混ぜるな危険 伝説の2本立て
最近はとんとなくなったが、昔は映画の2本立ては当たり前で、なんなら、3本立てなんてものもあった。
信じられないかもしれないけれど、「火垂るの墓」と「となりのトトロ」も公開当時、2本立てだったらしい。
(ちなみに、私、火垂るの墓も、トトロも一度も見たことがないのです。天然記念物? というより、非国民?)
私の記憶に残る2本立てはこちら
とっとこハム太郎&ゴジラ・モスラ・キングギドラ

カテゴリーとしては、どちらも子ども向け(?)なんだけれど、どう考えても、ファン層が違いすぎる。
でも、当時はこんなプレゼントで、無理に「どっちのファンも楽しめるよ」的なアピールをしていた。

当時7歳くらいだった次男と私は、ゴジラを見たくて、でも、一応、とっとこハム太郎も見ることに。
私の隣の席には、4歳くらいの女の子を連れたパパさんが来ていた。
この女の子が、とっとこハム太郎推しであることは明白。彼女はたのしくハム太郎の映画を鑑賞しおわり、大満足の様子。
そして、引き続き、ゴジラの上映が始まる。
のっけから、不安をそそるような音楽。女の子は「帰る」と言い出す。
しかし、パパは昔男の子。ゴジラを見たいのだ。
そこで、怪獣ならぬ、懐柔作戦に出た。
「大丈夫、大丈夫、全然怖くないよ~」
「見終わったら、お菓子買いに行こうね」
「ゴジラっていうのが出てくるけどね、それはにせものだから」
「中に人が入ってるの。本物じゃないから怖くないよ」
しかし、女の子の顔は引きつっている。
そして、ゴジラの顔がアップがスクリーン一杯に映し出され、ぎょろっと目が動き、
「ギャオォォォォォ!」
と、叫ぶ。
間髪入れず、伊福部昭先生の「ゴジラのテーマ」が盛大に流れる。
♪ ジャジャジャン、ジャジャジャン、ジャジャジャジャジャジャジャジャジャン~(脳内で再生してね)
女の子は殺されんばかりの恐怖に、悲鳴のような泣き声をあげ、顔は完全に引きつっている。
しかし、往生際の悪いパパは、
「怖くない、あれは中に人が入ってるから!!」
「違うから、ニセモノだから!」
と、叫ぶ。
が、結局は、女の子の泣き声に負けて退場。
パパの気持ちはわかるけど、そりゃあ無理って話。
それにしても、ゴジラの映画館で、「中に人が入ってる」「あれはニセモノ」を連呼したのって、あのパパさんぐらいだろうなぁ。
