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この数年間、DAWを触らなくなった理由について考えてみた

僕は2011年頃から、趣味としていわゆるDTM(という呼称ももはや懐かしいかも)で音楽制作を続けていますが、ここ数年音楽制作の方法がガラリと変わってしまったなぁと思っています。

メインDAWのAbleton LiveもLogic Proも、最初期から使っていて最近メジャーアップデートしたReason Studioも、ソフト音源のプラグインも、ほとんど起動していません。

その代わり、デスク周りの手の届くところにあるのは、MPC ONEやMPC LIVE II、そして先週末についに届いたMPC SampleやSP404シリーズなどのサンプラー。
(何故かサンプラーが好きなんです)
壁際のテーブルにはモジュラーシンセのラックやElektronの機材たち。

そんなハードウェア機材を眺めながら、ふと思ったわけです。
「そういえば、最近Ableton Liveはレコーダーとしてしか使ってないな」

少し考えて、案外シンプルな理由に思い至りました。
コロナ禍以降、仕事がリモートワーク中心になって、一日中MacBookの前に座っているからです。
顧客との商談も社内の打ち合わせも、基本的にはWeb会議で済んでしまいます。
そして、資料づくりも、スケジュール管理もタスク管理も、全てがMacbookのディスプレイを見ながら完結します。

それは、3年前に会社を辞めて、業務委託として働き方を少し変えてからも変わりません。

そんな状況なので、夜になって就寝前に「さて何か作ろうかな」という時にもMacBookを開く気分にはなりません。
脳と身体が、ツマミを触って音を出すことを求めています。

DAWでの作業って、突き詰めるとマウスを動かしてクリックして、キーボードを叩いて、ディスプレイとにらめっこをして、
それって日中のデスクワークとほとんど同じことをしている訳で、気分転換にはなっていません。

その点、ハードウェア機材は違います。
レコードやCDからサンプリングして、パッドを叩いて、ツマミを回して、
自分が物理的に機材を操作することで、出てくる音が直接的に加工されます。
画面を「見る」よりも、音を「聴く」ことで作業を進める。

「デジタル・デトックス」という言葉がありますが、それに似ているようでもあり、少し違うような気もしますが、まぁそんなニュアンスがおそらくあります。
最終的にハードウェア機材から出てくる音を録音して、集めて、まとめてミックスするのはデジタルに違いないですが。

「MacBookのディスプレイから離れて身体性を取り戻す」
そんな言い方は格好付け過ぎですが、
そういう行為を通して、自分の中では仕事と趣味をうまく分けているのかもしれません。

数年前にDJツールをTraktor ProからRekordboxに切り替えて、アナログレコードでMixの練習をしているのも、そんなところに関係があるんだな、と書いていて気付きました。

アップデートを重ねてきたDAWやソフト音源には、少し申し訳ない気もしますが、もうしばらくは、ハードウェアのツマミを触りたいと思います。
あ、 Ableton Pushを使えばDAWの復権もあるかも。

さて、そんな中で突然在庫が戻って到着したMPC Sample。
3ヶ月以上待った甲斐があったかどうかは、これから確かめていくところですが、今のところファーストインプレッションとしては、とてもお手軽でいい感じです。

<了>

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