。
残念ながら、わたしは絵心がないので
お返しに絵はプレゼントできなかった。

「あの子とも話すんだね?」
と聞かれることもあったが
「あの子は〇〇仲間なんだ」
「あの子はすごいんだよ。」
と答えてた。

本当にそう思うから。

その子にはその子の世界観があり、
わたしはそれをユニークだと感じ、
その子の魅力だと思っていた。

🐾🐾🐾

そんな私がパートナーに求めたのも
【ユニークかどうか】だった。

大学時代、
友人から紹介された男性(A男)と
親睦を深めていくフェーズにおいて
LINEのやり取りをしていたある日、

【あ】

とA男からメッセージが送られてきた。
その時、私は

【い】

とすぐに返信した。

わたしはこれまでの
A男とのやりとりの中で
1番返事を待ち遠しいと思った。
ワクワクしながら携帯の画面を見続けた。

やっと返ってきたメッセージの内容は

【ごめん、間違えた】

だった。

その返信内容を見た瞬間
私の、A男に対する興味は消え失せた。

A男は何も悪くない。
ただ、ユニークではなかった。
ただそれだけ。

わたしが待ち望んだのは
ユニークな返事だった。


A男は顔も整っていて背も高かった。
と、友人からは言われたが
そんなの関係なかった。

ユニークじゃなかったから、
私には魅力的に見えなかった。

※余談だが、
 兄とも同じやりとりがあったが、
 兄は【してる】と返してきた。
 (【あ】【い】【してる】の出来上がりだ。)

🐾🐾🐾

そんな私が結婚した。
パートナーである夫はどうだろう。

彼は間違いなく、ユニークだった。

今でも忘れない。

初めて会ったのは、飲み会の場だった。

その時彼は言ったのだ。

地元自慢ですか?
電線がないので空が広く見えます。

親孝行ですか?してますよ。
釣った魚のプレゼントとか。

想定外の回答の連続で
私のユニークセンサーが
ビンビンに反応した。

そこから色々あって
付き合うことになったが
彼は最初の印象通り
ユニークなままだった。

交際当時、釣りにハマっていた彼は
夜中に船釣りをして、釣った魚を
一人暮らしをしている私の家に届けてくれた。

鯛を釣ったからカルパッチョ作ってあげる

そんな電話が
早朝かかってくることが度々あった。

ある日、彼からまた電話がかかってきた

タコを釣ったんだけど、
君の家の洗濯機でタコを洗わせてくれない?

🐙
どうやら、タコ漁師などは
タコのぬめりを取るために
専用の洗濯機で洗うのだそうだ。
🐙

もちろん、わたしは断った。
彼は腑に落ちない様子だったけれど。

それ以外にも
たくさん彼は伝説を作ってきた。

私の想定を超えてくる彼に
振り回されてもいたが
楽しくもあった。

ユニークという意味では
間違いなく彼はユニークなのである。

🐾🐾🐾

そんな彼と、
なんだかんだで15年、16年の付き合いになる。

結婚して、子供もできた。
背負うものもでき、
面白さだけを求めていることはできなくなった。

ケンカもたくさんした。
彼のユニークさを
許容できないことも増えてきた。

もう半年ほど前の話になるが
留守にしている
家の玄関の扉が10時間程度
開けっぱなしだったことがある。

これを聞いた人は
「鍵のかけ忘れかな?」と想定しただろう。

違うのだ。

完全にフルオープンで
玄関の中が外の通りから丸見えの状態で
10時間扉が開けっぱなしだったのだ。

犯人(原因)は、娘だった。

わたしは朝先に家を出る。
その後、夫と娘が一緒に家を出るのだが
忘れ物に気づいた娘が家に出戻り、
その時に慌てていたから
玄関を閉め忘れた、とのことだった。
夫は娘と別れた場所で待機していたらしい。

我が家は(近隣の中では)
比較的人通りの多い場所に家があるので
本当に多くの人に家の中丸見え状態で
10時間留守にしていた。

夕方、仕事からの帰り道
家に近づいていくごとに感じる
強烈な違和感。

【玄関開いてないか?】

その違和感は家が近づくごとに
確信に変わっていく。

【玄関開いてる!!!!】

しかし、この信じられない状況に
自分の頭の中で色々な可能性が駆け巡った。

【夫が急遽在宅になって、
玄関先でバイクでもいじってるのかな?】

そんな希望にも似た想定をしながら
家にたどり着いた。

玄関先には誰もいない。
バイクもカバーがかかっている。

開きっぱなしの扉を超えて、家に入る。

「ただいまー!!」

「・・・」

大きな声で叫んでみたが
誰からも返事がない。

靴もない。

ということは、夫はいない。
娘はこれから帰ってくる。

そこでやっと、
私の淡い期待は綺麗に打ち砕かれ
最悪の事態が起きたと理解した。

この家は誰もいないのに、
 玄関がフルオープンだった、と。


そう理解したと同時に
わたしは家の中を駆けずり回って
問題がないか確認しまくった。

こんな泥棒ウェルカムの状況はない。
泥棒ホイホイならぬ、泥棒コイコイ状態。

貴重品は盗まれていないか?
留守番してる犬は無事か?

わたしは仕事で疲れた体に鞭打って
家の中を駆けずり回り、確認しまくった。

犬は無事だった。
呑気に寝てた。

今も気づいてないだけかもしれないが
貴重品はなくなってなかった。

人通りが多いし、
こんなフルオープンの状態で
家を留守にするなんて
常識では考えられないから
泥棒は入ってきてなかった。
おそらくだけど。

本当に奇跡である。

ただ、わたしは安心すると同時に
怒りがこみあげてきた。

不用心すぎるし、
無駄な労力使わされたことにも
怒っていた。

娘に、というより
朝担当である夫の管理不十分さに
わたしは怒っていた。

そこで夫に電話した。
仕事中でも、今回ばかりは
絶対に言わなければ。

わたしは固く決意し、電話をした。

電話に出た夫に
捲し立てるように事情を話した。

すると、
夫の返事はこうだった。




まじかー。
ゴキブリ入っちゃったかなー。


そうじゃない。
そうじゃないだろう?


その返事はユニークだけど、
今は求めてないんだよ。

「そういうことじゃないでしょ!!!」
って怒鳴った。

その後、会社の後輩にアドバイスされて
事の重大さに気づいたのか
急いで帰ってきた彼が
娘と一緒にホームセンターに行った。

彼が買ってきたのは、



殺虫剤だった。

🕷️

🕷️


🕷️


夫のユニークさに
わたしはもう消化不良気味。


腹八分目ぐらいがよろしいかと。


#なんのはなしですか



この話の怖いところは、
全て真実であるという事。

そして、夫は
自分のことを超常識人だと思っている事。

わたしはそれが一番恐ろしく腹立たしいのだが。


何はともあれ、わかっていることは

家族全員ポンコツということ。


なお、トップ画像はこちらの記事に出てくる夫の様子です。(つまり真実である)


そして、一番最近作った記事にもちょっとだけかけてあります。


わたしや家族のポンコツ話の記事はこちらにまとめてます


知らずに書きましたが、泥棒ホイホイはある界隈では有名な道具でした。


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