見出し画像

リー・リトナーBlueNote参戦――枯れるのも悪くない、地獄から天国へ

音楽は素晴らしい
今日は、前々からチケットを予約していたリー・リトナーのLIVEでした。
恒例のBlue Noteです。
なぜ「地獄」だったのか。
理由はふたつあります。
ひとつ目は、予約したときには、まだ働く予定がなかったこと。
余裕で平日の公演を押さえたのですが、急きょ仕事が決まってしまいました。
慣れない体に、五十肩ならぬ六十肩。腕は上がらず、全身クタクタ。
「ああ、こんなことなら予約しなければよかった……」
ちょっぴり暗い気持ちで会場に到着しました。
もうひとつの地獄、それはBlue Noteの階段。
膝の悪い私にとって、あのだだっ広い階段はなかなかの難所。
見るだけで震え上がる……は、少し大げさですが、覚悟が要ります。
それでも、なんとかクリアして着席。
美味しい食事を頼み、軽くお酒……と言いたいところですが、
ビール350mlがやっと。
これも歳のせいでしょうか。 

いよいよ演奏者が登場
主役のリー・リトナーは、少し足腰が弱ったのか、スタッフの軽い手助けでステージへ。
足に不安を抱える自分としては、他人事ではありません。
つい心配になって、その姿を見つめてしまいました。
けれど、演奏が始まると、さすがプロフェッショナル。
一気に会場の空気をつかみ、音楽で包み込んでくれます。
最初は、疲れが残っていたせいか、音がすっと流れていく感じでしたが、次第に気持ちが高揚していきます。
若い頃の、圧倒的な音数と切れ味とは少し違います。
でも今回は、キーボード、ベース、ドラムに上手に身を委ね、
お互いをカバーし合いながら生まれる、深みのある音楽。
どこか、ユーミンの「AIとの共存」を思わせるような、
年齢を重ねたからこその表現でした。
歳をとれば、できないことは確実に増えます。
それでも、違った形の音楽は生まれる。

経験と挑戦の融合。枯れてなお、素晴らしい。
キーボードを駆使して、昔懐かしい難曲も披露してくれました。
会場からは、「懐かしいのう」という声。
ああ、ここに集まっているみんなも、同じ時間を生きてきたんだな、とつくづく思います。

それにしても、リトナーの魅力のひとつは、演奏中のあの笑顔。
音楽を愛する、本物の笑顔です。
私もまだまだめげてる場合じゃないよ。なんて気持ちが復活するのがLIVEのよさ。

気づけば、私も上半身だけでスイングしていました。
――え、こんなにノリノリになれるなら、
将来、車椅子になっても楽しめるんじゃない?
そういえば、Blue Note好きのお仲間が、「機材を運ぶエレベーターがあるんだよ」と、こっそり教えてくれました。
行けるかもしれませんね。
……まだ、先の話ですが。

ひとりごと
実は、今は亡き夫の親友に、
ドラムのハービー・メイソンを愛してやまない人がいました。
今回、リー・リトナーとセッションしていたドラマーが、まさにその人です。
友人と夜通し熱く交わした音楽談義を思い出し夫は感慨ひとしお。終わったら、いきなり通路に走り握手してました。友人の変わりに。

リトナーのMCは、もちろん英語。
私は、英語のテストだけは得意でした。けれど、新婚旅行で海外へ行ったとき、
機内で「Coffee or tea?」と聞かれ、必死に「tea」と言ったのに通じなかった。
あの瞬間の小さな挫折で、英語への自信は一気に崩れ、
それ以来、英語嫌いになってしまったのです。

最近、Duolingoを始めました。仲間を真似して脳トレ感覚で始めたのです。
今のレベルは、おそらく小学生。

でも、Blue Noteの帰り道、
その仲間から突然LINEが来ました。
「フォローして」
ちょうどその直前、
リトナーのMCを聞いて、会場がどっと笑うのを見ながら、
「わかる人、うらやましいなあ」と、少しだけ負い目を感じていたところでした。
これは偶然じゃない。
またまた、そう思ってしまう自分がいます。
だから今日は、ほんの少しだけやる気を出してます。LINEのご利益!


いいなと思ったら応援しよう!