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30分という、ちょうどいい火のそばで

以前、1時間の焚き火動画を作りました。
ゆっくりと燃える火を、長く眺められる時間。
それはそれで、とても贅沢な癒しでした。

けれど今回は、あえて30分にしました。

理由は、とてもシンプルです。
疲れているときほど、人は「長い時間」を受け取れなくなるから。

1時間が重たく感じる日。
最後まで見る気力はないけれど、
少しだけ落ち着きたい夜。

そんなときに、
30分という時間は、不思議と心にやさしい長さになります。

始める前に、覚悟はいりません。
途中で眠ってしまってもいい。
最後まで見なくても、何も失わない。

ただ火をつけて、
そばに置いておく感覚。

焚き火の音は、
「集中しなさい」とも
「前向きになりなさい」とも言いません。

ただ、一定のリズムで燃え続け、
張りつめた思考を、少しずつ溶かしていきます。

30分という時間は、
心が「もう十分だよ」と言う前に、
静かに終わってくれます。

だからこそ、
疲れきった夜に、ちょうどいい。

今日を振り返らなくてもいいし、
明日のことを考えなくてもいい。

火を眺めている間だけ、
自分を休ませることに、
許可を出してあげてください。

この動画は、
癒そうとしません。
励まそうともしません。

ただ、
疲れた人の隣に、
黙って座る焚き火です。

もし今、
何もしたくない夜を過ごしているなら、
この30分を、あなたのそばに置いてみてください。

火が消える頃、
きっと少しだけ、
呼吸が深くなっています。

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