なぜやる気がある人でも運動や筋トレは続かないのか?|脳との関係性から習慣化を目指す5つの方法―科学的な視点
お疲れ様です.デザートです.
運動・筋トレにはメリットが多く,挑戦しようとする人は多いですよね.
しかし,運動・筋トレでは継続(習慣化)することがまず一番難しいので
・「いくらやる気があっても習慣化できない」
・「運動や筋トレが続けられない私が悪いのかな」など
のように挫折した人はいませんか?
続かない理由は,実は「意志の弱さ」ではなく,脳の仕組み的に“挫折するのが普通” だからだと思っています.
そもそもなぜ人はやる気を持って取り組もうとしても,運動・筋トレをやめてしまうのか?
そして,習慣にするために具体的な対策5つを紹介します.
この記事を読むことで,あなたの運動・筋トレのやる気に頼らない習慣化を脳科学の点からお助けします.
複数の研究論文を整理し,私自身の体験も踏まえて再現できるような形にまとめています.
そして,習慣化に成功することで,疲れにくい体,病気に強い体など良いことがたくさんあります.
最初は私もめんどくさがりなので大変でした.
そんな私でも習慣化ができており,3・4日に1回は全身をトレーニングし,間の日は軽い腹・腕の運動を続けられるようになりました.
運動や筋トレの習慣化を目指す人は,ぜひ参考にしてみてください.
それでは,科学的根拠に基づき,簡単に分かりやすい例で役立つ情報を解説していきますよ.
運動・筋トレのメリット
まずは運動・筋トレのメリットを整理していきましょう.
メリットを理解していないと,そもそもやる気にはなりませんからね.
絶対ではありませんが,次のような効果を期待できますよ.
1.太りにくく病気になりにくい体になる
→筋肉が増えると代謝が良くなり痩せやすい
2.頭が良くなる
→脳への血流が増えて,記憶力,集中力などが向上
3.精神的な安定と幸福感(うつ・不安の予防)
→自己肯定感が上がり,ポジティブに
4.睡眠の質を高める
→入眠まではやくなり,深い睡眠ができる
5.美肌効果
→代謝が良いと肌も綺麗に,ハリや弾力も良くなる
6.カッコよい体づくり,姿勢・関節・腰痛の改善
→適度に筋肉がある人はカッコよく見えますし,姿勢改善にもつながる
7.骨が強くなる
→骨密度が上がり,骨粗しょう症・転倒リスクの低下
などとたくさんありますね.
まだまだあると思いますが,割愛させていただきます.
筋トレ・運動がいかに体・頭・精神に良く,医療行為と言われる所以です.
✅ポイント
運動・筋トレをするとメリットが多く,体・頭・精神などをまとめて好調にする手助けとなる.
参考文献:Schuch, F. B., Vancampfort, D., Firth, J., et al. (2018). Physical activity and incident depression: a meta-analysis of prospective cohort studies. American Journal of Psychiatry, 175(7), 631–648.
参考文献:Hillman, C. H., Erickson, K. I., & Kramer, A. F. (2008). Be smart, exercise your heart: exercise effects on brain and cognition. Nature Reviews Neuroscience, 9(1), 58–65.
運動・筋トレをやめてしまう理由
メリットが分かってくると運動・筋トレのやる気がでて,始めたくなりますよね.
皆さんも何かしらのメリットがあるので,やる気を持って取り組もうとしたことがあるはずです.
私も疲れにくい体,美しい体になりたくて本格的に始めました(もともとスポーツが好きだったことも大きいかも).
ただやる気があっても何回か行うと,やる気がどこかに行くんですよね.
あれってほんとに何なんですかね?
「脳」がやる気を長続きさせない3つの理由
1.報酬(成果)と脳の関係
人間の脳は,「変化」「新しさ」「即時的な報酬(成果)」に強く反応します.
運動・筋トレの効果(筋肥大・体型の変化など)は数週間〜数か月かかるため,報酬(成果)が遅い活動として脳に退屈されやすいです.
運動・筋トレによる体型変化や筋肉量の増加は,数か月かけて徐々に生じるもの.
本当は徐々に変わっているのですが,実感しにくいのが難点です.
参考文献:Knutson, B., & Greer, S. M., 2008. Anticipatory affect: Neural correlates and consequences for choice. Philosophical Transactions of the Royal Society B: Biological Sciences, 363(1511), 3771–3786.
2. 「努力のコスト」と「報酬」のバランス問題
運動・筋トレはエネルギー消費が大きい(努力)→交感神経が活発化し「一時的な不快感」が伴います.
また,脳は本能的にエネルギー消費を避け,快適さを求めるように設計されているため,つらい運動・筋トレは嫌になってきます.
特に最初はやる気Maxの状態で,張り切って負荷の高い(運動・筋トレ始めの人にとって)運動をする人も多いと思います.
それが落とし穴で,不快感に対する成果が小さく感じるため,やめたくなるのでしょうね.
参考文献:Kurzban, R., Duckworth, A., Kable, J. W., & Myers, J., 2013.
An opportunity cost model of subjective effort and task performance.
Behavioral and Brain Sciences, 36(6), 661–679.
3. 行動が習慣化するまでの難しさ
行動の習慣化には,やる気に依存せず自動化されるまで平均日数66日間(約2か月)続ける必要があります.
最初の数週間は安定しておらず,「やる気」などに依存することになります.
ここが1番難しいところ.
習慣化に平均約2か月かかるなんて長すぎるわ.
そのため,習慣化するまでにやる気などを持続させることは困難ですね.
参考文献:Lally, P., et al., 2010. How are habits formed: Modelling habit formation in the real world. European Journal of Social Psychology, 40(6), 998–1009.
運動・筋トレ継続の難しさ
そもそも現代社会がストレス・疲労・タスクの多い環境で,やる気が損なわれる機会も多い.
余裕がある暮らしをしている方ではないと,継続はより困難といえます.
なかなか変えることが難しいことではありますが,ストレスとなる原因(仕事・人間関係など)の向き合い方も大事になってくるというわけですね.
運動・筋トレを継続できない理由は脳の構造上,当たり前の反応ですから.
継続できない自分をあまり責めないでくださいね.
✅ポイント
そもそも,報酬がわかりにくい運動・筋トレ自体が脳から見たら避けたい行動の1つとなる可能性が高い.
科学的に続く運動・筋トレ習慣の作り方
脳構造が運動・筋トレを継続できにくくなっているとは言え,継続している人もいますよね.
今回は科学的に運動・筋トレが習慣化するための心構えを5つ紹介します.
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