正しいアフリカ支援の在り方~まずはソルガムを植えよう~
①アフリカですべきこと。
その全貌はこちらから
ソルガムの種を撒くことが一番重要です。痩せた土地を改良することや、レアアース採掘で土地の水を使いつくすようなリチウム採掘などで不毛の地となった場所を植物の生える土地へと変換することが第一にしなければなりません。
ソルガムというのは以下のような植物です。
a.一言で言えばラクダのような植物です。
・多くの作物が枯れる乾燥地でも、ソルガムは休眠状態で雨を待ち、わずかな水で成長を再開します。リチウム採掘で地下水位が下がった土地でも、他の穀物には真似できない粘り強さを見せます。また、リチウム生産で固く踏み固められた土地を2~3mと深く根を張る。
b.一石三鳥な植物
・食糧:グルテンフリーな小麦粉のような穀物なので健康にいいです。
・飼料:葉や茎が家畜の餌になり、地元の人々の現金収入になります。
・燃料:スィートソルガムという種類のソルガムはバイオ燃料になります。これらが主なソルガムの特徴です。
c.ただしこれはただ撒くだけでは駄目で、以下のような工程が必要になります。
深耕(しんこう): まず日本の強力なトラクターで、カチカチに固まった大地を30cmほど掘り起こし、空気を入れます。
精密播種(せいみつはしゅ): 砂漠のわずかな水分を逃さないよう、機械で正確な深さに種を埋め、上から適度に土を鎮圧します。この「ミリ単位の仕事」は手作業では不可能です。
ドリップ灌漑とのセット: もし水が極端に少ないなら、日本の節水技術(点滴灌漑)で、種の根元にだけ最小限の水を届けるシステムを機械で一気に敷設します。
d.最大のメリット
最大のメリットは、『ファイトレメディエーション(植物による環境浄化)』です。ソルガムは土壌の重金属を吸い上げ、汚れた土地を再び人が住めるレベルまで回復させます。
このファイトレメディエーションこそがアフリカの大地と、製薬会社が薬を作れる環境を提供します。
何故なら多くの国で抗生物質が作れないのは、製薬会社の排水が重金属や爆発性のある物質などを含む環境汚染物質であり、この排水が耐性菌を作ってしまうという現象を引き起こしてしまうからです。
しかし、アフリカという特殊な環境で生き残るソルガムはそれらの物質を根に吸着し、排水として川に流すのではなく土に供給することでそれらはソルガムを育てる絶好の肥料になるのです。
レアアース汚染地の場合、ただ植えるだけでなく、吸収を早めるための「肥料」や「土壌改良剤」をセットで撒く必要があります。「洗う」ためのブースト日本の化学メーカーの知恵を借りて、ソルガムがより効率よく重金属を吸い上げるように土のpHを調整します。
これは製薬会社なら簡単にできるでしょう。
そしてこの汚染されたソルガムはバイオ燃料として利用されるのです。
トヨタは福島の放射能汚染地でソルガムを栽培し、トヨタ酵母でバイオ燃料に変えているのですでにその関係の技術はあるのです。
日本でもトヨタが福島でソルガムによる浄化と燃料作りを行っているが、縦割り行政の壁が厚く、迅速な社会実装は難しい。ルールをゼロから設計できるアフリカこそが、最も人道的かつ効率的にこのモデルを成功させられる場所なのです 。
②なぜ日本一国では無理なのか
農家の規模が家族経営で小さいからです。農協が悪いわけではないのです。農協はその小さい農家からものを集めて売る組織で、国内では良いけれど、農協自体が農産物を作っていない。農業というのはそもそも土地にあった作物を家単位で作っているから、外国で大規模農業をしましょうという事は無理だと思います。
多分、どこの国でも一国でソルガムをアフリカで作りましょうというのは、恐らく無理です。
②オーストラリアという選択
オーストラリアは、その点外国にも出て行けるほどの大きな資本を持つ農業企業を持つ国です。そして米中より信頼がおけます。例えばアメリカのモンサントとかだと毎年種もみをモンサントから買わなければならないという構造なので組めません。
中国は、大量にレアアース採掘権を買ったけれど地元の反対や水が無くなって取れなくなったら放棄していきます。彼らは信用を失っています。
オーストラリアは、農業政策として農業を保護していないという文化が強い農業企業を作り出しました。そして、日本の種苗法におけるライセンス生産も守ることが出来る。
何にせよソルガムをアフリカで大量に作らなければならない。
だからオーストラリアに、日本の先端農業技術を売ることで、ソルガムを作れば良いのです。
何でオーストラリアを思いついたかと言えば、日本のあるゴルフ場がゴルフ場のまま使われると信じていたら中国に買われてメガソーラーになっちゃったというニュースを見て、どうせなら灌漑施設が整っているんだから農場にすればいいのにと思ったところからオーストラリアという発想が来ている。日本では農業をしようという人がゴルフ場を買うようなことはしないだろうからだ。日本国内ですら農場を増やせない現状、外国で農場を運営できる力のある企業を持っているのはオーストラリアくらいなのだと思う。
③防衛
知財(種苗法)を守り、横槍を排除する仕組みがオーストラリアと共に行動できる最大の理由というところがあります。
オーストラリアと組むということは、その背後にある『コモンウェルス(英連邦)』の巨大なネットワークを味方につけることにあります。
カナダやイギリス、そして多くのアフリカ諸国と同じ法体系、同じ価値観、そして同じ国王を仰いできた歴史を共有する彼らには、中国には決して真似できない外交的な『正解』のルートが見えている。
日本の『技術』が、この世界規模の『法の支配』という盾に守られるとき、米中の横槍すら寄せ付けない最強の資源戦略が完成するのです。
要は、このコモンウェルスのビジネスパートナーになりましょうという計画が、単なるソルガム栽培計画をレアアース確保の肝に押し上げるのです。
レアアースは中国のものから世界のものになる、ソルガム一つで。
これはアメリカにも中国にもできない世界最古の信頼関係を使うというクリーンな戦略なのです。
④現場
現地をソルガムでどうしたいのか。中国は資源を取るために砂漠から水を奪うような環境破壊、重金属による環境汚染をやってやりつくして去って行く。
ソルガムを植えて育てれば土地は水を取り戻し、汚染された水をソルガムが吸収し。すぐに食べられなくてもその時作られたソルガムは余すことなくバイオ燃料に出来る。そうそれがすごい。
例えばジンバブエのような国は世界的に見てもすごい量の埋蔵量のリチウムを持っているが、かつて白人を追い出して農産物が作れなくなり、中国を招き入れて資源だけ取られて土地は瘦せていく。彼らは過ちや痛みを知っている。
そこに彼らから見れば、ソルガムを作りに行きさらにそこに産業を作りにやって来る日本とオーストラリアは救世主に見えるに違いない。
ちなみに私はソルガムを作って、レアアースを確保するだけがゴールと思っていない。
やっぱり現地に部品工場を作るまでが勝負だと思っている。
人口減少が進む日本でも、現地で部品だけ作って輸入し、組み立てだけ日本でしたら人手不足も無くなるし、現地の雇用も守られてwin-winだしオーストラリアもまたレアアースの産出国ではあるが、それだけでは先細りと見ている。
オーストラリアのコモンウェルスはイギリス、EUやカナダ、もちろんアフリカの各国と繋がっている。その中で部品まで作って売る構造ができたら投資額もすごいことになるだろうけれどリターンはそれ以上になり、日本の斜陽産業化していた半導体関連会社は立ち直るに違いない。ハイブリッドでもEVでもバッテリーを作るモーターを作るにはレアアースは不可欠。トヨタをはじめ色々な企業がこの「日本のソルガムをオーストラリアがアフリカで作る事業」にどこまで参加するかは分からないけれど。やらない手はないと思う。
⑤結論
なんで日本はソルガム作ったんだろ? しかしそれは世界を変えるゲームチェンジャーになることは間違いない。
作った人は、きっと温暖化に怯える地球の悲鳴を聞いていたのだろう。
日本が磨き上げたこの一粒の種は、もはや単なる作物ではない。
それはともかく、かつて100兆ジンバブエ・ドル札という悲劇を生んだ大地に、日本のルネサスやトヨタのロゴが入った最新鋭の工場が建ち、オーストラリアの巨大農機がソルガムの海を走る。
誰もが不可能だと思った『資源と環境の両立』を、一粒のソルガムが解決する。
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