見えない便り
我が家では、本日7月31日から、お盆の準備が始まります。
地域や宗派によって、お盆の準備時期はいろいろだと思うけれど、我が家は、菩提寺(ぼだいじ)のならわしに沿って、少し早めの今日から、ご先祖様をお迎えする支度をしていくの。
今日はまず、吊り灯籠(つりとうろう)を出すのよ。
我が家では、その吊り灯籠を、お仏壇のある和室の縁側に吊るすの。
ご先祖様が、迷わず帰ってこられるように、その道を照らす灯りなの。
灯りをともすとそれだけで、家の空氣が、ご先祖様をお迎えする空氣に変わるように感じるの。
お盆というのは、一年に一度、ご先祖様や亡くなった大切な人が、あちらの世界からこちらの世界へと、里帰りをしてこられる特別な期間なの。
だから、我が家はここですよ〜!ってハッキリ分かるように、吊り灯籠を下げるのは、とっても大切なことなの。
こうしてお盆の支度をしていると、改めて思い出すことがあるのよ。
ご先祖様や亡くなった方々、目には見えない存在は、いったい、どんなふうにして、私たちにその存在を知らせてくれるんだろうと、思ったことない?
私はね、その、いちばん分かりやすいサインの一つが、「香り」だと思っているの。

例えば、近くに花なんて一輪もないのに、ふっと、花のようないい香りがしてくることないかしら?
私は、神社や、御神体の山で、そんな経験があるの。
あれはね、精霊(せいれい)が、「ここに、いますよ」と、その存在を知らせてくれていたり、何かメッセージを届けたい時の香りだと言われているの。
お線香の香りも、そう。
その日、その場所で、誰もお線香を焚いていないのに、どこからか、ふわりとお線香の香りが漂ってくることがあるの。
これは、ご先祖様が、そばに来てくださっている合図なのよ。
そして、いちばんハッキリしているのが、故人特有の香りなの。
その故人が生きていた頃にまとっていた、独特の匂い。
それが、ふいに、鼻先をかすめることがあるの!
私の亡くなった父も、そうだったの。
いちばん忘れられないエピソードがあるから、シェアするね。
父が生きていた頃には、もう、20年以上も足を運ぶことのなかった2階の踊り場で、ある日、ふいに父の香りがしたことがあるの!
もう、本当に、びっくりしたのよ!
しかも、その同じ日に、1階の、父の部屋だったすぐ近くの廊下で、母もまた、父の香りを感じていたというのよ!
あとからそれを聞いて、二人で顔を見合わせたの。
でもね、こうして香りで存在を知らせてくれたのは、旅立ってから、約一年くらいまでのことだったの。
その後は、年々、香る頻度がぐんと減っていって、三回忌を迎える頃になると、一年に一度、あるかないかくらいになっていたのよ
寂しいと思う人も、いるかもしれないね。
でも、これは、むしろ喜ばしいことなのよ。
この世にやり残したことや、未練がもうないという証(あかし)でもあるのだから。
父があちらの世界で安らかに過ごしている、なによりのシルシなのよ。
姿は見えなくても、香りはこんなにも、ハッキリと心に届くものなの。
だからこそ、目に見えない存在は、何かを伝えたいとき、この「香り」を選ぶのかもしれないと思うの。
ただね、香りには、氣をつけたいものもあるの。
いい香りは、うれしいお便り。
でも、反対に、腐ったような匂いやカビ臭い匂い、ヘドロのような匂いなど、そんな匂いがする心当たりもないのに、一般的に「嫌だな」と感じる匂いがするときは、注意が必要なの。
それはね、その場所や、あなた自身に、あまり良くないものが寄ってきているサインかもしれないから。
そういう時は、早めに、お塩やお香、ホワイトセージなどで、その場を浄化してあげてね。
香りは、目に見えない世界からのお便り。
お盆の期間中は、あの世とこの世の境界線が曖昧になる期間。
だから、「見えないお便り」が届きやすい期間でもあるの。
もし、ふと、なつかしい香りに包まれたなら、それはきっと、あなたの大切だった人が、「元氣にしてる?」と、会いに来てくれたサインよ。
いいなと思ったら応援しよう!
その人の真の魂が花開き、本心を自然に表現していける人が増えるよう活動しています、応援してくれると嬉しいな♪