第4.5回 なぜ、逃げるのに戻ってくるのか――恐れ回避型の"揺り戻しパターン"5つの記録
この記事は、恐れ回避型に削られているあなたへ向けた記録です。
解決策はありません。 直し方も、正しい距離も、
ここには置いていない。
ただ、あなたが今感じている
「説明できない痛み」
「理由の分からない揺れ」
「自分だけが苦しい気がする瞬間」
そのすべてが、
あなただけのものではないということだけ、
ここに静かに置いておきたい。
また同じだ、と思った瞬間がある。
相手が違っても、状況が違っても、
なぜか同じ場所に戻ってしまう。
その「また同じだ」の正体を、
ここにそっと置いていく。
※初めて読む方へ まずは「第0回:恐れ回避型の沈黙は、なぜあなたを苦しめるのか」を読んでください。
〇 揺り戻しのパターン
ここからは、私自身が見てきた“揺り戻しのパターン”を記録として残しておく。
どのような状況、相手でも、
なぜか同じ構造をしていた。
① 突然の距離の縮まり → その直後の回避
急に距離が縮まる。
笑顔が増える。
会話が弾む。
こちらをよく見てくる。
「今日は調子がいいのかな」
そう思った矢先に、翌日には急に冷たくなる。
数時間後に冷たくなることさえある。
返信が遅くなり、
視線が合わなくなり、
理由のない違和感だけが残る。
安心が増えた分だけ、恐怖も増える。
安心や愛情を受け取る箱があり、
その箱からあふれ出した瞬間に発動する。
(愛情を受け取る“容量”が小さいイメージだ)
② 弱さを見せた直後の逃避
相手が弱さを見せた日ほど、
その後の回避は強くなる。
・泣いた
・悩みを話した
・本音を漏らした
・甘えてきた
こういう“心が開いた瞬間”のあと、必ず距離ができる。
弱さを見せた自分を恥じるのではなく、
「これ以上近づいたら壊れる」という恐怖が出る。
弱みを見せた自分を嫌い、
私に不快感を持たれたと判断してしまう。
(過去の経験から“弱さ=拒絶される”と学習しているためだ)
③ 夜だけ避ける/特定の時間帯だけ逃げる
これは私自身、何度も経験した。
日中は普通に話すのに、
夜になると急に距離を置く。
・返信が途切れる
・急に予定が入る
・別の場所に逃げる
夜は感情が強くなる時間。
だからこそ、
“感じすぎる自分”を避けるために逃げる。
過去に暴力を受けた相手は、
特にこのパターンが強かった。
④ 他の人のところへ逃げる(でも戻ってくる)
これは誤解されやすい。
他の人のところへ行くのは、
あなたを嫌いになったからではない。
むしろ逆で、
あなたが特別だから逃げる。
深い関係にならない相手のほうが、心が楽だから。
刺激だけの場所、
責任のない場所、
感情を動かさない場所。
そこに逃げ、
落ち着いたらまた戻ってくる。
私には“安心”を求め、
他者には“逃避”を求める。
この二つは矛盾ではなく、同時に成立する。
安心と逃避は、同じ人の中で共存する。
だからこそ、戻ってくる。
⑤ “終わったはずなのに終わらない”という矛盾
一度離れたはずなのに、また戻ってくる。
こちらも離れたはずなのに、また揺れる。
終わったはずなのに、終わらない。
離れたはずなのに、離れられない。
この“矛盾”こそが揺り戻しの本質。
離れたことで恐怖が減り、
過去を振り返る余裕が生まれ、
その思い出と一緒に、二人で過ごした安心感が押し寄せてくる。
これは、あなたが特別だった証拠でもある。
〇 揺り戻しは、相手の問題であり、あなたの価値とは関係ない
揺り戻しは、
あなたの魅力不足でも、努力不足でもない。
相手の中にある
「安心したい」と「怖い」の衝突
が引き起こすもの。
あなたが悪いわけじゃない。
むしろ、あなたが“安心できる相手”だからこそ起きる現象。
そのことだけは、どうか忘れないでほしい。
〇 揺り戻しへの対処
感情がぶつかるわけでもないのに、
気づけば、あなたも相手も疲弊している。
この構造こそが、揺り戻しの一番厄介なところだと思う。
何もしないという選択を取ったこともあった。
追わず、攻めず、ただ時間が過ぎるのを待つ。
それで良かったのかは、今もわからない。
ただ、何をしても、同じ場所に戻るような感覚だけが残っていた。
何もしないというのは、無視することではない。
ただ、動かないだけだ。
その時間が、数日なのか、数か月なのか、
それとももっと長いものになるのかはわからない。
ただ一つ言えるのは、
それでも日常は続いていくということだけだった。
この選択が、気持ちを満たしてくれるわけでもない。
それでも、
あなたが悪いわけではない。
ただ、構造に巻き込まれただけだ。
それだけは言える。
〇 次回
次回は、この揺れとどう向き合えばいいのか、
私自身が選んできた“距離の取り方”について書く
あなたが経験した“揺り戻し”はどんなものでしたか。
その断片をここに置いていってください。
※初めて読む方へ まずは「第0回:恐れ回避型の沈黙は、なぜあなたを苦しめるのか」を読んでください。
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