優しい人ほど親に縛られる理由
子どもの頃、家の空気がいつも不安定でした。
親の機嫌が悪くなると、
家の中の空気が一気に重くなります。
そんなとき僕がしていたことは、
とにかく静かにすることでした。
できるだけ存在感を消して、
自分の部屋に逃げる。
怒られないように。
これ以上空気を悪くしないように。
子どもながらに、
そんなことを考えていた気がします。
家庭の中で「役割」を持っていた
今振り返ると、
自分は家庭の中でいくつかの役割を持っていました。
我慢する役。
家庭の空気を保つ役。
いい子でいる役。
問題を起こさない役。
そしてもう一つ、
弟の面倒を見る役。
家庭が不安定だと、
子どもは自然と大人の役割を背負うことがあります。
本当は子どもなのに、
子どもらしくいられない。
それが普通になっていました。
今でも忘れられない言葉
中学3年生のときのことです。
12月頃、
親から県外に行くという話が出ました。
でも僕は行きたくありませんでした。
中学3年の12月。
あと数ヶ月で卒業という時期でした。
そのとき言われた言葉が、
今でも忘れられません。
「来ないなら施設に預ける。」
あのときの感覚は、
今でもはっきり覚えています。
本当は、話し合ってほしかった
子どもの頃に思っていたことがあります。
それは、
ちゃんと話し合ってほしかった
ということです。
怒鳴るとか、命令するとかではなく、
普通に話してほしかった。
子どもでも、
ちゃんと説明してもらえれば
理解できることはあります。
でも当時の家には、
そういう時間はほとんどありませんでした。
大人になっても残る影響
大人になってから、
自分の中に残っているものがあります。
人の顔色を見てしまうこと。
嫌と言えないこと。
特に仕事では、
ついなんでもやりますと言ってしまいます。
本当は大変でも、
断るのが苦手です。
結婚生活でもそうでした。
言いたいことを言えない。
我慢してしまう。
あとになって振り返ると、
これは家庭環境の影響だったのかもしれないと思います。
親との距離
今の親に対して思うことは、
正直に言うと
もう関わりたくない
という気持ちです。
恨みというより、
疲れてしまったという感じに近いかもしれません。
距離を置いた方が、
自分の人生を生きられる気がしています。
優しい人ほど縛られる
家庭環境が不安定な家では、
優しい子ほど苦しくなることがあります。
空気を読める子。
我慢できる子。
人の気持ちを考える子。
そういう子ほど、
家庭を壊さないように頑張ってしまいます。
でもその習慣は、
大人になってからも残ることがあります。
人に合わせすぎたり、
自分の気持ちを後回しにしたり。
気づいたときには、
ずっと同じことを繰り返している。
そんな人もいるかもしれません。
優しい人ほど、
親との関係に縛られてしまうことがある。
今は、そんなふうに感じています。
子どもの頃の自分へ
もし子どもの頃の自分に
声をかけるなら、
こう言うと思います。
そんなに一人で悩まなくていいよ。
そしてもう一つ。
いつか幸せなこともある。
人生には大変なこともたくさんあります。
でも時間は、
ちゃんと前に進んでいます。
未来に向かって進んでいる。
今はそう思っています。
