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その教育、本当に“未来”につながっていますか?【リレー連載/インターナショナルスクール・教育移住・進路を考える4つの視点②】

インターナショナルスクールや教育移住、海外留学にかかる教育費は、総額で数千万円になることもあります。
それでも多くの家庭が、教育投資のROI(費用対効果)を整理しないまま進路を決めています。
教育費を“夢”だけで判断すると、家計と子どもの将来に想定外のリスクが生じます。



私が教育費相談の現場で何度も聞いてきた言葉。
それは
「教育はお金じゃないですよね」
「夢を応援したいだけなんです」

そして私は、いつもこう感じています。

教育費ほど、“お金の話を避けた結果、リスクが高まる支出”はない。




■ なぜ教育費は「夢」で語られやすいのか

教育費は、
住宅購入や老後資金とはまったく違う文脈で扱われます。

・子どもの可能性
・親としての後悔回避
・「あの時やらせてあげればよかった」という恐れ

これらが絡み合い、
教育費はいつの間にか
「善意」「愛情」「覚悟」の象徴になります。

その結果、
本来必要なはずの
・比較
・検証
・撤退条件
が、後回しになります。


■ 教育費は投資として見ると、かなり特殊

教育費を投資として見ると、
実はかなり“難易度の高い投資”です。

たとえば、
NISAで投資信託や株を買うとき、多くの人はこうします。

・リスクはどれくらいか
・過去の値動きはどうか
・分散できているか
・最悪の場合、いくら失うのか
・途中で売却できるか

つまり、買う前に勉強し、比較し、慎重に判断する

ところが教育費になると、
同じ「数百万円〜数千万円」という金額にもかかわらず、

・どんなリスクがあるのか
・途中で方向転換できるのか
・失敗した場合、何が残るのか

こうしたチェックが、ほとんど行われないまま進んでしまいます。


金融商品として教育費を整理すると、次の特徴があります。

  • 投資期間:10〜20年(途中で成果が見えにくい)

  • 投資金額:数百万円〜数千万円(集中投資・分割不可)

  • 途中解約:極めて困難

  • 成果測定:不明確

  • 回収者:親ではなく、子ども本人

NISAや株式投資であれば、
「リスクが高すぎる」と判断される条件です。

それでも教育費だけは、
「教育だから」
「夢だから」
「子供のためだから」
という理由で、GOサインが出てしまう。

ここに、教育費特有の落とし穴があります。


■ 教育投資のROIは「年収」では測れない

教育投資のROI(=投資対効果)は、
将来いくら稼げるか、ではありません。

私が実務で必ず整理するのは、次の視点です。

進路の選択肢が増えたか
やり直し(プランB)が残っているか
本人が意思決定できる状態になったか
経済的自立への距離が縮まったか
家計全体の資産配分を壊していないか

英語力が高い。
海外大学への道がある。

それでも、
制度的な出口がなく、戻れない状態であれば、
ROIは高いとは言えません。

【なぜ教育費にROIの視点が必要なのか】

教育費は、

  • 金額が大きい

  • 期間が長い

  • やり直しがききにくい

という 超・高リスク投資 です。

それなのに
「夢だから」「経験だから」で進めてしまうと、
後から修正できなくなります。


■ 教育費の「サンクコスト化」が起きるとき

サンクコストとは、
すでに支払い、取り戻せないお金のことです。

理屈では、
「サンクコストは意思決定から切り離すべき」と分かっていても、
教育費では、それがほぼできません。

なぜなら、
そこにはお金以上の感情と人生の選択が積み上がっているからです。


「ここまでやってきたのに」という親の本音

・引っ越しをした
・仕事を調整した
・周囲にも説明してきた
・時間もお金も使った

やめるという選択は、
これまでの判断そのものを否定する行為になります。

だから親は、無意識にこう考えます。

「もう少し続ければ、きっと良くなる」
「今やめたら、すべてが無駄になる」


子どもの変化より「過去の投資」が優先される瞬間

本当は、
・子どもの表情が曇っている
・違和感を口にし始めている

それでも判断軸が、
なぜか未来ではなく、過去の支出にすり替わってしまう。

この瞬間、
教育は「投資」ではなく
回収しなければならない義務に変わります。


子どもが感じ取る「逃げ場のなさ」

親が言わなくても、子どもは察します。

・失敗できない
・期待を裏切れない
・やめたいと言えない

結果、
挑戦ではなく「耐える」時間になります。


■ サンクコスト化を防ぐ唯一の方法

それは、
最初から「やめる・戻る可能性」を設計に入れることです。

・途中撤退した場合の進路
・資格や学歴の二重化
・別ルートへの戻り道

やめられる設計は、逃げではありません。
安心して挑戦するための安全装置です。


■ 親の役割は「夢を叶えること」ではない

親の仕事は、
夢を決めることでも、否定することでもありません。

この選択は、
どんな未来を開き、
どんな未来を閉じるのかを見通すこと。

それができるのは、
子どもではなく、親だけです。


■ 夢と数字は、対立しない

夢を見ることと、
数字を見ることは、矛盾しません。

むしろ、
数字を見ない夢ほど壊れやすい。

教育費を
「気持ち」から「設計」に変えたとき、
家庭には安心が生まれます。


しかし、考えて行動する親は、孤独になりやすい考えて行動する親には、なかなか本音で爆裂トークできるママ友・パパ友ができません。

なぜなら、
「これが正解だよね」
「うちはこうして成功したよ」
という会話に、簡単には飛びつけないから。

だから私たちは、
本音で、ポジショントークなしで話せる場
自分たち自身で作りたいと思ったのです。

こうした迷いや判断を、本音で語り合う場として
オンラインイベント「教育しゃべり場 スナック道しるべ」を開催しています。

【12月19日スナック道しるべ 無料!】

「お金の話」の回。
今回ばかりは、1億円超分の教育費を自腹でかけてきた私たちの話、無料で聴いて行って下さい!

その名も、

「18歳までにいくら必要?教育費のROIと給付奨学金を数字で語る夜」

です!




次回は、
SMILE日本語維持メソッド®考案者/教育移住実践者・Yurikoさんによる
『海外にいれば安心』でもなく、『英語力が最優先』でもなかった
そんな気づきから、教育を見直す話が続きます。


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