『Nのために』から『Lならどうする?』へーーあいさんの記事から僕の心に浮かんだこと
※この記事は、ドラマ・小説『Nのために』ネタバレを含みます。
セラピストのあいさんの記事に反応して
この記事は、『Nのために』(原作 溱かなえ)というドラマから、人間関係や自分の気持ちを見失う心理について書かれたあいさんの記事に反応しての記事です。
切なく、苦しい読後感
僕は海外在住でドラマを見ることができなかったので、小説を読みました。
(ドラマと小説では違いもあります)
読後感は、切なく、苦しいでした。
登場人物それぞれに、もっと素直に、まっすぐにあってほしいという願いが湧き上がりました。
「その人のために」が生む複雑さ
「黙って抱え込む」「迷惑をかけない」「察してもらう/察する」というコミュニケーション。
「その人のために」という想いから生まれる行動が、結果的に関係性を複雑なものとし、望まない展開につながっていく。
「あなたのために」の中から、自分の気持ちがいなくなってしまうことがある。
そして、自分の気持ちを言葉にできない人たちの思いは、ときに交わりそうで交わらない。
みんな相手を大切に思っているのに。
むしろ、大切に思っているからこそ。
相手のことを大切に思っているからこそ、自分の想いを素直に言葉にしていける関係性、社会、環境、世界であってほしいと思いました。
あいさんの問いかけ
なぜ人は、大切な相手を思うほど、自分の気持ちを言えなくなることがあるのだろう
日本的な濃度で圧縮された普遍性
僕はニュージーランド在住ですが、この小説のテーマは日本だけにとどまらない普遍的なものだと思いました。
けれど同時に、全体を通して日本社会や人間関係の特徴が、日本的な濃度で圧縮されて表現されていると思いました。
もし『Nのために』の続編があったなら
原作のNは登場人物に共通するイニシャルです。
このタイトルは、自分のためよりも、『N』のために行動していくことから生まれる悲劇を象徴していて見事だと思います。
小説の中では、登場人物の10年後が描かれていますが、印象的なのは、事件に対する罪悪感をそれぞれが抱えたまま生き続けていることでした。
その罪悪感から解放してほしい。
そして、『Nのために』の続編として、『L ならどうする』というタイトルの物語が生まれてほしいと思いました。
10年後が描かれているので、その先の30年後の世界でもいい。
その続編の中では、それぞれの『N』が罪悪感から解放され、愛を感じながら生きていく。
『L ならどうする』
この『L』は、登場人物のイニシャルではありません。
「LOVE」であり、「Light」 であり 「Liberty」 。
幸せな続編が欲しいと思わせるほど、切ないインパクトがある小説でした。
あいさんへの感謝
この本とのご縁を繋いでくれたあいさんに、心から感謝します。
そのおかげで、僕自身が大切にしたいことに気づく機会となり、この記事が誕生しました。
そして、『Nのために』から、『Lならどうする』へ。
さらに『それぞれのLへ』と繋がっていくこの展開が最高に嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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