【寸劇】ぬるいね:サブタイトル「$‿$の呪い」
キャスト
🥁🙂💤ドーン:ミックマーズカフェの店長兼半球睡眠できるドラマー
🎸ビリー:ミックマーズカフェの副店長兼苦労人ギタリスト
🐱タビー:喋る猫
🧚♂️インディゴ:自称音の精霊
おばあちゃんA:町内会会長兼カフェのお手伝い
ロードサイド・ダイナー、ミックマーズカフェの昼下がり。
ドーンはレジの前で、今月の売上表を眺めていた。
🥁$‿$💤「今月は悪くないね$‿$💤」
🎸「その顔で言うと、ものすごく悪そうだな」
🥁$‿$💤「材料費をもう少し削れば、粗利が増えるね$‿$💤」
🎸「急に従業員を飢えさせそうなこと言うな!」
🐱「ドーン、バーコード決済の画面を見るにゃ」
🥁$‿$「………」じーっ
🥁🙂💤「はっ!?🙂💤」
🐱「戻ったにゃ」
🎸「バーコードが除霊札みたいになってる……」
そこへ、おばあちゃんAが、生姜の入った買い物袋を抱えて厨房から現れた。
おばあちゃんA$‿$「生姜をまとめ買いしたら、一袋三円安くなったわ$‿$」
🎸「三円でその顔になるな!」
おばあちゃんA$‿$「百袋買えば三百円よ」
🎸「急に商売人の目をするな!」
🐱「おばあちゃんAには現金を見せるにゃ」
おばあちゃんA$‿$「………」じーっ
おばあちゃんA「はっ!?私は現金を見て戻ったわ」
🐱「しばらく札束を見てなかったからにゃ」
🎸「現金を見て正気に戻るって、もう逆だろ!」
🧚♂️$‿$「人間とは現金なものだよ」
🎸「お前は人間じゃないんだろう?」
🧚♂️$‿$「だから客観的に観察できるんだよ」
🐱「さっき出張費と精霊料を請求してたにゃ」
🎸「精霊料って何だよ!」
🧚♂️$‿$「姿を現した料金だよ。音を鳴らした場合は別料金」
🎸「いるだけで金を取るな!」
🥁🙂💤「口座残高をゼロにすれば戻るかも🙂💤」
🧚♂️「戻った!もう完全に戻ったから!!」
🐱「ドーンの言葉が脅しになったにゃ」
🎸「精霊、地味に残高に弱いな」
全員が正気に戻り、店内に平和が訪れた。
🎸「まったく。まともなのは俺だけだな」
🐱「……」
🎸「なんだよ?」
🐱「ビリーはきっと、リッチになったことがないから感染しなかっただけにゃ」
🎸「そこまで言う!?」
🥁🙂💤「ビリーが想像する大金はいくらですか🙂💤」
🎸「……三万円くらい」
🐱「当たったにゃ」
🎸「いや、もう少しあるよ!」
そのとき、ドーンが一枚の封筒を差し出した。
🥁🙂💤「ビリー、今月の給与明細です🙂💤」
🎸「ああ」
ビリーは何気なく封筒を開いた。
🎸「……ん?」
指が止まった。
🎸「残業代が……ついてる」
🐱「どうしたにゃ?」
🎸「一分単位で、全部ついてる……」
ビリーの指が震え始めた。
🎸$‿$「休日出勤手当まで……!」
🐱「感染したにゃ!」
🥁🙂💤「労働基準法型ですね🙂💤」
🎸$‿$「病名みたいに言うな!」
おばあちゃんA「今日は赤飯ね」
🧚♂️「金の亡者というより、初めて正当に報われた人だね」
🎸$‿$「今まで、こんなの一度も……」
🐱「泣いてるのかにゃ?」
🎸$‿$「今、世界が俺を認めた……」
🥁🙂💤「震え始めた時刻、午後一時四十三分🙂💤」
🎸$‿$「記録するな!」
🐱「休日手当の文字で瞳孔が開いたにゃ」
🎸$‿$「観察日記にするな!」
しばらくして、ビリーは明細の下の方へ目を移した。
🎸「……税金」
目が元に戻った。
🐱「治ったにゃ」
🥁🙂💤「控除には強い解毒作用があります🙂💤」
🧚♂️「感染から完治まで、給与明細一枚だね」
おばあちゃんA「赤飯は白ごはんに戻しておくわね」
🎸「せめて赤飯は炊いてくれよ!」
🐱「ビリーだけ、正当な金額に反応して感染したにゃ」
🎸「正当に喜んだだけだ!!」

🥁$‿$💤「今日の売り上げも悪くないね$‿$💤フフ」
🐱「半球睡眠でも片方は損益計算してるにゃ」
🥁$‿$「寝てないよ。粗利を見てる🙂」
🎸「目を覚ます場所がおかしい!」

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