ブックカフェ「雪解けと文学」に行って来ました
私がnoteを始めるきっかけとなった、微熱さん主催のブックカフェに、ちょうど2週間前、3月の最終の週末に参加してきました。「雪解けと文学」という味のあるタイトルで、長野県での開催でした。早起きの苦手な私は、早朝の電車に乗るのは無理だなぁと思って、松本に2泊することにして、まだ寒さの残る早春の信濃路、ちょっとした一人旅を楽しんできました。
昨年夏のブックカフェは、地元の幼なじみが「本好きが集まるイベントがあるんだけど、どうかな?」と誘ってくれて参加しました。noteが何かも全く知らないのに、noteでつながった人が集まる会によく参加したなと、我ながら思っています。参加前は、地元の古本屋さんか何かが主催の、地元の人が集まるイベントなのかな、くらいに考えていました。人見知りはあまりしない自分ですが、ちょっと腰がひけ、お盆休みで地元の同級生のBBQの予定とバッティングしたら、申し訳ないけどブックカフェはお断りしようと思っていました。
結局、予定はかぶらず、ブックカフェに参加したのですが、驚いたのが十数名の参加者のほとんどが県外からの参加だったことです。なかには関西からのひともいました。そして、自分がてっきりカフェの店員さんかと思った、厨房で料理されている、すらっとした女性の方が、会の主催の微熱さんでした。そんな、最初は少し面食らった会だったのですが、微熱さんが作った美味しいカレーとガトーショコラをデザートにいただき、微熱さんや他の方と、自分が好きな美術館巡りの話をしたり、お酒が飲める古本屋さんを近々開くという、豆千さんの話を聞いたりと、楽しいひと時を過ごしました。そして、夕方にブックカフェが終わった後、宿泊予定の数名と一緒に、昭和がタイムスリップしたような地元の焼き肉屋さんに行きました。
その後、せっかく知り合えた方々と、縁が切れてしまうのももったいない気がして、noteの世界で交流するのも面白そうかなと思い、それまでSNSの世界からは縁遠かったのですが、noteを始めてみることにしました。noteでは、同じライブに行ったひとと交流できたり、ピアノが好きな方とつながったり、美術館訪問のレポートを読んで、自分もその美術館に行ってみたりと、なかなかに世界が広がった感じでいます。
今回も微熱さん主催のブックカフェに参加して、たくさんの初対面の方と交流でき、微熱さんの作った美味しい料理をいただくことができました。
私の泊まった松本市は長野県のほぼ中央に位置し、タイトルの写真の石碑に小澤征爾さんが、「樂都」と書いてあるように、サイトウキネンオーケストラが毎年夏に、コンサートを開いていて、長野の中ではだいぶ都会です。私の地元の長野県南部の人は、松本に対して若干ジェラシーというか、ちょっぴり反感というような、愛憎合半ばするような感情を抱く人も少なくない気がするのですが、どうでしょう。
この松本まで、私の住む関東からの公共交通機関での移動手段は、①新宿から特急あずさ ②バスタ新宿から高速バス ③中央線の各駅停車があります。値段の安さと、3時間程度で行ける速さから、②の高速バスにしようかと始めは思ったのですが、電車の中は意外とゆっくり読書ができることもあって、値段も安い③の各駅停車で行くことにしました。そして、電車の中で読んだのは「金閣寺」。なにも楽しいイベントに行くのに、「金閣寺」を読んでいかなくてもという気もするのですが、たまたまその時に読んでいたのが、人生初の三島由紀夫で、代表作「金閣寺」でした。
あと、各駅停車が面白いのは、地元の学生さんや、ちょっと買い物に行く人なんかが乗ってきたり、地元の普段の生活の中をおじゃまする感じがするところです。外の気温や天気の変化が駅に停まるたびに、電車の中にどっと入ってきて、これは特急やバスではなかなか感じることはできません。電車に乗っている人の服装も、長野に近づくにつれて、徐々に冬仕様に変わっていきました。春休みということで、電車のなかには登山客、近くのちょっとした街に出かけるらしい中学生のグループ、鉄道好きの親子と思われるお父さんと息子の二人旅なんかに遭遇し、なかなかの旅情を感じることができました。
さて、新宿を12時頃に出発し、山梨県の大月で松本行きに乗り換え、松本に着いたのは17時頃でした。松本近郊に住む友人と会えるといいなとも思ったのですが、都合がつかず、かわりに友人に松本のいい感じの居酒屋とバーを教えてもらいました。居酒屋は地元の人に人気のお店で、焼き鳥、餃子をつまみにビール、そして、友人からのおすすめもあって、地元の日本酒「大信州」をいただきました。そして、せっかくだからと、教えてもらったバーにも寄ることに。バーは、かなり大きい一枚板のカウンターに革張りのゆったり腰かけられるソファータイプの椅子が約8脚。そして、奥の方にはシャンデリアと円形テーブルのある半個室。かなり洗練された空間です。松本はバーの街と言われていると、翌日のブックカフェでといさんの旦那さんに教えてもらいました。やっぱ松本は都会だなぁと、自分の松本に対するジェラシー感情が少し強まってしまいました… バーでは、茨城産の紅天使という、さつまいもを使ったホットカクテルをいただき、とても美味しかったです。あと、一つ大きな収穫は、バーテンさんに、長野県の駒ヶ根で作っている「駒ヶ岳」というウイスキーを教えてもらったことです。近々、若かりし頃に1年間生活したオーストラリアを数十年ぶりに再訪する予定でいて、お土産にと、最近とみに人気らしいジャパニーズウィスキーを持って行こうと思い立ったのですが、自分はウィスキーについてそこまで詳しくなく、ウィスキーに詳しそうな人を見つけると、日本からお土産に持っていくには、どのウィスキーがいいか尋ねてまわっていました。そして、この「駒ヶ岳」という山は、長野県南部の駒ヶ根市から登れる、標高3000弱の山で、中学生2年生のときに学校の行事で、皆で山小屋で一泊して登った思い出の山です。そんな山の名前を冠した「駒ヶ岳」をロックでいただくと、香りが爽やかで、夏の天気の良い日に森林浴をしているような気分になりました。
前置きが長くなってしまいましたが、翌日のブックカフェでは微熱さんをはじめ、前回の夏のブックカフェでほとんどお話出来なかった方や、初めてお会いする方々とも交流できました。ねむいねこさんは前回と同様に受付と会計係。ねむいねこさんには、ハンドマッサージもしてもらいました。初めてうけるハンドマッサージに、かなり緊張してしまいましたが、柑橘系の香りがとてもよかったです。前回のブックカフェにもいらしていた、ぱんだごろごろさんとは、今回初めてお話ししましたが、お話し好きで、とても気さくな方で、いろいろな話が弾みました。自分は勝手に関西の方かと思っていたのですが、その謎がとけました。といさんご夫妻は、フレンドリーオーラがものすごく、知らない人に道を聞かれることが多いのではと思ったら、その通りでした。ご夫妻には、松本の美味しいカレー屋さんを教えてもらいました。とどさんは、非常にカッコいい車でいらしていて、共通して見た映画や行った美術館の話が盛り上がりました。とどさん、お酒が好きなようなので、次回のブックカフェ参加後には一緒に飲み会をやりたいなと思っています。そして、如月桃子さんとそのご主人のペコりんさん。桃子さんは、某美術館の学芸員をされていて、noteの記事を読んで、自分は会う前から興味津々でした。ご夫婦と美術の話、桃子さんのヴェネツィア留学の話も聞けてとても楽しかったです。危うく、学芸員の仕事について質問攻めにするところでした(汗)。勤めている美術館の招待券を頂いたので、近いうちに訪問したいと思っています。
ブックカフェのメインは微熱さんのお料理。どの料理も味付けが繊細で、とても美味しかったのですが、自分の特にお気に入りはおでん。だし巻き卵が入っているのが新鮮で、汁もダシがきいていて、しょっぱくなくてホントに美味しかった。あと、本格的なフォカッチャとそれにつける、フムスというペーストがありました。フムスは茶色がかったクリーム色で、どことなくカレーっぽい味。微熱さんによると、クミンを入れているそうです。後からネットで調べると、フムスは中近東の料理で、ひよこ豆をペーストにしているとのこと。他に異国の食べ物は、キンパという韓国の海苔巻きもあって、お肉を巻いてあって、日本の海苔巻きとちょっと違っていて、なんだかくせになる味です。微熱さんはいろいろな国の料理を知っていて、すごいなぁと改めて感心。あと、唐揚げも美味しく、これは、とどさんがお手伝いしていました。デザートは、キャロットケーキ、スコーン、ナッツのお菓子がありました。自分のお気に入りはキャロットケーキで、しっとりしていて、甘いコーティングがかかっていて、複雑な味がして美味しかったです。
食事がひと段落ついたあと、各自一冊づつ持ち寄った本を、微熱さんがシャッフルして交換するイベントもありました。私のところに来たのは、黒田信一著の「夢の微熱」。映画館を作った、実話にもとづいた小説で、私のところにきたのも何かの縁でしょう。読むのが楽しみです。
他には、うちの娘の進路相談的な感じで、微熱さん、桃子さんをはじめその分野に詳しい方といろいろとお話しでき、私のいろいろな心配も少し解消され、ありがたく思っています。
ブックカフェが終わり、といさんごご夫婦が松本まで行くとのことで、私と如月桃子さんご夫婦を車で送ってもらいました。びっくりしたことに、車中の5人が皆、元吹奏楽部と判明。私1人が金管で、残りの4人は木管。共通項がいろいろあって、話が弾みました。
2日目の夜は、といさんご夫婦お勧めの、メーヤウ松本駅前店で、カレーをいただき、もう一泊。そして、3日目に、また各駅停車に乗って「金閣寺」を読みながら帰ってきました。茨城に着くあたりで、金閣寺が炎上して、家に着く前に、ちょうど読み終わりました。
非常に盛りだくさんな旅行で、いろんな方と交流できたのが一番の収穫でした。旅行記、詰め込みすぎて、非常に長くなってしまったが、最後まで読んでいただきありがとうございました!また、皆さん、ブックカフェでお会いしましょう!
